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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
双神機の産声が…… 自由を呼ぶ!?
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「なんだ…… なんだよ。ありゃあ!?」
W.R狩り機神の捕獲の為、集められたPKや盗賊プレイヤー達のリーダー格のプレイヤーが、機神のコックピットで唖然と呟く。
「これは!?」
「いろんなところから神力が!?」
試作型である兄妹双機神ジェミニオンのコックピットで、カノンとカンナが焦りながら声を上げる。
『カノンくん、カンナちゃん、おちついて! ジェミニオンの関節部とかから、新型動力部の神力が溢れ出してるみたいなの。神力だから…… カノンくんとカンナちゃんなら操作できるかもしれないから、やってみて!』
ジェミニオンから溢れ出してる神力の影響で、急激に変動する自身の乗る機神の耐久値を回復させながらモナが叫ぶ!
「カンナ! 特訓を思い出して、神力をジェミニオンの全体に透すよ!」
「うん、やってみる!」
カノンとカンナは、京江戸城の中に隠された石室での特訓を思い出す……
いくつもの異なる金属を何層にも重ねる様にして作られた…… 刃の無い大剣。
その大剣の全ての金属に満遍なく神力を浸透させる事ができた時……
「これは…… 重さが無くなった?」
「兄、それにこの剣…… 斬れるよ」
幾重にも重ねられた金属故に、かなりの重量を持つ刃の無い大剣だが…… その全てに満遍なく神力を浸透させる事ができれば、その大剣は身体の一部の様に軽くなり、振るう者の意思を刃に変え…… 大岩鉱石や鍛え抜かれた鎧を容易く切り裂いた。
「ジェミニオンから溢れ出してる炎に触れた機神が…… これは…… 機神のパーツが…… ジェミニオンの神力に触れたせいで…… パーツの属性が暴走してるの!?」
ジェミニオンに襲い掛かろうとした機神達は、ジェミニオンから溢れ出た炎に触れると…… 激しく振動して機体がバラバラになる。
『機体が!?』『うわぁ!?』
『なんだよ! これは!?』
『クソがぁ! こんなの違法だ! チートだぁ~!!』
ジェミニオンが引き起こした現象に、混乱の怒号が飛び交う。
「チィ、なんであんな化物が出て来やがるんだよ!」
W.R狩りの機神を捕獲か討伐する依頼を受けて、時期によってモンスターの出現率が激減する大渓谷に大規模な罠を仕掛けたのに、そこに一台の輸送機が現れた。
「くっ、大規模な作戦前に軽く狩って終わるはずだったのによ!?」
ドッゴーン!!!
大渓谷に爆発音が響いた。
「クソ…… 来やがった」
大渓谷の岸壁が激しい轟音を響かせて崩れ落ちて来た。
「あれは…… 機神!?」
崩れ落ちて来た土砂や岩石に紛れて、自身にしがみつく半壊した機神を盾にしながら、一体の機神が落ちて来る。
「標的が来たぞ。彼奴よりも標的を優先して狙え!」
崖上から降ってきたW.R狩りの機神に、モナ達を襲撃していた機神部隊が攻撃を仕掛け始めた。
「罠の本命は…… アッチだったかな?」
ついさっきまで自分達を目の敵にしていた機神部隊達が、一斉にW.R狩りの機神に群がる姿に……
この大部隊が一機の機神を倒す為に集められた部隊だと、カノンが気付く。
「そんな…… たった一人を…… こんな大勢で!?」
「どうする? 今の内に…… 逃げちゃう?」
「それもありだね…… だけど」
「あの機神……」
自分達を無視して、群がる機神部隊を叩き潰すW.R狩りの機神にモナは……
「なんだか…… 迷子で泣いてるみたい」
親とはぐれた小さな女の子が泣いてる様に見えた。
「それに…… なんか見覚えが…… ああ!?」
『モナちゃん!?』『どうしたの?』
「ミニダーズ!【フリーアーク】関係のデータから、あの機神を検索して! はやく!!」
『モナママ、了解だよ~…… 細部の形状が異なるけど、たぶんフリーアークの〝コア〟となる機神だよ~』
「やっぱり…… なら、守らないと!」
『もちろん……』『〝ぼく達が〟』『『だよね?』』
「カノンくん…… カンナちゃん…… 行くよ!!」
・
・
・
「チィ、こいつ…… 砲撃部隊、例の捕獲用特殊硬化弾用意…… ガチガチに固めてやれ!」
W.R狩りの機神に、瞬間的に硬化する特殊魔導セメント瞬間接着ゲルが詰め込まれた弾丸が、雨の様に降り注ぐ!
