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第三章 姫とコラボで、またバズる
第20話 メイヴィス姫の本気
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ピグまりが、ワイバーンの背中に乗った。
「ウチが直接魔力を注ぎ込んだワイバーンに、勝てるかな?」
ワイバーンが、ピグまりを乗せて天井ギリギリまで飛ぶ。
「あはは! 【ケミカルボム】!」
リュックからマジックハンドで、ピグまりがポーションの瓶を放り投げる。
着弾した瓶が、ピンク色の爆発を起こした。青い爆発も発生している。
「焼夷弾だ!」
「こっちは、装備を凍らせる爆弾だわ!」
センディさんは服の先が焦げて、コルタナさんは杖がわずかに凍った。
「あはは! やっちゃってワイバーン!」
煙の向こうから、ワイバーンがブレスを吐く。
「ぬうう!」
コンラッドが前に立ち、センディさんたちをブレスから守った。
「お返しよ! ライトニング・アローッ!」
杖を弓代わりにして、メイヴィス姫が雷の矢を放つ。
矢が、ワイバーンの目に当たった。かすっただけだが、相手を混乱させるには十分である。
「あわわ! 待った待った!」
さすがのピグまりも、バランスを崩す。
だが姫の放った二発目は、ピグまりに当たらない。ハンマーで打ち返されてしまう。
「あーもう、ワイバーンを怒らせちゃったね。お姫様の丸焦げなんて、どんだけバズるんだろうね!」
邪悪な笑みを浮かべて、ピグまりはワイバーンの照準をメイヴィス姫に合わせる。
「そうはいくか!」
ボクはワラビとともに、ダンジョンの天井まで登っていた。
みんなはピグまりの注意をボクから離すため、ワイバーンの相手をしてくれていたのだ。
「スライム使いのツヨシ……ノコノコ、ヤラレに来るなんてさ。くらいな、ケミカルボム!」
大量のポーション瓶を指に挟んで、ピグまりが撒き散らす。
「ほっ。はっ」
ワラビは、あっさりとポーションをすべて食べてしまった。身体の中で爆発したみたいだけど、なんともないみたい。
「身体は大丈夫?」
「問題ありません。マスターツヨシ。むしろ相手の攻撃に、適合できそうです」
とんでもないな。ワラビは。
「もう武器がありませんよ、ピグまり。投降してください。人も呼んでいます」
「たしかに絶体絶命だけどさ。だがね、こいつはどうかな? スパルトイ!」
なにを思ったのか、ピグまりはワイバーンの背中にハンマーを叩き込んだ。五枚のウロコが、ワイバーンの背中から飛び出す。ウロコが、ガイコツの形を取った。
「やっちゃって、スパルトイ!」
ガイコツ剣士が、ボクたちに襲いかかる。
「ここは、ボクの出番だ」
ボクは剣を、背中の鞘に納めた。鞘をホルスターから外す。
「ふん!」
切るのではなく、ガイコツに鞘を叩き込む。ガイコツは、切っても刃をすり抜けてしまう。叩いて攻撃するほうが、手っ取り早い。
ガイコツが復活しないように、コアはワラビに飲み込んでもらう。
ピグまりがガイコツを追加しても、同じだった。
「腐っても、バズってる配信者だけあるねえ」
「覚悟してください!」
ボクは、剣を抜く。
「するかっての!」
ピグまりが、ワイバーンから飛び降りた。マジックアームで衝撃を抑え、走り去る。
「逃さないわ!」
メイヴィス姫が、杖から雷撃を放った。
しかし、ワイバーンが姫へ向けてブレスを放つ。
『いかん。姫様!』
コンラッドもろとも、姫がワイバーンの炎に包まれた。
「メイヴィス姫!」
そんな。メイヴィス姫が……。
「あはは! 黒焦げになった姫を撮るのはできなかったけど、うまくいったみたいだね」
逃げ去りながら、ピグまりが勝ち誇る。
次の瞬間、コンラッドの剣がピグまりの背後に飛んできた。ブランド物リュックを、剣が突き刺す。
「ひっ!」
ピグまりが、恐怖でずっこけた。
「まったく。この姿をお見せすることになるとは」
炎が一瞬にして霧散し、そこから少女が現れる。メイヴィス姫に似ているが、雰囲気がぜんぜん違った。コンラッドのヨロイを着ている。
「なんだてめえは!」
「メイヴィスだよ。ホンモノの」
本物の、姫様だって?
