アリステール

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???~少年期

健康診断?

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「アリスちゃんとルシルさんだね。さっそくだけど、体の調子が悪いとか、変わったことはないかな?」

対面に座った女医さんから質問がなげかけられる

「今はどちらともありません。乳離れが早かったと思いますが、ごはんはしっかり食べてます」
「遅い早いは差があるからね。何か食べてかゆがったり息苦しそうにすることは?」
「ありません」
「ん、いいことだ。じゃあリリー、アリスちゃんを預かってもらえる?お母さんはお乳とお腹の様子を見ようか」

リリーさんに抱えられ診察を待つ

「アリスちゃん、とってもおとなしいですね。他の子よりちょっと軽いかな?」

身長とか体重とか、心臓の音を聞いたりとかは・・・うぬぬ



どうも地球で生活していた、という記憶はあるのだがなにをしていたかというのははっきりと思い出せないでいる
学んだことや本で読んだことなどは割と覚えているが、細部までとなると怪しい
記憶喪失みたいなものだろうか
そうした人でも日常生活を過ごす分には問題ない人も多かったらしいとは知っている
生活のこと以外、特に医療のことで違和感を覚えやすいのは、前世は医療関係者だったのだろうか
この世界での水準がわからない以上、なにを活かせるかもよくわからないけど



リリーさんにあやされながら考えていると、どうやら終わったらしい

「お母さんも大丈夫そうだね。それじゃ、アリスちゃん。こっちにおいで」

お母さんに抱かれ、女医さんのほうに向きなおる

「ちょっとチカチカするかもしれないけれど、こわくはないからね」

そういうと女医さんの指先に淡い光が灯される
さっきの部屋で見た光より、緑色で若干薄い。不思議と優しい感じを覚える
やがて光だけが浮かび上がり、目の前を右へ左へ、上へ下へと動く

「おや、これは。お母さん、アリスちゃんには魔力が見えているようだ。選定のときに詳しく見てもらってね」
「ほんとですか!?よかったわね~アリ~♪」
「お兄ちゃんは見えなかったよね?」
「ええ、そうですね。たしか、夫の祖母が見えていたと聞いています」
「それなら様子見でいいかな。もし体調が悪くなるようならここに来なさいね」
「頼りにさせていただきます」
「うん、任された。あとは、耳の聞こえとか、歩き方がおかしいとか、気になることはない?」
「ええと、とくにはないと思います」
「ん。こっちも気になることがあればすぐにおいで。今日はこれでいいよ。あとで結果を渡すから少し待っててね」
「先生ありがとうございます。アリー、ばいばいして~」
「ばぅ~」

魔力が見えてる?選定?
わからないことも多いけど、悪い結果じゃなさそうで安心した
手を振りながら部屋を出る

魔力かぁ、なにかおもしろいことが出来るのかな
ゲームみたいな世界だって聞いたけどこういうことなんだろうか

ん?
侵略生物云々とか言ってたような・・・?
体力とか動力とか足りないから鍛えなさいとも言ってたし、そういうことが必要な世界、だとか?

いろいろと調べておいたほうが良さそうだ
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