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第二章 銃と仲間をゲット! なのに相方が聖剣・魔剣に夢中で草
第13話 ロリ魔女は陽キャ
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「ピエラ、ちゃんとごあいさつをせねば、相手には伝わらぬモジャ」
ウニボーが、ロリ魔女に指摘する。
「うん。そうだったわ。ウニボー。ボクのフルネームは、ピエラ・フォサーティ。ノームの魔女よ」
場違いに大きな三角帽子とマントを脱いで、小さな魔女ピエラが頭を下げた。
「銀髪ショートシャギーロリとは。フィクション以外で初めて見た」
モモコが、変なところでツボっていた。
マントの下はフリル付きのブラウスと、太ももが出るサイズのショートパンツだ。短パンは帽子のリボンと同色である青緑に合わせていて、白のニーソを履いている。
ロリ魔女は、大きなハンマーを担いでいる。武器というより、バカでかい金色のピコピコハンマーを連想させた。
「この武器は【ケラウノス】というの。ボクのメイン武器で、ハンマーみたいに見えるけど、杖なの。見た目より軽いのよ」
ピコピコハンマーは、【ケラウノス】という武器らしい。ハンマーのてっぺんに、小さい宝玉がある。
「で、あなたが、この管理者」
ピエラの目が、モモコをロックオンする。
「いや、この領地の管理をしているのはオレだ。名はクニミツ。こっちは、モモコ」
「よろしく、クニミツ、モモコ。このお鍋おいしいわ」
「それはありがたい。じゃんじゃん食ってくれ」
悪い子ではなさそうだが。
「ウニボー、コイツに見覚えがあるか?」
とにかく、ウニボーに聞いてみる。以前住んでいたノームと面識があるのは、ドリスさんかウニボーくらいだ。
「フォサーティの孫モジャ」
ウニボーもドリスさんも、確証を得られない様子である。
当のピエラは、鍋を一番堪能していた。黙々と食っているルイと同等かも。
「ピエラとか言ったな? お前、なにをしに現れた?」
「ご先祖が悪いことをしたみたいなので、お詫びに来たのよ」
ピエラはボクっ娘なのに、女の子のような話し方をする。
「ボクのご先祖って、『自称天才魔法使い』ってエバッてたのよ」
それでここの精霊たちを怒らせてしまい、世界から追い出されちまったとか。
「それで、子孫であるボクが遺品整理して、天才魔法使いを引き継いだの」
「家庭を持って隠居したとか?」
「隠居なんてしなかったわ。最期まで迷惑かけ通しで。だから、ボクがフォサーティの名誉を回復しようと旅立ったわけなのよ」
明るい性格に反して、人生は苦労人のようだ。
「でも、名誉回復って大変ね。ボク、あっちこっちにあいさつ回りに言っているんだけど、全然終わらないのよ。門前払いばかりだし」
ピエラは、祖父から迷惑を被った人たちを、手助けする旅をしていたらしい。それでも、三分の一さえ回りきれていないとか。
「わかる。身内に振り回されるって大変」
モモコが、シンパシーを感じたらしい。たしかに、モモコの家族は広域暴力団だ。そのせいで、モモコは不自由な暮らしをしていた。
「おお、わかってくれるかしら? ありがとう。手羽先あげるわ」
「どうも……」
それ、オレのさばいた手羽先なんだが?