ワイバーンが、再度ブレスを放とうとする。その顔からは、怯えが見えた。
「そうはいくか!」
ボクは、ワラビで包み込んだ拳を、ワイバーンの横っ面に叩き込む。
ワイバーンが、目から火を吹いた。口を塞いだことで、体内の炎が腹で爆発を起こしたらしい。絶命したワイバーンが、地面へ墜落した。首が、起き上がれないピグまりのすぐそばに倒れ込む。
「ひっ!」
虎の子のワイバーンが死に、今度こそピグまりは戦意を喪失してしまったらしい。
「バカな。ウチの全力を注ぎ込んだワイバーンを、たった一発で。スライムのくせに!」
メイヴィス姫が、ピグまりの元へ歩いていく。
「来るな!」
ピグまりが、トゲつきハンマーを振り回す。
姫は、ハンマーを手で払った。
それだけで、ハンマーが砕ける。
「どうした、それまでか?」
デコピン一発で、メイヴィス姫はピグまりを倒した。
強いゴーレムを操るほど、本人は弱体化するのか。だから、切り札は取っておいたのだろう。
「無事ですか、姫?」
「なんともない」
「その姿は?」
「普段は、力を分散しているのだ。わたしはエルフの父と召喚獣の母との間に生まれたのだよ」
ヨロイを外しながら、メイヴィス姫は元に戻る。
「人と関わるときは、姫本来の姿になるの」
『有事の際は、我と合体するのである』
姫とコンラッドは、二人で一つなのか。
応援のギルド職員が駆けつけ、ピグまりを拘束、連行していった。
「ウチが直接魔力を注ぎ込んだワイバーンに、勝てるかな?」
ワイバーンが、ピグまりを乗せて天井ギリギリまで飛ぶ。
「あはは! 【ケミカルボム】!」
リュックからマジックハンドで、ピグまりがポーションの瓶を放り投げる。
着弾した瓶が、ピンク色の爆発を起こした。青い爆発も発生している。
「焼夷弾だ!」
「こっちは、装備を凍らせる爆弾だわ!」
センディさんは服の先が焦げて、コルタナさんは杖がわずかに凍った。
「あはは! やっちゃってワイバーン!」
煙の向こうから、ワイバーンがブレスを吐く。
「ぬうう!」
コンラッドが前に立ち、センディさんたちをブレスから守った。
「お返しよ! ライトニング・アローッ!」
杖を弓代わりにして、メイヴィス姫が雷の矢を放つ。
矢が、ワイバーンの目に当たった。かすっただけだが、相手を混乱させるには十分である。
「あわわ! 待った待った!」
さすがのピグまりも、バランスを崩す。
だが姫の放った二発目は、ピグまりに当たらない。ハンマーで打ち返されてしまう。
「あーもう、ワイバーンを怒らせちゃったね。お姫様の丸焦げなんて、どんだけバズるんだろうね!」
邪悪な笑みを浮かべて、ピグまりはワイバーンの照準をメイヴィス姫に合わせる。
「そうはいくか!」
ボクはワラビとともに、ダンジョンの天井まで登っていた。
みんなはピグまりの注意をボクから離すため、ワイバーンの相手をしてくれていたのだ。
「スライム使いのツヨシ……ノコノコ、ヤラレに来るなんてさ。くらいな、ケミカルボム!」
大量のポーション瓶を指に挟んで、ピグまりが撒き散らす。
「ほっ。はっ」
ワラビは、あっさりとポーションをすべて食べてしまった。身体の中で爆発したみたいだけど、なんともないみたい。
「身体は大丈夫?」
「問題ありません。マスターツヨシ。むしろ相手の攻撃に、適合できそうです」
