新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

モナ、またまきこまれる!? 兄妹双神機…… 神動する!!

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「ぐっ!(あと少し……)あと少しで!」

『リーダー!』

指定された目的地点を前にして…… 傭兵パーティーのリーダーが乗る機神の脚分が吹き飛ばされた。

「これで…… おわりかな?」

脚分を失い倒れた機神を見下ろす様にして、W.R狩りの機神が止まる。

その背後には、大破した傭兵パーティーの機神達が無惨な姿て倒されていた。

「くっ、(推進部は…… 辛うじて動く)なら、なんとかして引き付ければ……」

『リーダー、やれるかい?』

「位置が悪い。せめて奴の一部でも掴めればなぁ……」

『なら……』

『私はやれるわよ』

『俺も、片肺だが行けるぜ』

『俺もまだ動ける。とは言え、武器無しの体当りくらいだがな』

『私は、推進部がやられたから…… 適当に囮役になるから、後はよろしく』

「あと数メートル…… なんとか押し込むぞ!」

『『『『了解!!』』』』

胴体に左腕分のみが残った機神の傭兵パーティーメンバーが、W.R狩りの機神に飛び散っていた自分達のパーツを放り投げる。

「まだ無駄な抵抗するの?」

放り投げられたパーツを避けたW.R狩りの機神が、パーツを投げている傭兵パーティーの機神に近付いた時に……

『行くぞ!!』

パーツを投げている機神の手前に前のめりに倒れていた…… 腕分と脚分が砕かれた傭兵パーティーの機神が背面の推進部から激しい炎が上げて、地面をえぐりながらW.R狩りの機神に突っ込んだ!

「こんなの!?」

W.R狩りの機神が突っ込んで来た機神の状態から、半身をずらして回避したが……

「逃がさないよ!」

突っ込んだ機神が地面をえぐった時に上げた土煙、その中からきりもみ回転する機神が現れた。

「機体が安定しなくても!」

その機神は、W.R狩り機神の攻撃で頭分、左腕分を肩からと右の脚を失っていて、推進部のバランスが不安定な状態で機体を回転させながらも、W.R狩りの機神に突っ込んだ。

「くっ、この程度『まだだ!』!?」

避けきれずに突っ込んだ機神を受け止めたW.R狩り機神に、さらに左の腕分と脚分を失った機神が貼り付く!

「この、はなれろ!」

「今だ!」

取り付いた傭兵パーティーの機神達に押されて、W.R狩り機神が傭兵パーティーリーダーの機神が倒れた先に出た時、傭兵パーティーリーダーが脚を失った機神の両腕を広げながら、推進部のスロットルを全開にした。

「くっ!? はなれないのなら、こわす!」

傭兵パーティーリーダーの機神も加わり、W.R狩りの機神が押し込まれるが…… 脚分を地面に突き刺す様にして、大渓谷の崖まで数十メートル手前で堪えた。

『『『『リーダー!!』』』』

「依頼…… 達成だ!」

「!?」

傭兵パーティーリーダーが呟くと、W.R狩りの機神を囲む様に土煙の柱が上がった。

「これは…… 崩れる!?」

『な!?』『ちょっ!?』『きゃあ~!?』

『みんな! 逃げて!!』

W.R狩りの機神が踏ん張っていた地面に亀裂が走ると…… その機体にしがみつく傭兵パーティーの機神達と少し離れていた移動不能の傭兵機神が……

「ちきしょうが…… やっぱり、死に戻り前提だったか……」

一緒に大渓谷の下に墜ちて行くが……

「この程度の事で!」

谷底に落下しながらも、W.R狩りの機神は崩れ落ちる土砂や岩に……

『ぐわぁ!!!』『いやぁ!?』『クソがぁ!!』

自身にしがみつく傭兵パーティーの機神を使い払い除ける。

「がはぁ!? ば、化物かよ……」

谷底に傭兵パーティーのリーダー機を叩き付けて、W.R狩りの機神が大渓谷の谷底に辿り着くと……

「これは…… なに?」

谷底に辿り着いた先の光景に…… W.R狩りの機神のコックピットで、少女は唖然とした。

 ・
 ・
 ・

「これは……」

「なにかのイベント?」

「もしかして…… レイド戦に紛れ込んだかな?」

傭兵パーティーがW.R狩りと一戦交える少し前……

大渓谷の谷底には…… カノンとカンナにモナの姿が在った。

「乾季の時は…… モンスターも少ない場所って聞いたけど……」

「にぃ……」

「うん…… モナちゃん、どうやら何かの罠に入っちゃったみたいだよ」

「え~っと…… 逃げれる?」

「無理みたい。来たよ」

とある目的の為に、人気の無い大渓谷の谷底に来たモナ達だったが……

「ミニダーズ! 緊急迎撃モード!!」

『『『『『りょうかい』』』』』

大渓谷の谷底には…… 大規模な機神部隊が潜んでいた。

「この数に…… 遠慮がない攻撃……」

「にぃ、この人達…… 感じ悪い?」

『モナママ、さらに近付く反応があるよ。気を付けて!』

「なんで!! わたし達を狙うの!?」

「モナちゃん、この人達…… たぶんPKだよ」

「「ぴーけー???」」

『モナママ…… モナママ達、プレイヤーを狙って攻撃して来るプレイヤーの事だよ。前にも戦ったよね?』

「そう言えば…… 戦ったような……?」

「モナちゃんモナちゃん、チヨマルちゃんの時にもお城に居たよ」

「そう言えば…… 居たような…… きゃあ!?」

モナ達が話している間にも、敵機が次々に現れては攻撃がさらに激しくなる。

「モナちゃん、ぼくも」

「わたしも」

「「戦う!!」」

「で、でも、使える機神が……」

カノンとカンナは、とある目的の為に自分達の機体を持って来ていなかった。

「あるでしょ」

「アレが」

「アレって……〝ジェミニオン〟の事!?」

とある目的とは…… カノンとカンナの神力の対応型の新型機神の試作機の機動実験だった。

「でも、まだフレームの完成度が解らないし…… 新型の動力部の調子に装甲だって仮の物だし…… うわぁ!?」

「このままだと壊されちゃうよ!」

「ヤバイ時には、機神ごと逃げるから!」

「う~ん…… わかった! 動力部とコックピットは分離するから、ぜったいに逃げてね!」

「「了解!!」」

カノンとカンナが新型試作機神のコックピットに乗り込むと…… 新型試作機神のフレームの各部から七色に煌めく焔が噴き出した。

「えっ!? ちょ、ちょっと! 新型動力部からエネルギーが溢れ出してる!? このままだと格納庫が持たない!!」

『モナちゃん! 機体のロック解除して!』

『この機神…… 立ち上がろうとしてる!?』

「そんな…… カノンくんとカンナちゃんに反応したの? ともかく、ロックボルト緊急パージ! ジェミニオン…… リフトアップ!!」

無数の砲撃が降り注ぐ中で…… モナのフェアリー型機神の専用武装ユニットから、全ての攻撃を焼き尽くす様に七色の揺らめく火柱が立ち上がる。

「さあ……」

「わたし達の出番だよ」

その火柱の中から、一機の機神が立ち上がると……

接近して襲撃しようとしたPK機神部隊の機体達が…… バラバラに飛び散った。

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