22 / 230
1-3 レアを作って、殴りに行きます
殴りウィザード、森でウサギにもてあそばれる
しおりを挟む
それからしばらく、魔物狩りが続いた。
まだ、コナツはクレイモアと格闘している最中である。その期間は、数日を要した。
俺のファイトスタイルは、相変わらずエンチャント武器でタコ殴りスタイルだ。近接職同士の駆け引きも、技術もなにひとつ習得していない。もう魔法剣士と陰口を言われても、動じなくなっている。
しかし、特に目ぼしいアイテムは見つからない。
ほとんどが鉄素材にするしかない武器防具ばかりだ。
シーデーのパーツか、マシンガンの弾薬にするしかない。
「売れ行きはどうだ? 新装備の開発は?」
「ばっちりだぜ」
コナツの店では、棚が空になっている。
「今だと、『凍らされないマント』と、『風の衝撃波を撃つナイフ』に人気が集まってる。やはり、貧乏装備に苦労しているやつが多いな。ジュエル付きの装備は、ありがたがられているぜ」
ラインナップも。充実してきた。今まで店内のインテリア程度の存在感しかなかった装備品が、ジュエルの力で息を吹き返している。
ダンジョンに潜っては、自室に帰ってジュエルをエンチャントする日々が続く。
俺の魔力にも、限界がある。そのため、魔力を温存しなければならない。サピィやシーデーがフォローしてくれなければ、俺は挫折していただろう。
今回は森での依頼を受けたので、近くの森を探索することにした。
依頼は、アルミラージ一〇体を倒すことと、コカトリスの卵を大量に手に入れることだ。
イッカクウサギと称されるアルミラージは、食用として扱われる。だが、並の戦闘力では蹴り殺されて終わりだ。案外、熟練者の力が必要になる。
木のそばに、何かがいた。お目当てのアルミラージである。下手に動くと感づかれ、逃げていってしまう。
「まずは、エンチャントしていない方の弓を試すぞ」
俺は、ジュエルを装着しただけの弓を引き絞る。
弓とは思えないスピードで、アルミラージを射抜く。それ以外は、まあ普通だった。威力も申し分ない。
「確認要素としては、まだ足りないな。もう一匹……うお!?」
突如、一匹のアルミラージがこちらに向かってきた。首をはねようと後ろ足で蹴り込んでくる。
「なんの!」
攻撃を、弓でガードした。
アルミラージが、微量だが感電する。後ろ足をかばいながら、逃げ出す。
だが、こちらも手首を蹴られた。弓矢を落としてしまう。
俺を襲ったアルミラージには、角が二本も生えているではないか。こいつは、亜種だ!
「あれはアルミラージの亜種、【ヴォーパルバニー】です!」
殺人的な蹴り足を持つ、レアモンスターじゃないか。
「森にまで、モンスター強化の影響が及んでいるのか、それ!」
拾った弓で、アルミラージを殴打する。
イッカクウサギの方も、角で迎え撃った。
バチィンと、大きな火花が散る。
またも、アルミラージが逃げ出す。また助走をつけてこちらに向かってくる気だ。
「逃さん、おらあ!」
すかさず、トパーズの弓で矢を放つ。
なんと、アルミラージは木を足場にして跳躍する。
矢を、脚で蹴飛ばした。
あれだけの速度と威力があっても、通用しないとは。連発してみたが、どれも外してしまう。
やはりエンチャントしていない武器では、この程度か。
「雷のエンチャントを付与した弓矢を。おらああっ!」
エンチャント済みの弓を引き絞り、迫りくるアルミラージに放つ。
「あ、あさっての方向へ!」
どこを狙っているのか、俺の矢は標的とはまったく違う位置へ。
勝ち誇ったような顔をしながら、アルミラージが俺に角を突き刺しに飛びかかった。
「大丈夫です」
サピィがつぶやく。
ひとりでに、雷の魔法を受けた矢が軌道を修正した。
今にも、ウサギの角は俺の額を貫かんと迫ってくる。
速度を上げながらアルミラージの側面へ移動し、正確に心臓を射抜く。
木に突き刺さって、アルミラージは息絶えた。
「相手の気配を察知して、確実に仕留めるのか。これはいいものだ」
アルミラージの二本角を、ゲットする。これも、いい武器の素材となるのだ。
「サピィ、エメラルドの【デルタ】を拾ったぞ」
肉と同時に、ジュエルも手に入れる。
「エメラルドは、風の力を宿しています。こちらも、同等の効果が期待できますね」
サピィが、風のエンチャントを仕込んだブーメランを投げた。
普通は放物線状に動くブーメランは、頭部へ確実にヒットする。アルミラージのいる位置を、正確に把握しているかのような動きだ。
「次は、風の防具エンチャントも扱ってみるか」
風のエメラルドを装着したブーツを履くと、足が早くなった。これによって、すばしっこいアルミラージを素手で捕まえる。
自分のトレーニングも兼ねて、脚でアルミラージ狩りを始めた。
「はあ、はあ。ウサギ肉のノルマは達成したな」
ヒザを押さえながら、俺は息を整える。
なんとか、十分な肉は集まった。
「次は、コカトリスを……!」
巣に向かうと、コカトリスの死体が大量に散乱していた。その数は実に、一五体もあるではないか。
「誰がやったんだ?」
「おそらく、彼ではないかと」
コカトリスの巣に、もうひとりハンターがいた。バーバリアンだ。
ベテランバーバリアンが、笑いながら回転していた。
