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試験最終日 「食欲に勝てないとか、魔王として恥ずかしくないの?」「よわよわ胃袋❤」
食欲の化身 VS 性欲の化身
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『さて、S級召喚士認定試験も、とうとう最終日がやって参りました! ここまでの二日間、誰一人としてS級の認定を手に入れていません! 果たして、栄冠を掴むのはどの召喚獣なのか、はたまた全員が、資格なしとして終わってしまうのか?』
アナウンサーが、解説者席に座る協会長に視線を向けた。
『協会長に伺います。今年の認定試験ですが、やや難度が高すぎる点が指摘されておりますが?』
「受験生がだらしないだけじゃろ。環境のせいにするでない。そもそも、今までが軽々しく資格を与えすぎていたんじゃ。これが適切な試験である。不服があるなら、直接この試験を受けるがよい」
協会長が、貴族席に座る男女をを睨む。彼らは全て、試験を受ける子どもらを持つ親たちだ。彼らが不甲斐ないからこそ、試験はより難しくなったのである。
誰も、協会長に異議を申し立てない。自分たちがこの試験に勝てないことを、重々承知しているからである。
「フン、言い返せぬなら、実力で示すがよろしい」
情けない貴族たちに、協会長は心底失望しているようだ。
『さて、ここからの挑戦者は、全員が好成績を収めている強者ばかりになります。最後の方は、とんでもないゲストまで登場する予定ですから、乞うご期待! では、本日最初の挑戦者の入場です!』
漆黒のドレスを着た、艶っぽい少女が姿を現す。少女の衣装は、喪服か。いや、ボンテージだ。テカテカのドレスである。
従えているのは、サキュバスだった。ハイレグビキニの妖艶な女性が、観客席に愛想を振りまいている。
それだけで、男はトリコになっていた。女房子ども連れでも関係なく、サキュバスの美貌に酔いしれている。
『あっとぉ。先日に引き続き、またしても黒魔術協会からの刺客だ! 魔界からの使者、サキュバスを引き連れているぞ!』
アナウンサーは男性であるが、協会長の結界に守られているため無事だ。
なぜ、黒魔術の達人たちが召喚士に近づいてきたのかは、黒魔術協会の頂点にいる姉が昨日話してくれた。
黒魔術協会の一部は、召喚士とのパイプがどうしても欲しいという。姉が関与しないところで、黒い連中が暗躍しているらしい。
だが、シチサブローは知っている。本当に理由を。
「ワタクシの扱うサキュバス。そのセクシー攻撃に耐えられたら、あなたの勝ちにしてあげますわ」
黒いドレスのメスガキが、提案をしてきた。
『おっと、逆指名! なんと挑戦させると言ってきたぞ!』
「挑戦させるですって? ご冗談を。そちらが『挑戦させてください』とお願いするのが筋でしてよ」
高笑いをしながら、メスガキは語る。
『なんという傲慢! なんという自信! さすが上位挑戦者だ! 審査員など、シモベとしか見ていないのか?』
「女王サマがゴメンナサイねぇ。でもぉ、アタイもぉ、魔界を背負ってここまで来ているのぉ。受けてあげてねぇ」
サキュバスからも、お願いされた。
「しゃあねえなぁ。籠絡できるモンならやってみやがれ」
シチサブローも、受けて立つ。
『おっとぉ! これは前代未聞! サキュバスはドラゴン肉に耐えらなければ負け! さらに、シチサブロー審査員をサキュバスが魅了したら、挑戦者の勝ちとなります! 果たして、勝敗の行方は? 今ゴングです!』
予想外の展開となる中、試合が始まった。
「また黒魔術側のクズが、めんどくせえヤロウを連れて来たな」
「でもぉアタイはぁ、昨日のポンコツバカみたいな姑息な手段は使わないからぁ、安心なさぁい」
大人の余裕で、サキュバスは挑発してくる。
「あなたにはぁ、正々堂々勝負して負かしてこぉいと、お達しなのぉ。あなたの姉さんにぃ対立する派閥からぁ」
客席が、慌ただしくなった。
『えっとぉ。シチサブロー審査員、話がよく見えないのですが』
「審査員さんに変わって、アタイがお答えするわぁ」
サキュバスが、黒い爪でシチサブローを指さす。
「このシチサブロー審査員のお姉さんはぁ、黒魔術協会のトップなのぉ」
『おっと! 衝撃の事実が判明致しましたっ! 召喚士認定試験の審査員として現れた謎の料理人、シチサブロー・イチボー審査員は、黒魔術協会首魁の肉親であると判明致しました』
ギャラリーたちが、一斉にどよめく。
「どうりで、やたらと魔法耐性が強いわけだ。ワナまで見破ったもんな」
「料理にも、魔術が仕込まれているのか。そりゃあ、召喚獣が敵わないわけだ」
「ダークヒーローって素敵だわ!」
観客席から、色々な言葉が飛び交う。
「でもぉ、才能がないからぁ、追い出されちゃったのよねぇ?」
「ああ。そうだ」