「クニミツ、私、あのコ苦手かも」
モモコが、こちらに来た。
「なんだ? 楽しそうじゃないか」
「陽キャだもん」
ああ、だったら難しいかもな。
「でもすごいわね。世界の裏側まで行くなんて。連れて行かれる以外に、誰も入ったことがないのよ。一度入ったら、出られないと聞いたし」
「オイラがいたから、問題なかったモジャ」
「なるほど! 大精霊ともなると、脱出法も心得ているのね?」
「そうモジャ」
「やっぱりすごいのね。クニミツとモモコは。ウニボーを手懐けるなんて!」
ピエラは指を鳴らす。
「そうだわ。ボクもクニミツたちの仲間に入れてくれないかしら?」
どうやらピエラも、オレたちのパーティに加わりたいそうだ。
「お前が?」
「ええ。世界の裏側を回るんでしょ? お詫びも兼ねて、役に立ちたいのよ。それに、魔法使いがいた方がいいでしょ?」
「そりゃあな。術士がいるに越したことはないが」
オレたちが話していると、ウニボーが指でピエラの肩を叩く。
「ピエラ、クニミツが困っているモジャ」
「そっかー。一人で決めちゃダメだよね。相談してて」
オレは、モモコと向き合う。
モモコはコクコクとうなずいた。
「会話とか、イヤがってたじゃん」
「キライなんじゃない。ノリが苦手なだけで」
身内に振り回された同類なので、共感はできるという。
「あとさ、気になることがある」
オレは、モモコに耳打ちされた。
「ああ、それは引っかかってたんだよ。わかった」
とりあえず、その話は最後にするとして。
「ルイは?」
「私か? 仲間が増えるのは構わんぞ」
話を聞いていなかったかのように、ルイーゼはひたすら鶏ダンゴを食う。
ルイーゼのやつ、気持ちいいくらいに食うな。
それにしても、コイツも妙なのだ。ダークエルフだが、重装備を使う。プロポーションも、人間離れしていた。
「ドラゴンニュートにまで認めてもらえるなんて、ボクも鼻が高いわね」
ピエラの言葉で、オレとモモコは驚く。
「ルイーゼって、ドラゴンだったの?」とモモコが尋ねた。
さも当たり前の様子で、「そうだが?」とルイは返す。
「正確には竜人だな」
ドラゴンと人間の間に、ルイは生まれたそうだ。
「すまん。ダークエルフだと思っていた」
「そう言われると思ってな。証拠をお見せしよう」
ルイーゼがお椀をテーブルにおいて、立ち上がる。
ブルウンッ! と、ドラゴンのシッポを展開した。
「この褐色の肌も、尖った耳も、カモフラージュでな。非力なダークエルフと油断させておいて、熱い表皮で攻撃を受けるのだ」
どうりで、前衛職の割に薄着だなと思ったぜ。ドラゴンの皮膚で、全身を守っているのか。
「すっご」
「しかし、竜族の王国では弱い方だったのだ」
それで、役立たずの烙印を押されてドリスさんに拾われたと。
「肌を完全に人間化しているからな。シッポも隠しているし」
「そこまでやるのか?」
「驚かせてしまうからなー。それに、ワタシはブレスを吐けないのだ」
ブレスを放てるかどうかが、一人前かどうからしい。
「だから、ドラゴンであることは黙っていたんだよ」
ドラゴンなら、この食欲もうなずける。
「そうだった。ウニボーはどうなんだ? 迷惑をかけたのは、コイツの肉親なわけだが」
「ピエラに害はなさそうモジャ。オイラは大丈夫モジャ」
なら、決まりかな?
「そうそう。お詫びの余興をするわね。あなた、これ持ってくれるかしら?」
ピエラが、ドリスさんにハンマーを持たせた。おいおい、何をやらかす気だ?
「今からボクがダッシュするから、あなたはこれでボクの顔面を殴ってちょうだい」
「大丈夫なのですか?」
「形だけだから」
まるで、コメディアンのハリセンチョップみたいだな。
「いくよー。うおー」
ピエラが、ドリスさんのところまで走ってくる。
ドリスさんが横向きに構えた。
「ウガー」
ドリスさんのピコピコハンマーが、ピエラの顔面にヒットする。
そのまま、ピエラは地面を滑っていった。なるほど。マントは大袈裟なリアクションのためか。
「今のって、お詫びツアーのたびにやってるのか?」
「そうだよ。OK。ご協力ありがとう」
ピエラが、ケラウノスを回収する。
この演出は、ドッキリ番組で見た。騙された人が仕掛け人を、ピコハンで叩くのだ。
「じゃあ、ウチのパーティへようこそ」
「待って。すごく重要なことを、聞いていない。それを聞かない限り、あなたをパーティに入れるわけにはいかない」
モモコは、ピエラに条件を出す。
「どうして、あなたたち現役がお詫びに行っているの? 悪いのはご先祖じゃん」
ウニボーが、ロリ魔女に指摘する。
「うん。そうだったわ。ウニボー。ボクのフルネームは、ピエラ・フォサーティ。ノームの魔女よ」
場違いに大きな三角帽子とマントを脱いで、小さな魔女ピエラが頭を下げた。
「銀髪ショートシャギーロリとは。フィクション以外で初めて見た」
モモコが、変なところでツボっていた。
マントの下はフリル付きのブラウスと、太ももが出るサイズのショートパンツだ。短パンは帽子のリボンと同色である青緑に合わせていて、白のニーソを履いている。
ロリ魔女は、大きなハンマーを担いでいる。武器というより、バカでかい金色のピコピコハンマーを連想させた。
「この武器は【ケラウノス】というの。ボクのメイン武器で、ハンマーみたいに見えるけど、杖なの。見た目より軽いのよ」
ピコピコハンマーは、【ケラウノス】という武器らしい。ハンマーのてっぺんに、小さい宝玉がある。
「で、あなたが、この管理者」
ピエラの目が、モモコをロックオンする。
「いや、この領地の管理をしているのはオレだ。名はクニミツ。こっちは、モモコ」
「よろしく、クニミツ、モモコ。このお鍋おいしいわ」
「それはありがたい。じゃんじゃん食ってくれ」
悪い子ではなさそうだが。
「ウニボー、コイツに見覚えがあるか?」
とにかく、ウニボーに聞いてみる。以前住んでいたノームと面識があるのは、ドリスさんかウニボーくらいだ。
「フォサーティの孫モジャ」
ウニボーもドリスさんも、確証を得られない様子である。
当のピエラは、鍋を一番堪能していた。黙々と食っているルイと同等かも。
「ピエラとか言ったな? お前、なにをしに現れた?」
「ご先祖が悪いことをしたみたいなので、お詫びに来たのよ」
ピエラはボクっ娘なのに、女の子のような話し方をする。
「ボクのご先祖って、『自称天才魔法使い』ってエバッてたのよ」
それでここの精霊たちを怒らせてしまい、世界から追い出されちまったとか。
「それで、子孫であるボクが遺品整理して、天才魔法使いを引き継いだの」
「家庭を持って隠居したとか?」
「隠居なんてしなかったわ。最期まで迷惑かけ通しで。だから、ボクがフォサーティの名誉を回復しようと旅立ったわけなのよ」
明るい性格に反して、人生は苦労人のようだ。
「でも、名誉回復って大変ね。ボク、あっちこっちにあいさつ回りに言っているんだけど、全然終わらないのよ。門前払いばかりだし」
ピエラは、祖父から迷惑を被った人たちを、手助けする旅をしていたらしい。それでも、三分の一さえ回りきれていないとか。
「わかる。身内に振り回されるって大変」
モモコが、シンパシーを感じたらしい。たしかに、モモコの家族は広域暴力団だ。そのせいで、モモコは不自由な暮らしをしていた。
「おお、わかってくれるかしら? ありがとう。手羽先あげるわ」
「どうも……」
それ、オレのさばいた手羽先なんだが?