まだ、コナツはクレイモアと格闘している最中である。その期間は、数日を要した。
俺のファイトスタイルは、相変わらずエンチャント武器でタコ殴りスタイルだ。近接職同士の駆け引きも、技術もなにひとつ習得していない。もう魔法剣士と陰口を言われても、動じなくなっている。
しかし、特に目ぼしいアイテムは見つからない。
ほとんどが鉄素材にするしかない武器防具ばかりだ。
シーデーのパーツか、マシンガンの弾薬にするしかない。
「売れ行きはどうだ? 新装備の開発は?」
「ばっちりだぜ」
コナツの店では、棚が空になっている。
「今だと、『凍らされないマント』と、『風の衝撃波を撃つナイフ』に人気が集まってる。やはり、貧乏装備に苦労しているやつが多いな。ジュエル付きの装備は、ありがたがられているぜ」
ラインナップも。充実してきた。今まで店内のインテリア程度の存在感しかなかった装備品が、ジュエルの力で息を吹き返している。
ダンジョンに潜っては、自室に帰ってジュエルをエンチャントする日々が続く。
俺の魔力にも、限界がある。そのため、魔力を温存しなければならない。サピィやシーデーがフォローしてくれなければ、俺は挫折していただろう。
今回は森での依頼を受けたので、近くの森を探索することにした。
依頼は、アルミラージ一〇体を倒すことと、コカトリスの卵を大量に手に入れることだ。
イッカクウサギと称されるアルミラージは、食用として扱われる。だが、並の戦闘力では蹴り殺されて終わりだ。案外、熟練者の力が必要になる。
木のそばに、何かがいた。お目当てのアルミラージである。下手に動くと感づかれ、逃げていってしまう。
「まずは、エンチャントしていない方の弓を試すぞ」
俺は、ジュエルを装着しただけの弓を引き絞る。
弓とは思えないスピードで、アルミラージを射抜く。それ以外は、まあ普通だった。威力も申し分ない。
「確認要素としては、まだ足りないな。もう一匹……うお!?」
突如、一匹のアルミラージがこちらに向かってきた。首をはねようと後ろ足で蹴り込んでくる。
「なんの!」
攻撃を、弓でガードした。
アルミラージが、微量だが感電する。後ろ足をかばいながら、逃げ出す。
だが、こちらも手首を蹴られた。弓矢を落としてしまう。
俺を襲ったアルミラージには、角が二本も生えているではないか。こいつは、亜種だ!
「あれはアルミラージの亜種、【ヴォーパルバニー】です!」
殺人的な蹴り足を持つ、レアモンスターじゃないか。
「森にまで、モンスター強化の影響が及んでいるのか、それ!」
拾った弓で、アルミラージを殴打する。
イッカクウサギの方も、角で迎え撃った。
バチィンと、大きな火花が散る。
またも、アルミラージが逃げ出す。また助走をつけてこちらに向かってくる気だ。
「逃さん、おらあ!」
すかさず、トパーズの弓で矢を放つ。
なんと、アルミラージは木を足場にして跳躍する。
矢を、脚で蹴飛ばした。
あれだけの速度と威力があっても、通用しないとは。連発してみたが、どれも外してしまう。
やはりエンチャントしていない武器では、この程度か。
「雷のエンチャントを付与した弓矢を。おらああっ!」
エンチャント済みの弓を引き絞り、迫りくるアルミラージに放つ。
「あ、あさっての方向へ!」
どこを狙っているのか、俺の矢は標的とはまったく違う位置へ。
勝ち誇ったような顔をしながら、アルミラージが俺に角を突き刺しに飛びかかった。
「大丈夫です」
サピィがつぶやく。
ひとりでに、雷の魔法を受けた矢が軌道を修正した。
今にも、ウサギの角は俺の額を貫かんと迫ってくる。
速度を上げながらアルミラージの側面へ移動し、正確に心臓を射抜く。
木に突き刺さって、アルミラージは息絶えた。
「相手の気配を察知して、確実に仕留めるのか。これはいいものだ」
アルミラージの二本角を、ゲットする。これも、いい武器の素材となるのだ。
「サピィ、エメラルドの【デルタ】を拾ったぞ」
肉と同時に、ジュエルも手に入れる。
「エメラルドは、風の力を宿しています。こちらも、同等の効果が期待できますね」
サピィが、風のエンチャントを仕込んだブーメランを投げた。
普通は放物線状に動くブーメランは、頭部へ確実にヒットする。アルミラージのいる位置を、正確に把握しているかのような動きだ。
「次は、風の防具エンチャントも扱ってみるか」
風のエメラルドを装着したブーツを履くと、足が早くなった。これによって、すばしっこいアルミラージを素手で捕まえる。
自分のトレーニングも兼ねて、脚でアルミラージ狩りを始めた。
「はあ、はあ。ウサギ肉のノルマは達成したな」
ヒザを押さえながら、俺は息を整える。
なんとか、十分な肉は集まった。
「次は、コカトリスを……!」
巣に向かうと、コカトリスの死体が大量に散乱していた。その数は実に、一五体もあるではないか。
「誰がやったんだ?」
「おそらく、彼ではないかと」
コカトリスの巣に、もうひとりハンターがいた。バーバリアンだ。
ベテランバーバリアンが、笑いながら回転していた。
0
あなたにおすすめの小説
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる