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第一章 お、おう。
1、スマホを届けに来ました
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☆神嶋徹(こうしまとおる)サイド☆
ある日、3月の中旬。
俺はフリマサイトで良さげなスマホを見つけた。
1年しか使用してないという256ギガバイトの安いスマホ。
丁度、俺のスマホがポンコツになりつつあったので1万円出してそのスマホを買う事にした。
出品者は(のざき)という名前の出品者だった。
俺は購入ボタンを押してからそのまま配送まで待つ事にした。
それから数時間後の丁度今だが(配送ですけど)と取引メッセージが来た。
やけに早いな。
(配送されたんですね)
(いえ。配送は...その)
(?)
俺は「?」を浮かべながらメッセージを見る。
それから取引メッセージが送られてくるのを待って見ていると(スマホは私が直接届けに行きます)とメッセージが送られてきた。
俺はビックリしながら(近所ですか?)と聞いてみる。
すると出品者は頷く様なメッセージを送ってきた。
(そうなんですね。じゃあ届けてもらっても構いませんか)
(は、はい)
(分かりました。待っておきます)
それから俺は待つ事にした。
というかこの近所に住んでいるのか?
もしかして俺のクラスメイト...まさか俺の幼馴染?
って有り得ないな。
中学以来疎遠になっているしな。
思いながら俺はポンコツの充電がすぐ切れるスマホを投げ捨てた。
それから待つ事...10分。
インターフォンが鳴る。
え?ちょっと待て。早すぎやしないか。
考えながら俺は降りてから玄関を開ける。
そして顎が落ちた。
何故ならそこには2年ぐらい疎遠になっている美少女が。
いや。
住山楓(すみやまかえで)が居たから。
ボブヘアーのとても可愛くなっている美少女。
ませがきだった少女だった幼馴染。
「待て。何をしに来たお前」
「...出品者です」
「はい?何を言っている」
「だから!出品者!!!!!」
「...あい?」
俺は唖然として考える。
それから愕然とした。
まさかそんな馬鹿な事が!!!!?
この近所ってお前かよ!!!!!
「スマホってお前が使っていたのか!?」
「そうだよ!悪い!!!!?」
「悪くは無いけど!?」
「まさかだったよ!配送先住所がここだったし!」
「ありえない!」
そんな感じでぎゃいぎゃい言いながら俺達は言い争う。
それから息を切らしてから額に手を添える。
マジにコイツだったとは。
そう思いながらだ。
「...あー。取り敢えずサンキューな」
「...う、うん」
「物はあるか?」
「...私が使っていたスマホをアンタが使うの抵抗がある」
「...ならなんで出品したんだ貴様」
意味が分からない!!!!!
オラの1万円返して!
俺のお年玉だぞ!
思いながら俺は楓を見る。
すると楓は手を広げた。
「だ、だからスマホの代わりに私を貰って。スマホは嫌」
「...何を訳の分からない事を言ってんだ」
「...良いから。お金も返す。スマホは別のを買ってほしい」
「...は?」
意味が分からず俺は数秒考える。
そして俺は赤面してから顔を上げた。
この馬鹿野郎まさか!
俺は首を振ってから「お前は何を言っているんだ!!!!!」と絶句する。
「貰って」
「...何を命令形で言ってんだ」
「...貰ってくれないの?」
何で泣きそうな顔をしているんだ!
ああ訳が分からん!
俺はそう思いながら楓を見る。
そして「俺はお前には似つかわしく無いんだよ!っていうかお前俺が好きだったのか!?」と慌てる。
すると楓は「私は好きなんじゃないよアンタなんか。試しているだけだし」と答えた。
「...そんな泣き顔を晒している癖によく言うなお前...」
「あれあれぇ?オタクにはキツイかな?私は」
「...」
腹立つガキだ。
俺が認める訳にはいかないな。
こんなガキに!
