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第51話 行ってきます
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それから一週間ほど経ったある日。
いつものようにギルドでの依頼を終え、宿へ帰る途中、不意にギルランスが口を開いた。
「……とりあえず一度街を出てみようと思う」
「えっ!?」
その言葉に和哉は少し驚いた。
てっきりもう少しこの街に滞在して、ラグロスの情報収集をするルーラに協力しつつギルドでの活動を続けるものだと思っていたからだ。
思わず問い返した和哉にギルランスは続ける。
「この前の『花嫁事件』でかなりの報酬を得たし、資金がだいぶ貯まったんだ。ルーラへの借金を返しても当分の間は困らないだろう?」」
「ああ、まあ、そうだね」
確かに言われてみれば、ここ数日の間で結構な金額を稼いでいた。
そのお陰で懐もだいぶ暖かくなったので、ギルランスとしてはそろそろラグロスを追う旅を再開しても大丈夫だろうと思ったのだろう。
勿論、和哉としてもそれは承知済みだ。
ただ、いざ街を出るとなると、何だか少し寂しい気持ちにもなってしまう。
やっと自分もこの街やギルドにも馴染んできたところだったので、正直少々名残惜しくもあった。
そんな和哉の心情を察したのか、ギルランスはどこか申し訳なさそうな声音で尋ねる。
「そういう訳だから明日から旅に出ようと思っている。やっとここでの暮らしに慣れたお前には悪いが、いいか?」
こんなところにもギルランスの優しさを感じながら和哉は迷わず即答する。
「うん、もちろん!いいに決まってるだろ」
ギルランスの気遣いに感謝しながら笑顔で頷いた和哉は、続けて気がかりを問い掛けた。
「でもさ、まだルーラさんの調査も始まったばかりだけど、その結果を待たなくていいの?」
そう和哉が疑問を口にすると、ギルランスは少し困ったように眉を下げた。
「まあ、ちょっとな……色々と整理したい事もあるし……ルーラがラグロスの件を調べてくれてる間、俺のほうも出来る限り情報をかき集めたいんだ」
どうやらギルランスなりに何か思う事があるらしい――それならばこれ以上余計な事を言う必要はないだろうと思い和哉は頷いた。
「そっか、分かったよ」
和哉の返事にギルランスは満足そうに微笑むと、今度は体ごと和哉に向き直り、真剣な面持ちで語りかけた。
「今回行こうと思っている所は、俺の故郷ともいえる場所の一つ……師匠やラグロスと暮らしていた村、『カジューラ』だ」
(――!)
その言葉に一瞬和哉は息を呑んだ。
ギルランスがラグロスと一緒に修行をしていたという場所ということは、つまり師匠が殺された現場へ行くことなのだ――その場所へ行くと聞き緊張が走る。
「……そこに、行くんだね……」
和哉は複雑な気持ちだった。
ギルランスが育った場所に行けるというのは嬉しい事だとは思うのだが、彼の事を考えるとどうしても不安の方が勝ってしまうのだ。
そんな和哉の気持ちに気づいたのか、ギルランスは安心させるように微笑む。
「心配するな、俺の中で気持ちの整理は出来ているつもりだ……それに、お前がいれば大丈夫だしな」
穏やかな口調でそう告げられた言葉に、和哉は嬉しさが込み上げてくると同時に胸が温かくなるのを感じた。
(僕がいれば大丈夫……)
それはつまり、和哉のみならずギルランスにとっても二人がお互いを支え合う間柄であるということを示すものであり――同時に自分が必要とされているのだという事を暗に告げるものだ。
その言葉が嬉しくて自然と和哉の顔が綻ぶ。
(きっとギルは僕がいなくても一人でやっていけるくらいの強さを持っているのは確かだろうけど……)
現に和哉が来るまでギルランスはずっと一人で戦ってきたのだ。
それでもそう言ってくれたことが和哉には堪らなく嬉しかった。