「この! な、機体が…… 動かない!?」
叩き落とした弾丸から飛び散ったゲルが、W.R狩りの機神に降り注ぎ、関節部に流れ込んだゲルが硬化を始めて動きを止める。
「今だ! 奴を捕らえろ!!」
硬化したゲルで、まるで熔けた蝋人形の様に動きを止めたW.R狩りの機神に、さらに動きを止める様にと……
取り囲む機神部隊が特殊ワイヤーガンで、ワイヤーアンカーを放つ!
「てこずらせやがって…… 今から高圧電流を流してやるからなぁ!!」
「くっ『『させない!』』!?」
W.R狩りの機神の抵抗を奪う為に、乗り手を狙った電流攻撃をが放たれる直前に……
W.R狩りの機神とPK機神部隊に、ジェミニオンが割り込んだ!
『兄!』『カンナ!』
『『『『『『!?』』』』』』
ジェミニオンから噴き上がる激しい炎が…… W.R狩りの機神の動きを止める硬化ゲルとワイヤーを包む。
「これは…… 機体が動く!?」
ジェミニオンから噴き上がる神力の炎が…… 硬化ゲルと特殊ワイヤーの素材属性を暴走させて、激しい分子振動を起こさせて結合崩壊させたのだった。
『さあ……』『『『反撃だ(よ)!!!』』』
取り囲む機神部隊を蹴散らし、モナ達が反撃の狼煙を上げる。
「なんで…… !?」
モナ達の行動に、W.R狩りの機神のコックピットで困惑する少女は気付く。
「あれは…… 鳥?」
自分達を包む様に大地に映る……
〝巨大な翼〟の影に……
それは……〝自由の方舟〟の影だった。
W.R狩り機神の捕獲の為、集められたPKや盗賊プレイヤー達のリーダー格のプレイヤーが、機神のコックピットで唖然と呟く。
「これは!?」
「いろんなところから神力が!?」
試作型である兄妹双機神ジェミニオンのコックピットで、カノンとカンナが焦りながら声を上げる。
『カノンくん、カンナちゃん、おちついて! ジェミニオンの関節部とかから、新型動力部の神力が溢れ出してるみたいなの。神力だから…… カノンくんとカンナちゃんなら操作できるかもしれないから、やってみて!』
ジェミニオンから溢れ出してる神力の影響で、急激に変動する自身の乗る機神の耐久値を回復させながらモナが叫ぶ!
「カンナ! 特訓を思い出して、神力をジェミニオンの全体に透すよ!」
「うん、やってみる!」
カノンとカンナは、京江戸城の中に隠された石室での特訓を思い出す……
いくつもの異なる金属を何層にも重ねる様にして作られた…… 刃の無い大剣。
その大剣の全ての金属に満遍なく神力を浸透させる事ができた時……
「これは…… 重さが無くなった?」
「兄、それにこの剣…… 斬れるよ」
幾重にも重ねられた金属故に、かなりの重量を持つ刃の無い大剣だが…… その全てに満遍なく神力を浸透させる事ができれば、その大剣は身体の一部の様に軽くなり、振るう者の意思を刃に変え…… 大岩鉱石や鍛え抜かれた鎧を容易く切り裂いた。
「ジェミニオンから溢れ出してる炎に触れた機神が…… これは…… 機神のパーツが…… ジェミニオンの神力に触れたせいで…… パーツの属性が暴走してるの!?」
ジェミニオンに襲い掛かろうとした機神達は、ジェミニオンから溢れ出た炎に触れると…… 激しく振動して機体がバラバラになる。
『機体が!?』『うわぁ!?』
『なんだよ! これは!?』
『クソがぁ! こんなの違法だ! チートだぁ~!!』
ジェミニオンが引き起こした現象に、混乱の怒号が飛び交う。
「チィ、なんであんな化物が出て来やがるんだよ!」
W.R狩りの機神を捕獲か討伐する依頼を受けて、時期によってモンスターの出現率が激減する大渓谷に大規模な罠を仕掛けたのに、そこに一台の輸送機が現れた。
「くっ、大規模な作戦前に軽く狩って終わるはずだったのによ!?」
ドッゴーン!!!