とんでもないな。ワラビは。
「もう武器がありませんよ、ピグまり。投降してください。人も呼んでいます」
「たしかに絶体絶命だけどさ。だがね、こいつはどうかな? スパルトイ!」
なにを思ったのか、ピグまりはワイバーンの背中にハンマーを叩き込んだ。五枚のウロコが、ワイバーンの背中から飛び出す。ウロコが、ガイコツの形を取った。
「やっちゃって、スパルトイ!」
ガイコツ剣士が、ボクたちに襲いかかる。
「ここは、ボクの出番だ」
ボクは剣を、背中の鞘に納めた。鞘をホルスターから外す。
「ふん!」
切るのではなく、ガイコツに鞘を叩き込む。ガイコツは、切っても刃をすり抜けてしまう。叩いて攻撃するほうが、手っ取り早い。
ガイコツが復活しないように、コアはワラビに飲み込んでもらう。
ピグまりがガイコツを追加しても、同じだった。
「腐っても、バズってる配信者だけあるねえ」
「覚悟してください!」
ボクは、剣を抜く。
「するかっての!」
ピグまりが、ワイバーンから飛び降りた。マジックアームで衝撃を抑え、走り去る。
「逃さないわ!」
メイヴィス姫が、杖から雷撃を放った。
しかし、ワイバーンが姫へ向けてブレスを放つ。
『いかん。姫様!』
コンラッドもろとも、姫がワイバーンの炎に包まれた。
「メイヴィス姫!」
そんな。メイヴィス姫が……。
「あはは! 黒焦げになった姫を撮るのはできなかったけど、うまくいったみたいだね」
逃げ去りながら、ピグまりが勝ち誇る。
次の瞬間、コンラッドの剣がピグまりの背後に飛んできた。ブランド物リュックを、剣が突き刺す。
「ひっ!」
ピグまりが、恐怖でずっこけた。
「まったく。この姿をお見せすることになるとは」
炎が一瞬にして霧散し、そこから少女が現れる。メイヴィス姫に似ているが、雰囲気がぜんぜん違った。コンラッドのヨロイを着ている。
「なんだてめえは!」
「メイヴィスだよ。ホンモノの」
本物の、姫様だって?
ワイバーンが、再度ブレスを放とうとする。その顔からは、怯えが見えた。
「そうはいくか!」
ボクは、ワラビで包み込んだ拳を、ワイバーンの横っ面に叩き込む。
ワイバーンが、目から火を吹いた。口を塞いだことで、体内の炎が腹で爆発を起こしたらしい。絶命したワイバーンが、地面へ墜落した。首が、起き上がれないピグまりのすぐそばに倒れ込む。
「ひっ!」
虎の子のワイバーンが死に、今度こそピグまりは戦意を喪失してしまったらしい。
「バカな。ウチの全力を注ぎ込んだワイバーンを、たった一発で。スライムのくせに!」
メイヴィス姫が、ピグまりの元へ歩いていく。
「来るな!」
ピグまりが、トゲつきハンマーを振り回す。
姫は、ハンマーを手で払った。
それだけで、ハンマーが砕ける。
「どうした、それまでか?」
デコピン一発で、メイヴィス姫はピグまりを倒した。
強いゴーレムを操るほど、本人は弱体化するのか。だから、切り札は取っておいたのだろう。
「無事ですか、姫?」
「なんともない」
「その姿は?」
「普段は、力を分散しているのだ。わたしはエルフの父と召喚獣の母との間に生まれたのだよ」
ヨロイを外しながら、メイヴィス姫は元に戻る。
「人と関わるときは、姫本来の姿になるの」
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