「ありがとう、僕も頑張るよ!」
「ああ、頼りにしてるぞ」
満面の笑みで答える和哉にギルランスもまた笑顔で返すと、ポンッと肩を叩いて再び歩き出した。
ギルランスの手が触れた部分がじんわりと熱を持ち始めているような気がして、それが妙に気恥ずかしくて――和哉は誤魔化すようにフルフルッと頭を振ると、慌ててギルランスの背中を追いかけた。
****
****
その後、旅に必要な物の買い出しを済ませ宿に戻って来た二人は、準備を済ませた荷物袋を揃えて床に置き、それぞれのベッドに腰掛け一息ついていた。
明日の早朝には『カジューラ』へ向けて出発予定だ。
「ねえ、ギルの故郷の『カジューラ村』ってどんな所?」
和哉はふと気になり向かいのベッドに腰掛けているギルランスに聞いてみた。
「そうだな……一言でいうならド田舎だ」
「ど、ド田舎……?」
予想外の答えに戸惑う和哉に、ギルランスは苦笑しながら続けた。
「そうだ、ここからルカを走らせても半月ほどかかる山あいの小さな集落だ」
「へえ~そうなんだ……けっこう遠いんだね」
思った以上に遠方だったことに少々驚きつつも、納得しながら和哉はうなづいた。
ギルランスによると、このアドラがあるアドラディア王国から西に、いくつかの国を跨いだ更に先にカジューラという村はあるとのことだった。
和哉の読んでいた小説にはいろいろな国の描写はなかったが、やはりこの世界もいくつかの国々によって構成されているようだ。
「この辺りと違って辺境の地のそのまた奥地にある村だからな。まぁ、誰も知らないクソ田舎ってやつだ」
苦笑いを浮かべながらも、どこか懐かしそうに目を細めるギルランスに釣られて和哉も笑みを零す。
「そっかぁ……」
和哉はギルランスの育った場所に行く事が出来る喜びと、その村に行くことで彼のトラウマが甦りはしないかという心配で複雑な心境だった。
だが、それもギルランス自身が行くと決めたことなのならば応援し、必要とあらば支えになろうと改めて心に誓う。
(うん……僕は僕に出来ることで精一杯ギルをサポートしよう!)
和哉は内心で密かに決意表明しながらギルランスを見つめた。
****
****
翌朝――。
街の入り口まで見送りに来てくれたルーラに挨拶をし、次の目的地へと向かうため二人は馬車に乗り込んだ。
「それじゃあ、行ってきます」
ルカの手綱を握るギルランスの隣に座った和哉は、ルーラに手を振り別れを告げる。
「カズヤさんもお気をつけて行ってらっしゃい」
ルーラは和哉に微笑みかけると「ギルランス様も無理せずご自愛くださいね」と穏やかな声で続けた。
「ああ……じゃあな」
ルーラの見送りの言葉に相変わらず素っ気ない様相で応じるギルランスは今日も通常運転のようだ。
そんなギルランスに苦笑いを浮かべながら、和哉は動き出した馬車の上からもう一度振り返りルーラに手を振った。
見送るルーラの姿が徐々に小さくなってゆき……やがて王都の城壁が離れてゆく景色を和哉はジッと眺めていた。
この街とはもうしばらくお別れだと思うと寂しい気持ちになる。
和哉がアドラに来てからまだ2ヶ月ほどしか経っていないが、すでに随分長く住んでいるような気さえしていた。
(でも――次にこの街に戻って来る時には、全てが解決していればいいな)
そして、その時は絶対にギルランスと二人でここに帰ってくる――そう胸に秘め、和哉は決意を新たに前を見据えた。
ふと、視線を隣に向ければ、そこには悠々とした面持ちで手綱を操るギルランスの姿があった。
微かな風に吹かれ靡く銀髪が美しい横顔を彩り、その端整な顔立ちを際立たせている。
そんなギルランスの横顔を見つめながら、和哉は思う。
(この先、僕の想いが叶うことはないと分かっているけど――)
それでも彼と共に在れる時間を大切にしたい、そして自分が側にいることで少しでも彼の助けになれるのならば、それだけで十分だ、と……。
(うん、そうだよ。それでいいじゃないか!)