「クニミツ、私、あのコ苦手かも」
モモコが、こちらに来た。
「なんだ? 楽しそうじゃないか」
「陽キャだもん」
ああ、だったら難しいかもな。
「でもすごいわね。世界の裏側まで行くなんて。連れて行かれる以外に、誰も入ったことがないのよ。一度入ったら、出られないと聞いたし」
「オイラがいたから、問題なかったモジャ」
「なるほど! 大精霊ともなると、脱出法も心得ているのね?」
「そうモジャ」
「やっぱりすごいのね。クニミツとモモコは。ウニボーを手懐けるなんて!」
ピエラは指を鳴らす。
「そうだわ。ボクもクニミツたちの仲間に入れてくれないかしら?」
どうやらピエラも、オレたちのパーティに加わりたいそうだ。
「お前が?」
「ええ。世界の裏側を回るんでしょ? お詫びも兼ねて、役に立ちたいのよ。それに、魔法使いがいた方がいいでしょ?」
「そりゃあな。術士がいるに越したことはないが」
オレたちが話していると、ウニボーが指でピエラの肩を叩く。
「ピエラ、クニミツが困っているモジャ」
「そっかー。一人で決めちゃダメだよね。相談してて」
オレは、モモコと向き合う。
モモコはコクコクとうなずいた。
「会話とか、イヤがってたじゃん」
「キライなんじゃない。ノリが苦手なだけで」
身内に振り回された同類なので、共感はできるという。
「あとさ、気になることがある」
オレは、モモコに耳打ちされた。
「ああ、それは引っかかってたんだよ。わかった」
とりあえず、その話は最後にするとして。
「ルイは?」
「私か? 仲間が増えるのは構わんぞ」
話を聞いていなかったかのように、ルイーゼはひたすら鶏ダンゴを食う。
ルイーゼのやつ、気持ちいいくらいに食うな。
それにしても、コイツも妙なのだ。ダークエルフだが、重装備を使う。プロポーションも、人間離れしていた。
「ドラゴンニュートにまで認めてもらえるなんて、ボクも鼻が高いわね」
ピエラの言葉で、オレとモモコは驚く。
「ルイーゼって、ドラゴンだったの?」とモモコが尋ねた。
さも当たり前の様子で、「そうだが?」とルイは返す。
「正確には竜人だな」
ドラゴンと人間の間に、ルイは生まれたそうだ。
「すまん。ダークエルフだと思っていた」
「そう言われると思ってな。証拠をお見せしよう」
ルイーゼがお椀をテーブルにおいて、立ち上がる。
ブルウンッ! と、ドラゴンのシッポを展開した。
「この褐色の肌も、尖った耳も、カモフラージュでな。非力なダークエルフと油断させておいて、熱い表皮で攻撃を受けるのだ」
どうりで、前衛職の割に薄着だなと思ったぜ。ドラゴンの皮膚で、全身を守っているのか。
「すっご」
「しかし、竜族の王国では弱い方だったのだ」
それで、役立たずの烙印を押されてドリスさんに拾われたと。
「肌を完全に人間化しているからな。シッポも隠しているし」
「そこまでやるのか?」
「驚かせてしまうからなー。それに、ワタシはブレスを吐けないのだ」
ブレスを放てるかどうかが、一人前かどうからしい。
「だから、ドラゴンであることは黙っていたんだよ」
ドラゴンなら、この食欲もうなずける。
「そうだった。ウニボーはどうなんだ? 迷惑をかけたのは、コイツの肉親なわけだが」
「ピエラに害はなさそうモジャ。オイラは大丈夫モジャ」
なら、決まりかな?
「そうそう。お詫びの余興をするわね。あなた、これ持ってくれるかしら?」
ピエラが、ドリスさんにハンマーを持たせた。おいおい、何をやらかす気だ?
「今からボクがダッシュするから、あなたはこれでボクの顔面を殴ってちょうだい」
「大丈夫なのですか?」
「形だけだから」
まるで、コメディアンのハリセンチョップみたいだな。
「いくよー。うおー」
ピエラが、ドリスさんのところまで走ってくる。
ドリスさんが横向きに構えた。
「ウガー」
ドリスさんのピコピコハンマーが、ピエラの顔面にヒットする。
そのまま、ピエラは地面を滑っていった。なるほど。マントは大袈裟なリアクションのためか。
「今のって、お詫びツアーのたびにやってるのか?」
「そうだよ。OK。ご協力ありがとう」
ピエラが、ケラウノスを回収する。
この演出は、ドッキリ番組で見た。騙された人が仕掛け人を、ピコハンで叩くのだ。
「じゃあ、ウチのパーティへようこそ」
「待って。すごく重要なことを、聞いていない。それを聞かない限り、あなたをパーティに入れるわけにはいかない」
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