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第七章 合計 十三人のバ美肉!?
第75話 三大社長コラボ
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ファン社長の配信に、珍しくゲストが。
社長は視聴者との距離を重要視しているため、あまりゲストなどは呼ばない。どうしても会話相手がゲスト中心となり、リスナーを放置してしまうからだ。
そこが、ファン・レバレッジ社長の魅力でもある。
しかし今回は、あらかじめ「ゲストを呼ぶで」と告知していた。
で、配信当日に。
オレもアシスタントとして、参加させてもらっている。
ものすごいゲストが来た。
【さいれんと・びぃむ】を世に送り出した【ペタワールド】の米澤社長と、D;Ⅳをプロデュースする【トライデント・プロ】の不動社長である。
ふたりとも、自分用のアバターを用意して、コラボに応じてくれた。
「来てくれて、ほんまおおきに。ヨネちゃんは、シングルの打ち合わせ以来やんね?」
「そうですね。お招きいただけて光栄です」
米俵風のアバターが、頭を下げる。
「そない、大層なもんちゃうて。不動さんも、よう来てくれはった」
「伝説のファン・レバレッジからのお呼びとあらば、来ないわけにはいかないわ。ウフフ」
ワニのパペットを動かす不動社長を視て、リスナーが「懐かしい! ウフフ社長だ!」と騒ぐ。
オレも、内心はざわついている。素人時代から見ていた本物の「ウフフ社長」が、目の前にいるからだ。
不動 文世社長は元々、「ウフフしゃちょう」というYouTuberだった。
『「ふ」どう 「ふ」みよ』の頭文字を取って、そう名乗っていたのである。
ワニのパペットをマスコットとして使い、リスナーと会話するスタイルを貫いていた。
二人とも、まだVTuberという名前がなかった頃、アバタータレント専門の芸能事務所を立ち上げる。
米澤社長はコンテンツビジネス業の側面から、Vが伸びると判断した。
一方不動文世は、半分素人のタレント的な側面から攻め込む。
「二人は同じVの事務所持ちやけど、アプローチがぜんぜん違うんよね」
「僕はとにかく、リスナーの癖を分析して、ニッチだろうと広く愛されるキャラを目指しています」
それが、【さいれんと・びぃむ】だと。
「攻めた役どころでっけど、不安はなかったんでっか?」
「ありましたよー。でも、二人のキャラクター性を全面に押し出せば、きっと面白いと革新していました。世に送り出して、よかったと思っています」
あの二人なら、海千山千なV業界でもやっていけるだろう。
「ワタシとしては、みんな雑草みたいな生活をしている子たちばかりを集めてみたわ。そういう子たちって、根性すごいのよね」
「せやね。ギラついてるけど、生存戦略はちゃんと考えとるみたいやった」
「でしょ? きっと伸びていくわよ」
「エンジョイ勢な【尾鰭】では、マネできへん戦法やわ」
「競うことないわよ。尾鰭さんには、尾鰭さんのすばらしさがあるわ。ワタシも、それを楽しみに見ているのよ」
「おおきに。不動社長にそう言うてもらえると、やる気が出るで」
「実際ワタシは、あなたのファンでしたのよ。ライブをやめちゃって、悲しかったわ。グッズは買わせていただいたから。カバーアルバムも、CDで買ったわ。現物が欲しかったから」
「えらい推してくれてはったんやなあ。ワイがもうちょっと若かったら、もうひと踏ん張りできたんやろうけど」
「ムリなさらないで。生きていることが、ファンにとってはありがたいから」
「おおきにやで」
二人のやりとりに、リスナーたちも感動していた。
「今後も色々とお世話になると思いますが、よろしくおねがいします。今回は、お招きありがとうございました」
「ワタシもこの場を作ってくださったことに、感謝しているわ。D;Ⅳは始まったばかり。けど絶対に、あなたたちの胸に刻みつけてあげる」
最後に二人から意気込みを聞いて、今回のコラボは終了に。
(第七章 おしまい)
社長は視聴者との距離を重要視しているため、あまりゲストなどは呼ばない。どうしても会話相手がゲスト中心となり、リスナーを放置してしまうからだ。
そこが、ファン・レバレッジ社長の魅力でもある。
しかし今回は、あらかじめ「ゲストを呼ぶで」と告知していた。
で、配信当日に。
オレもアシスタントとして、参加させてもらっている。
ものすごいゲストが来た。
【さいれんと・びぃむ】を世に送り出した【ペタワールド】の米澤社長と、D;Ⅳをプロデュースする【トライデント・プロ】の不動社長である。
ふたりとも、自分用のアバターを用意して、コラボに応じてくれた。
「来てくれて、ほんまおおきに。ヨネちゃんは、シングルの打ち合わせ以来やんね?」
「そうですね。お招きいただけて光栄です」
米俵風のアバターが、頭を下げる。
「そない、大層なもんちゃうて。不動さんも、よう来てくれはった」
「伝説のファン・レバレッジからのお呼びとあらば、来ないわけにはいかないわ。ウフフ」
ワニのパペットを動かす不動社長を視て、リスナーが「懐かしい! ウフフ社長だ!」と騒ぐ。
オレも、内心はざわついている。素人時代から見ていた本物の「ウフフ社長」が、目の前にいるからだ。
不動 文世社長は元々、「ウフフしゃちょう」というYouTuberだった。
『「ふ」どう 「ふ」みよ』の頭文字を取って、そう名乗っていたのである。
ワニのパペットをマスコットとして使い、リスナーと会話するスタイルを貫いていた。
二人とも、まだVTuberという名前がなかった頃、アバタータレント専門の芸能事務所を立ち上げる。
米澤社長はコンテンツビジネス業の側面から、Vが伸びると判断した。
一方不動文世は、半分素人のタレント的な側面から攻め込む。
「二人は同じVの事務所持ちやけど、アプローチがぜんぜん違うんよね」
「僕はとにかく、リスナーの癖を分析して、ニッチだろうと広く愛されるキャラを目指しています」
それが、【さいれんと・びぃむ】だと。
「攻めた役どころでっけど、不安はなかったんでっか?」
「ありましたよー。でも、二人のキャラクター性を全面に押し出せば、きっと面白いと革新していました。世に送り出して、よかったと思っています」
あの二人なら、海千山千なV業界でもやっていけるだろう。
「ワタシとしては、みんな雑草みたいな生活をしている子たちばかりを集めてみたわ。そういう子たちって、根性すごいのよね」
「せやね。ギラついてるけど、生存戦略はちゃんと考えとるみたいやった」
「でしょ? きっと伸びていくわよ」
「エンジョイ勢な【尾鰭】では、マネできへん戦法やわ」
「競うことないわよ。尾鰭さんには、尾鰭さんのすばらしさがあるわ。ワタシも、それを楽しみに見ているのよ」
「おおきに。不動社長にそう言うてもらえると、やる気が出るで」
「実際ワタシは、あなたのファンでしたのよ。ライブをやめちゃって、悲しかったわ。グッズは買わせていただいたから。カバーアルバムも、CDで買ったわ。現物が欲しかったから」
「えらい推してくれてはったんやなあ。ワイがもうちょっと若かったら、もうひと踏ん張りできたんやろうけど」
「ムリなさらないで。生きていることが、ファンにとってはありがたいから」
「おおきにやで」
二人のやりとりに、リスナーたちも感動していた。
「今後も色々とお世話になると思いますが、よろしくおねがいします。今回は、お招きありがとうございました」
「ワタシもこの場を作ってくださったことに、感謝しているわ。D;Ⅳは始まったばかり。けど絶対に、あなたたちの胸に刻みつけてあげる」
最後に二人から意気込みを聞いて、今回のコラボは終了に。
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