そう自分を納得させて、和哉はギルランスに悟られないようそっと胸の奥底に想いを仕舞い込むと、改めて旅の安全を祈願するように目の前に広がる青空を仰ぎ見た。
――第二章 アドラ編 完――
*****
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
近々、第三章をUPする予定です。
一応、R18設定のこの作品、今のところまだそういう場面は出てきていませんが、いずれお話が進むとそうなるので、初めからこの設定で書かせていただいております。
今後も和哉とギルランスの物語を楽しんでいただけたら幸いです。
引き続き、第三章もよろしくお願いいたします。
一人でも多くの読者様にこの物語が届く事を祈って――磊蔵
いつものようにギルドでの依頼を終え、宿へ帰る途中、不意にギルランスが口を開いた。
「……とりあえず一度街を出てみようと思う」
「えっ!?」
その言葉に和哉は少し驚いた。
てっきりもう少しこの街に滞在して、ラグロスの情報収集をするルーラに協力しつつギルドでの活動を続けるものだと思っていたからだ。
思わず問い返した和哉にギルランスは続ける。
「この前の『花嫁事件』でかなりの報酬を得たし、資金がだいぶ貯まったんだ。ルーラへの借金を返しても当分の間は困らないだろう?」」
「ああ、まあ、そうだね」
確かに言われてみれば、ここ数日の間で結構な金額を稼いでいた。
そのお陰で懐もだいぶ暖かくなったので、ギルランスとしてはそろそろラグロスを追う旅を再開しても大丈夫だろうと思ったのだろう。
勿論、和哉としてもそれは承知済みだ。
ただ、いざ街を出るとなると、何だか少し寂しい気持ちにもなってしまう。
やっと自分もこの街やギルドにも馴染んできたところだったので、正直少々名残惜しくもあった。
そんな和哉の心情を察したのか、ギルランスはどこか申し訳なさそうな声音で尋ねる。
「そういう訳だから明日から旅に出ようと思っている。やっとここでの暮らしに慣れたお前には悪いが、いいか?」
こんなところにもギルランスの優しさを感じながら和哉は迷わず即答する。
「うん、もちろん!いいに決まってるだろ」
ギルランスの気遣いに感謝しながら笑顔で頷いた和哉は、続けて気がかりを問い掛けた。
「でもさ、まだルーラさんの調査も始まったばかりだけど、その結果を待たなくていいの?」
そう和哉が疑問を口にすると、ギルランスは少し困ったように眉を下げた。
「まあ、ちょっとな……色々と整理したい事もあるし……ルーラがラグロスの件を調べてくれてる間、俺のほうも出来る限り情報をかき集めたいんだ」
どうやらギルランスなりに何か思う事があるらしい――それならばこれ以上余計な事を言う必要はないだろうと思い和哉は頷いた。
「そっか、分かったよ」
和哉の返事にギルランスは満足そうに微笑むと、今度は体ごと和哉に向き直り、真剣な面持ちで語りかけた。
「今回行こうと思っている所は、俺の故郷ともいえる場所の一つ……師匠やラグロスと暮らしていた村、『カジューラ』だ」
(――!)
その言葉に一瞬和哉は息を呑んだ。
ギルランスがラグロスと一緒に修行をしていたという場所ということは、つまり師匠が殺された現場へ行くことなのだ――その場所へ行くと聞き緊張が走る。
「……そこに、行くんだね……」
和哉は複雑な気持ちだった。
ギルランスが育った場所に行けるというのは嬉しい事だとは思うのだが、彼の事を考えるとどうしても不安の方が勝ってしまうのだ。
そんな和哉の気持ちに気づいたのか、ギルランスは安心させるように微笑む。
「心配するな、俺の中で気持ちの整理は出来ているつもりだ……それに、お前がいれば大丈夫だしな」
穏やかな口調でそう告げられた言葉に、和哉は嬉しさが込み上げてくると同時に胸が温かくなるのを感じた。
(僕がいれば大丈夫……)
それはつまり、和哉のみならずギルランスにとっても二人がお互いを支え合う間柄であるということを示すものであり――同時に自分が必要とされているのだという事を暗に告げるものだ。
その言葉が嬉しくて自然と和哉の顔が綻ぶ。
(きっとギルは僕がいなくても一人でやっていけるくらいの強さを持っているのは確かだろうけど……)
現に和哉が来るまでギルランスはずっと一人で戦ってきたのだ。
それでもそう言ってくれたことが和哉には堪らなく嬉しかった。
「ありがとう、僕も頑張るよ!」
「ああ、頼りにしてるぞ」
満面の笑みで答える和哉にギルランスもまた笑顔で返すと、ポンッと肩を叩いて再び歩き出した。
ギルランスの手が触れた部分がじんわりと熱を持ち始めているような気がして、それが妙に気恥ずかしくて――和哉は誤魔化すようにフルフルッと頭を振ると、慌ててギルランスの背中を追いかけた。
