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1-2 変質したダンジョンを、殴りに行きます
バフォメットの眼を潰せ
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「サピィ!」
ゲイザーの目が開く。紫の光線が、サピィに向けられた。
「姫様!」
シーデーが、二人の間に割って入る。体を包むマントを広げ、光線をはね返した。
魔法封じを自身が受けるわけにもいかず、ゲイザーの瞳は閉じる。
そのスキに、シーデーは触手を指マシンガンで切り裂いた。
「シーデーッ!」
俺は、ゴミアイテムのメイスとロングソードをシーデーに投げつける。
シーデーは上腕にくくりつけているマガジンに、武器をしまった。あの中で鉄に分解し、マシンガンの弾丸とするのだ。
「どきなさいシーデー。私が仕留めます!」
「姫様!」
「敵はバフォメットだけではありません!」
武装したスケルトンが、シーデーたちを取り囲んでいた。
「ぬう!」
指マシンガンで、シーデーがスケルトンどもを相手する。
サピィは、開きかけているゲイザーの瞳に風魔法を浴びせ続けた。
「ムダだ! やつに魔法は効かない!」
ゲイザーのこれが厄介なのだ。半分魔力の塊なので、魔法を用いた攻撃を与えてもダメージは少ない。
「ぎいいい!」
執拗に目を攻撃されて、バフォメットが腹を抑える。
「何をした?」
「ドライアイになってもらいました。ついでに小石も巻き上げて視界も奪っています」
たしかに、ただの風を送り込んだだけなら、多少はダメージになるが。
「これで、相手の目は封じました。今です!」
「よっしゃ、おらあ! ディメンション・セイバーッ!」
衝撃刃を身体にまといながら、バルディッシュで殴りかかる。魔法が通じないといっても、相手の物理攻撃を封じることは可能だ。一方的に殴る。こうでもしないと、反撃で俺が溶けてしまう。命がけのラッシュだ。
「トドメだ!」
弱点である目をめがけて、俺はバルディッシュを突き刺す。
バルディッシュは、ゲイザーの目の部分を貫通した。
「よくあの眼に耐えられたな?」
「私は魔王ですから」
なるほど。支配者レベルの魔物なら、低級魔物に支配されることもないと。
断末魔を上げながら、バフォメットが地面に倒れ伏す。肉体を崩壊させていきながら、宝箱へと変化していく。
「おお、宝箱だ」
ダンジョンには、各所に宝箱が落ちている。
武器や装備品など、中身の種類によって箱の大きさも形状も違う。
誰かが中身を開けたとしても、消滅するわけではない。
翌日確認すると、また別のものが入っている。
「よし。罠はない」
トラップを確認し、いざオープン。
「両手剣の上位、クレイモアだ」
オレはステータス表を開く。クレイモアは筋力を上げることでギリギリ装備できた。
「他には、女性用の胸当てだな。これはサピィが持ってくれ」
「ありがとうございます」
サピィが、白い金属でできた胸当てを装着する。サピィの大きな胸も、しっかりとカバーできていた。
「あとは、金だけか」
これが俗に言う、
「強キャラを倒したのに、ロクなアイテムを落とさない」
現象である。
クリムと組んだときは、こんな状態が多く続いた。早熟のスキルを持つ俺は、レベルアップするからいい。だが、他のメンバーからするとたまったもんではなかっただろう。
「骨折り損ですね」
「だが、ジュエルは結構いいものが落ちた」
ドロップしたのは、ダイヤモンドだ。【スクエア】くらいはある。
「これはアンタのものだ、サピィ」
「え?」
俺からダイヤを渡され、サピィがキョトンとした。
「これを、私に?」
「少しくらい、父親を思い出せる品があるといいかなと」
サピィは、ダイヤモンドの塊を大事そうに両手で持つ。その顔は、やや放心していた。
「すまん、嫌な記憶を呼び起こすものだったか?」
「い、いえ。うれしくて」
サピィはダイヤの宝珠を、胸に抱きしめる。
「これでマジックアイテムでも作って肌見放さず――」
「いただきまーす。あむう」
なんと、サピィはダイヤモンドを食べてしまった。
「ええええええええ!?」
「ん? どうなさいましたランバート?」
口をモゴモゴさせながら、サピィが俺の方を向く。「おいしいおいしい」とまで言ってやがる。
「いやいや食べるのか?」
「食べますよ。体内に取り込んで、経験値に変えるんです。うーん、この濃厚な舌触りさすがダイヤモンドです」
そうやって、サピィは自身を強化してきたらしい。ジュエル内のエネルギーを取り込んで、力を失った宝石を売っぱらっていたという。それで、宝石も小さくなるんだとか。
いや、アメ玉とか握り飯とかじゃないんだぞ!
