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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

艦輌合体!? ドラゴニックギア!!!

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「おのれ、似非神め…… やってくれたな! このままでは……」

エボルシフトの教主が杖で、床を激しく突く。

「我が方の戦力が…… 半数沈黙しました」

「計画を…… 前倒しにする」

「何と!?」

エボルシフトの幹部達に衝撃が走る。

「我等が神の器にして玉座の力を見せる…… エボルシフトバースを起動せよ!」

「「「「「「「ハッ!」」」」」」」

教主の命で…… エボルシフト居城の地下に火が灯る。

「さあ、出番だ」

『チィ…… 待たせやがって』

其処は…… 過去に邪神の翼となった凶鳥が巣食いし地……

其処にいたのは、1体の機神……

その機神は、アドラギースの器としてエボルシフトが作り変えたが……

かつてのプロトタイプワーカーだった。

試験型ジェミニオンの爆散で消えたと思われていたが……

試験型ジェミニオンの腕部を機体に突き刺さった状態で、エボルシフトに渡されたプロトワーカーは……

その試験型ジェミニオンの腕部のデータを使い、凶神星となったアドラギースの素材を取り込み邪神機化された……

そのパイロットも機体の部品として取り込んで……

『ザコ供め…… 死ね』

黒き閃光が…… エボルシフトの拠点城ごとプレイヤー達を飲み込む。

『な、なんだ!?』

『て、敵拠点が吹き飛んだぞ!?』

『ゆ、油断するな! 何か出るぞ!』

吹き飛んだ拠点の其処から…… 這い上がる様に邪神機の腕部が現れる。

『さあ…… こっからは、俺が最強の始まりだ!!』

天使型のアドラギースを模して、改造され邪神機化したプロトワーカーの両肩と背面から、複数の遠隔誘導型攻撃兵器が飛び出す。

『先ずは…… ザコを片付ける。行けよ! ランススピアズ!!』

突撃槍の様な形状した遠隔誘導型攻撃兵器がプレイヤー達に飛び掛かる!

『くっ、これは…… 気を付けろ! 槍型のファン○ルだ!!』
『ランスビッ○が来るぞ!!』
『ファ○グだ! 避けろ!!』
『ドラ○ーンシステムだと!?』

次々と、プレイヤー達の機神に容赦なく、遠隔誘導型攻撃兵器が突き刺さる。

『くそ…… 距離を取れ! 遠距離からファ○ネルごと攻撃するんだ!!』

『ドラ○ーンだか、ファ○グだか、知らねぇけどな! 迎撃したら終わりだろうが!?』

プロトワーカーだった邪神機の背面ブースターユニットが変形を開始。

「あっ、めんだよ! 時代は再利用だぜ!!」

変形した背面ブースターが戦場の残骸に食らい付き、新たな遠隔誘導型攻撃兵器が現れる。

「てめぇらが居る限り、俺の武装に弾切れはねぇ!!」

『『『『『!?』』』』』

戦場の残骸を原料に生産された遠隔誘導型攻撃兵器が、プレイヤー達に飛び掛かる瞬間!

『マルチロック…… 武装フルオープン、ファイヤ!』

邪神機とプレイヤー達の間に青い翼が降り立ち、遠隔誘導型攻撃兵器を撃ち落とした。

『家の試験機…… よくもまあ、悪趣味に作り変えてくれたわね』

青い翼を羽ばたかせて、邪神機になったプロトワーカーをフリーアークBBブルーバードが睨み付ける。

「おのれ、余計な真似を…… だが、なかなか良さ気な機体だな。その機体も喰らうとしようか!!!」

邪神機化したプロトワーカーの背面ブースターが口を開き、フリーアークBBに襲い掛かる。

『おそい! フリーアークBBのフルスペックを見せて上げる。エナジーブレイド展開、ブルーバードストライク!!』

嘴と翼に青い光の刃を展開して、フリーアークBBが邪神機化したプロトワーカーに突っ込む!

「な!? くそがぁ!!!」

フリーアークBBの展開された光の刃に、飛び掛かった邪神機化したプロトワーカーが回避するが…… 食らい付こうとしていた背面ブースターユニットが切り裂かれる。

「この、やりやがったな! 喰らえやぁ~!!!」

邪神機化したプロトワーカーは、切り裂かれた背面ブースターユニットから遠隔誘導型攻撃兵器を射出して、フリーアークBBの背後を狙う!

『当たるか! 咆哮砲ハウリングブラスト、発射~!!!』

フリーアークBBは、青い翼を羽ばたかせてきりもみしての急旋回!

すり抜けた遠隔誘導型攻撃兵器を咆哮砲で撃墜する。

「くっ、まだまだ!?」

さらに追撃の遠隔誘導型攻撃兵器を放とうとした瞬間、邪神機化したプロトワーカーを激しい衝撃が襲う。

『悪いけど…… 私達だけじゃないの』

「ぎ、ぎざまらぁぁぁぁぁ!!!」

『フム、この機体からだ…… なかなかに良いな』

正拳突きの様な姿で右腕部を飛ばし、邪神機化したプロトワーカーを殴ったのは……

『この【ドラゴニックギア】が、貴様の相手をしよう』

モナの母艦戦艦の2艦……【ホワイトドラゴン】と【アーセナルギア】が合体した母艦機神だった。

殴り付けた右腕部が回転しながら元の位置に戻ると、ナックルガードから現れた手を開いたり閉じたりしながら、邪神機化したプロトワーカーを手招きする。

(フフ…… 自由に暴れられるのも、良いものだな)

ドラゴニックギアのコックピットの中で……

悠久の時を超えての久々の機体からだの感触を確めては、原始の機神のコアが笑う。

『さあ、この新たな機体からだの慣らしと行こうか?』

コアに応える様に、ドラゴニックギアのカメラアイが煌めいた。


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