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その後、旅に必要な物の買い出しを済ませ宿に戻って来た二人は、準備を済ませた荷物袋を揃えて床に置き、それぞれのベッドに腰掛け一息ついていた。
明日の早朝には『カジューラ』へ向けて出発予定だ。
「ねえ、ギルの故郷の『カジューラ村』ってどんな所?」
和哉はふと気になり向かいのベッドに腰掛けているギルランスに聞いてみた。
「そうだな……一言でいうならド田舎だ」
「ど、ド田舎……?」
予想外の答えに戸惑う和哉に、ギルランスは苦笑しながら続けた。
「そうだ、ここからルカを走らせても半月ほどかかる山あいの小さな集落だ」
「へえ~そうなんだ……けっこう遠いんだね」
思った以上に遠方だったことに少々驚きつつも、納得しながら和哉はうなづいた。
ギルランスによると、このアドラがあるアドラディア王国から西に、いくつかの国を跨いだ更に先にカジューラという村はあるとのことだった。
和哉の読んでいた小説にはいろいろな国の描写はなかったが、やはりこの世界もいくつかの国々によって構成されているようだ。
「この辺りと違って辺境の地のそのまた奥地にある村だからな。まぁ、誰も知らないクソ田舎ってやつだ」
苦笑いを浮かべながらも、どこか懐かしそうに目を細めるギルランスに釣られて和哉も笑みを零す。
「そっかぁ……」
和哉はギルランスの育った場所に行く事が出来る喜びと、その村に行くことで彼のトラウマが甦りはしないかという心配で複雑な心境だった。
だが、それもギルランス自身が行くと決めたことなのならば応援し、必要とあらば支えになろうと改めて心に誓う。
(うん……僕は僕に出来ることで精一杯ギルをサポートしよう!)
和哉は内心で密かに決意表明しながらギルランスを見つめた。
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翌朝――。
街の入り口まで見送りに来てくれたルーラに挨拶をし、次の目的地へと向かうため二人は馬車に乗り込んだ。
「それじゃあ、行ってきます」
ルカの手綱を握るギルランスの隣に座った和哉は、ルーラに手を振り別れを告げる。
「カズヤさんもお気をつけて行ってらっしゃい」
ルーラは和哉に微笑みかけると「ギルランス様も無理せずご自愛くださいね」と穏やかな声で続けた。
「ああ……じゃあな」
ルーラの見送りの言葉に相変わらず素っ気ない様相で応じるギルランスは今日も通常運転のようだ。
そんなギルランスに苦笑いを浮かべながら、和哉は動き出した馬車の上からもう一度振り返りルーラに手を振った。
見送るルーラの姿が徐々に小さくなってゆき……やがて王都の城壁が離れてゆく景色を和哉はジッと眺めていた。
この街とはもうしばらくお別れだと思うと寂しい気持ちになる。
和哉がアドラに来てからまだ2ヶ月ほどしか経っていないが、すでに随分長く住んでいるような気さえしていた。
(でも――次にこの街に戻って来る時には、全てが解決していればいいな)
そして、その時は絶対にギルランスと二人でここに帰ってくる――そう胸に秘め、和哉は決意を新たに前を見据えた。
ふと、視線を隣に向ければ、そこには悠々とした面持ちで手綱を操るギルランスの姿があった。
微かな風に吹かれ靡く銀髪が美しい横顔を彩り、その端整な顔立ちを際立たせている。
そんなギルランスの横顔を見つめながら、和哉は思う。
(この先、僕の想いが叶うことはないと分かっているけど――)
それでも彼と共に在れる時間を大切にしたい、そして自分が側にいることで少しでも彼の助けになれるのならば、それだけで十分だ、と……。
(うん、そうだよ。それでいいじゃないか!)
そう自分を納得させて、和哉はギルランスに悟られないようそっと胸の奥底に想いを仕舞い込むと、改めて旅の安全を祈願するように目の前に広がる青空を仰ぎ見た。
――第二章 アドラ編 完――
*****
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
近々、第三章をUPする予定です。
一応、R18設定のこの作品、今のところまだそういう場面は出てきていませんが、いずれお話が進むとそうなるので、初めからこの設定で書かせていただいております。
今後も和哉とギルランスの物語を楽しんでいただけたら幸いです。
引き続き、第三章もよろしくお願いいたします。
一人でも多くの読者様にこの物語が届く事を祈って――磊蔵
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