「ジュエルはステータス強化に使うと言ったでしょ? 魔族は体内に取り込むのです」
集めたジュエルが、貯まっていかなかった理由はこれか。サピィが食べてしまっていたんだ。
「なにか、問題でも。ランバート?」
「そうじゃなくて。ダイヤって、親父さんの形見とかでは?」
サピィの父親は、金剛石という。つまりダイヤモンドだ。もっと父親を懐かしむとか、センチメンタルな気分になるのかと思いこんでいた。
「あー。だとしたら、なおさら食べちゃいますかねえ」
体内に吸収してしまうことで一心同体になると。
遺骨を食べるとか、そういうものに近いかも知れない。
骨もダイヤも、元は「炭素」なわけだし。
これが、人間とモンスターとの、考え方の違いか。
「面目ない、ランバート殿。サピィ姫の食い意地が張っているせいで、ジュエルが集まらず」
「いいんだよ、シーデー。もっと、マジックアイテムとして取っておくのかと」
俺が告げると、「ああ」とサピィが指を立てる。
「その発想はありませんでした。言われてみれば、そうですね」
サピィは、口からダイヤを吐き出す。完全には消化しきらなかったらしい。ダイヤをハンカチで拭いて、ピカピカに磨く。
「汚くはないですよ? 落涙公の体内は、常に清潔なので」
「それはわかる。で、ダイヤはどうするんだ?」
「おまかせします。少し小さくなっていますが、必要な養分は残していますので」
ゲイザーの目が開く。紫の光線が、サピィに向けられた。
「姫様!」
シーデーが、二人の間に割って入る。体を包むマントを広げ、光線をはね返した。
魔法封じを自身が受けるわけにもいかず、ゲイザーの瞳は閉じる。
そのスキに、シーデーは触手を指マシンガンで切り裂いた。
「シーデーッ!」
俺は、ゴミアイテムのメイスとロングソードをシーデーに投げつける。
シーデーは上腕にくくりつけているマガジンに、武器をしまった。あの中で鉄に分解し、マシンガンの弾丸とするのだ。
「どきなさいシーデー。私が仕留めます!」
「姫様!」
「敵はバフォメットだけではありません!」
武装したスケルトンが、シーデーたちを取り囲んでいた。
「ぬう!」
指マシンガンで、シーデーがスケルトンどもを相手する。
サピィは、開きかけているゲイザーの瞳に風魔法を浴びせ続けた。
「ムダだ! やつに魔法は効かない!」
ゲイザーのこれが厄介なのだ。半分魔力の塊なので、魔法を用いた攻撃を与えてもダメージは少ない。
「ぎいいい!」
執拗に目を攻撃されて、バフォメットが腹を抑える。
「何をした?」
「ドライアイになってもらいました。ついでに小石も巻き上げて視界も奪っています」
たしかに、ただの風を送り込んだだけなら、多少はダメージになるが。
「これで、相手の目は封じました。今です!」
「よっしゃ、おらあ! ディメンション・セイバーッ!」
衝撃刃を身体にまといながら、バルディッシュで殴りかかる。魔法が通じないといっても、相手の物理攻撃を封じることは可能だ。一方的に殴る。こうでもしないと、反撃で俺が溶けてしまう。命がけのラッシュだ。
「トドメだ!」
弱点である目をめがけて、俺はバルディッシュを突き刺す。
バルディッシュは、ゲイザーの目の部分を貫通した。
「よくあの眼に耐えられたな?」
「私は魔王ですから」
なるほど。支配者レベルの魔物なら、低級魔物に支配されることもないと。
断末魔を上げながら、バフォメットが地面に倒れ伏す。肉体を崩壊させていきながら、宝箱へと変化していく。
「おお、宝箱だ」
ダンジョンには、各所に宝箱が落ちている。