大渓谷に爆発音が響いた。
「クソ…… 来やがった」
大渓谷の岸壁が激しい轟音を響かせて崩れ落ちて来た。
「あれは…… 機神!?」
崩れ落ちて来た土砂や岩石に紛れて、自身にしがみつく半壊した機神を盾にしながら、一体の機神が落ちて来る。
「標的が来たぞ。彼奴よりも標的を優先して狙え!」
崖上から降ってきたW.R狩りの機神に、モナ達を襲撃していた機神部隊が攻撃を仕掛け始めた。
「罠の本命は…… アッチだったかな?」
ついさっきまで自分達を目の敵にしていた機神部隊達が、一斉にW.R狩りの機神に群がる姿に……
この大部隊が一機の機神を倒す為に集められた部隊だと、カノンが気付く。
「そんな…… たった一人を…… こんな大勢で!?」
「どうする? 今の内に…… 逃げちゃう?」
「それもありだね…… だけど」
「あの機神……」
自分達を無視して、群がる機神部隊を叩き潰すW.R狩りの機神にモナは……
「なんだか…… 迷子で泣いてるみたい」
親とはぐれた小さな女の子が泣いてる様に見えた。
「それに…… なんか見覚えが…… ああ!?」
『モナちゃん!?』『どうしたの?』
「ミニダーズ!【フリーアーク】関係のデータから、あの機神を検索して! はやく!!」
『モナママ、了解だよ~…… 細部の形状が異なるけど、たぶんフリーアークの〝コア〟となる機神だよ~』
「やっぱり…… なら、守らないと!」
『もちろん……』『〝ぼく達が〟』『『だよね?』』
「カノンくん…… カンナちゃん…… 行くよ!!」
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「チィ、こいつ…… 砲撃部隊、例の捕獲用特殊硬化弾用意…… ガチガチに固めてやれ!」
W.R狩りの機神に、瞬間的に硬化する特殊魔導セメント瞬間接着ゲルが詰め込まれた弾丸が、雨の様に降り注ぐ!
「この! な、機体が…… 動かない!?」
叩き落とした弾丸から飛び散ったゲルが、W.R狩りの機神に降り注ぎ、関節部に流れ込んだゲルが硬化を始めて動きを止める。
「今だ! 奴を捕らえろ!!」
硬化したゲルで、まるで熔けた蝋人形の様に動きを止めたW.R狩りの機神に、さらに動きを止める様にと……
取り囲む機神部隊が特殊ワイヤーガンで、ワイヤーアンカーを放つ!
「てこずらせやがって…… 今から高圧電流を流してやるからなぁ!!」
「くっ『『させない!』』!?」
W.R狩りの機神の抵抗を奪う為に、乗り手を狙った電流攻撃をが放たれる直前に……
W.R狩りの機神とPK機神部隊に、ジェミニオンが割り込んだ!
『兄!』『カンナ!』
『『『『『『!?』』』』』』
ジェミニオンから噴き上がる激しい炎が…… W.R狩りの機神の動きを止める硬化ゲルとワイヤーを包む。
「これは…… 機体が動く!?」
ジェミニオンから噴き上がる神力の炎が…… 硬化ゲルと特殊ワイヤーの素材属性を暴走させて、激しい分子振動を起こさせて結合崩壊させたのだった。
『さあ……』『『『反撃だ(よ)!!!』』』
取り囲む機神部隊を蹴散らし、モナ達が反撃の狼煙を上げる。
「なんで…… !?」
モナ達の行動に、W.R狩りの機神のコックピットで困惑する少女は気付く。
「あれは…… 鳥?」
自分達を包む様に大地に映る……
〝巨大な翼〟の影に……
それは……〝自由の方舟〟の影だった。
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