シチサブローの魔法センスなど、大したことがない。元々魔法で攻撃するより、料理で人を喜ばせる方が好きだった。
追い出されたと言っても、料理人になりたいと思っていたから未練はない。家を飛び出して数年、ようやく世間からも認められてきている。
そこで、レストランも追い出された。その直後、召喚士協会がシチサブローを審査員に任命したのである。
「オレに恥をかかせ、姉貴を黒魔術界ドンの座から引きずり下ろそうって魂胆だな」
アナウンサーが、解説者席に座る協会長に視線を向けた。
『協会長に伺います。今年の認定試験ですが、やや難度が高すぎる点が指摘されておりますが?』
「受験生がだらしないだけじゃろ。環境のせいにするでない。そもそも、今までが軽々しく資格を与えすぎていたんじゃ。これが適切な試験である。不服があるなら、直接この試験を受けるがよい」
協会長が、貴族席に座る男女をを睨む。彼らは全て、試験を受ける子どもらを持つ親たちだ。彼らが不甲斐ないからこそ、試験はより難しくなったのである。
誰も、協会長に異議を申し立てない。自分たちがこの試験に勝てないことを、重々承知しているからである。
「フン、言い返せぬなら、実力で示すがよろしい」
情けない貴族たちに、協会長は心底失望しているようだ。
『さて、ここからの挑戦者は、全員が好成績を収めている強者ばかりになります。最後の方は、とんでもないゲストまで登場する予定ですから、乞うご期待! では、本日最初の挑戦者の入場です!』
漆黒のドレスを着た、艶っぽい少女が姿を現す。少女の衣装は、喪服か。いや、ボンテージだ。テカテカのドレスである。
従えているのは、サキュバスだった。ハイレグビキニの妖艶な女性が、観客席に愛想を振りまいている。
それだけで、男はトリコになっていた。女房子ども連れでも関係なく、サキュバスの美貌に酔いしれている。
『あっとぉ。先日に引き続き、またしても黒魔術協会からの刺客だ! 魔界からの使者、サキュバスを引き連れているぞ!』
アナウンサーは男性であるが、協会長の結界に守られているため無事だ。
なぜ、黒魔術の達人たちが召喚士に近づいてきたのかは、黒魔術協会の頂点にいる姉が昨日話してくれた。
黒魔術協会の一部は、召喚士とのパイプがどうしても欲しいという。姉が関与しないところで、黒い連中が暗躍しているらしい。
だが、シチサブローは知っている。本当に理由を。
「ワタクシの扱うサキュバス。そのセクシー攻撃に耐えられたら、あなたの勝ちにしてあげますわ」
黒いドレスのメスガキが、提案をしてきた。
『おっと、逆指名! なんと挑戦させると言ってきたぞ!』
「挑戦させるですって? ご冗談を。そちらが『挑戦させてください』とお願いするのが筋でしてよ」
高笑いをしながら、メスガキは語る。
『なんという傲慢! なんという自信! さすが上位挑戦者だ! 審査員など、シモベとしか見ていないのか?』
「女王サマがゴメンナサイねぇ。でもぉ、アタイもぉ、魔界を背負ってここまで来ているのぉ。受けてあげてねぇ」
サキュバスからも、お願いされた。
「しゃあねえなぁ。籠絡できるモンならやってみやがれ」
シチサブローも、受けて立つ。
『おっとぉ! これは前代未聞! サキュバスはドラゴン肉に耐えらなければ負け! さらに、シチサブロー審査員をサキュバスが魅了したら、挑戦者の勝ちとなります! 果たして、勝敗の行方は? 今ゴングです!』
予想外の展開となる中、試合が始まった。
「また黒魔術側のクズが、めんどくせえヤロウを連れて来たな」
「でもぉアタイはぁ、昨日のポンコツバカみたいな姑息な手段は使わないからぁ、安心なさぁい」
大人の余裕で、サキュバスは挑発してくる。
「あなたにはぁ、正々堂々勝負して負かしてこぉいと、お達しなのぉ。あなたの姉さんにぃ対立する派閥からぁ」
客席が、慌ただしくなった。
『えっとぉ。シチサブロー審査員、話がよく見えないのですが』
「審査員さんに変わって、アタイがお答えするわぁ」
サキュバスが、黒い爪でシチサブローを指さす。
「このシチサブロー審査員のお姉さんはぁ、黒魔術協会のトップなのぉ」
『おっと! 衝撃の事実が判明致しましたっ! 召喚士認定試験の審査員として現れた謎の料理人、シチサブロー・イチボー審査員は、黒魔術協会首魁の肉親であると判明致しました』
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「でもぉ、才能がないからぁ、追い出されちゃったのよねぇ?」
「ああ。そうだ」
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追い出されたと言っても、料理人になりたいと思っていたから未練はない。家を飛び出して数年、ようやく世間からも認められてきている。
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