武器や装備品など、中身の種類によって箱の大きさも形状も違う。
誰かが中身を開けたとしても、消滅するわけではない。
翌日確認すると、また別のものが入っている。
「よし。罠はない」
トラップを確認し、いざオープン。
「両手剣の上位、クレイモアだ」
オレはステータス表を開く。クレイモアは筋力を上げることでギリギリ装備できた。
「他には、女性用の胸当てだな。これはサピィが持ってくれ」
「ありがとうございます」
サピィが、白い金属でできた胸当てを装着する。サピィの大きな胸も、しっかりとカバーできていた。
「あとは、金だけか」
これが俗に言う、
「強キャラを倒したのに、ロクなアイテムを落とさない」
現象である。
クリムと組んだときは、こんな状態が多く続いた。早熟のスキルを持つ俺は、レベルアップするからいい。だが、他のメンバーからするとたまったもんではなかっただろう。
「骨折り損ですね」
「だが、ジュエルは結構いいものが落ちた」
ドロップしたのは、ダイヤモンドだ。【スクエア】くらいはある。
「これはアンタのものだ、サピィ」
「え?」
俺からダイヤを渡され、サピィがキョトンとした。
「これを、私に?」
「少しくらい、父親を思い出せる品があるといいかなと」
サピィは、ダイヤモンドの塊を大事そうに両手で持つ。その顔は、やや放心していた。
「すまん、嫌な記憶を呼び起こすものだったか?」
「い、いえ。うれしくて」
サピィはダイヤの宝珠を、胸に抱きしめる。
「これでマジックアイテムでも作って肌見放さず――」
「いただきまーす。あむう」
なんと、サピィはダイヤモンドを食べてしまった。
「ええええええええ!?」
「ん? どうなさいましたランバート?」
口をモゴモゴさせながら、サピィが俺の方を向く。「おいしいおいしい」とまで言ってやがる。
「いやいや食べるのか?」
「食べますよ。体内に取り込んで、経験値に変えるんです。うーん、この濃厚な舌触りさすがダイヤモンドです」
そうやって、サピィは自身を強化してきたらしい。ジュエル内のエネルギーを取り込んで、力を失った宝石を売っぱらっていたという。それで、宝石も小さくなるんだとか。
いや、アメ玉とか握り飯とかじゃないんだぞ!
「ジュエルはステータス強化に使うと言ったでしょ? 魔族は体内に取り込むのです」
集めたジュエルが、貯まっていかなかった理由はこれか。サピィが食べてしまっていたんだ。
「なにか、問題でも。ランバート?」
「そうじゃなくて。ダイヤって、親父さんの形見とかでは?」
サピィの父親は、金剛石という。つまりダイヤモンドだ。もっと父親を懐かしむとか、センチメンタルな気分になるのかと思いこんでいた。
「あー。だとしたら、なおさら食べちゃいますかねえ」
体内に吸収してしまうことで一心同体になると。
遺骨を食べるとか、そういうものに近いかも知れない。
骨もダイヤも、元は「炭素」なわけだし。
これが、人間とモンスターとの、考え方の違いか。
「面目ない、ランバート殿。サピィ姫の食い意地が張っているせいで、ジュエルが集まらず」
「いいんだよ、シーデー。もっと、マジックアイテムとして取っておくのかと」
俺が告げると、「ああ」とサピィが指を立てる。
「その発想はありませんでした。言われてみれば、そうですね」
サピィは、口からダイヤを吐き出す。完全には消化しきらなかったらしい。ダイヤをハンカチで拭いて、ピカピカに磨く。
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