思いながら俺は「1万円は要らない」と踵を返した。
「その代わり条件がある」
「...え?何の?」
「昼のお弁当を作れ。食費はそれから」
「...な、何でそんな事を」
「悔しいから」
「うぬぬぬぬ」
そう言いながらも楓はため息交じりに「分かった」と納得した。
何だコイツ...直ぐ納得して。
不気味だ。
ある日、3月の中旬。
俺はフリマサイトで良さげなスマホを見つけた。
1年しか使用してないという256ギガバイトの安いスマホ。
丁度、俺のスマホがポンコツになりつつあったので1万円出してそのスマホを買う事にした。
出品者は(のざき)という名前の出品者だった。
俺は購入ボタンを押してからそのまま配送まで待つ事にした。
それから数時間後の丁度今だが(配送ですけど)と取引メッセージが来た。
やけに早いな。
(配送されたんですね)
(いえ。配送は...その)
(?)
俺は「?」を浮かべながらメッセージを見る。
それから取引メッセージが送られてくるのを待って見ていると(スマホは私が直接届けに行きます)とメッセージが送られてきた。
俺はビックリしながら(近所ですか?)と聞いてみる。
すると出品者は頷く様なメッセージを送ってきた。
(そうなんですね。じゃあ届けてもらっても構いませんか)
(は、はい)
(分かりました。待っておきます)
それから俺は待つ事にした。
というかこの近所に住んでいるのか?
もしかして俺のクラスメイト...まさか俺の幼馴染?
って有り得ないな。
中学以来疎遠になっているしな。
思いながら俺はポンコツの充電がすぐ切れるスマホを投げ捨てた。
それから待つ事...10分。
インターフォンが鳴る。
え?ちょっと待て。早すぎやしないか。
考えながら俺は降りてから玄関を開ける。
そして顎が落ちた。
何故ならそこには2年ぐらい疎遠になっている美少女が。
いや。
住山楓(すみやまかえで)が居たから。
ボブヘアーのとても可愛くなっている美少女。
ませがきだった少女だった幼馴染。
「待て。何をしに来たお前」
「...出品者です」
「はい?何を言っている」
「だから!出品者!!!!!」
「...あい?」
俺は唖然として考える。
それから愕然とした。
まさかそんな馬鹿な事が!!!!?
この近所ってお前かよ!!!!!
「スマホってお前が使っていたのか!?」
「そうだよ!悪い!!!!?」
「悪くは無いけど!?」
「まさかだったよ!配送先住所がここだったし!」
「ありえない!」
そんな感じでぎゃいぎゃい言いながら俺達は言い争う。
それから息を切らしてから額に手を添える。
マジにコイツだったとは。
そう思いながらだ。
「...あー。取り敢えずサンキューな」
「...う、うん」
「物はあるか?」
「...私が使っていたスマホをアンタが使うの抵抗がある」
「...ならなんで出品したんだ貴様」
意味が分からない!!!!!
オラの1万円返して!
俺のお年玉だぞ!
思いながら俺は楓を見る。
すると楓は手を広げた。
「だ、だからスマホの代わりに私を貰って。スマホは嫌」
「...何を訳の分からない事を言ってんだ」
「...良いから。お金も返す。スマホは別のを買ってほしい」
「...は?」
意味が分からず俺は数秒考える。
そして俺は赤面してから顔を上げた。
この馬鹿野郎まさか!
俺は首を振ってから「お前は何を言っているんだ!!!!!」と絶句する。
「貰って」
「...何を命令形で言ってんだ」
「...貰ってくれないの?」
何で泣きそうな顔をしているんだ!
ああ訳が分からん!
俺はそう思いながら楓を見る。
そして「俺はお前には似つかわしく無いんだよ!っていうかお前俺が好きだったのか!?」と慌てる。
すると楓は「私は好きなんじゃないよアンタなんか。試しているだけだし」と答えた。
「...そんな泣き顔を晒している癖によく言うなお前...」
「あれあれぇ?オタクにはキツイかな?私は」
「...」
腹立つガキだ。
俺が認める訳にはいかないな。
こんなガキに!
思いながら俺は「1万円は要らない」と踵を返した。
「その代わり条件がある」
「...え?何の?」
「昼のお弁当を作れ。食費はそれから」
「...な、何でそんな事を」
「悔しいから」
「うぬぬぬぬ」
そう言いながらも楓はため息交じりに「分かった」と納得した。
何だコイツ...直ぐ納得して。
不気味だ。
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