レアドロップしない男、魔法付与装備を生成できる女スライム魔王に溺愛されて、【レアアイテムを破壊する男】として覚醒!

椎名 富比路

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1-4 ダンジョンの闇を、殴りにいきます

照れるドワーフモンク

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 白猫シーフの隣には、女ドワーフ剣士が。俺たちが助けた女性である。トウコよりグラマーで、装備の露出度も高い。

「お礼を言いに来たの。あなたのおかげで仲間と再会できたわ。ただ、一人だけね」
「お前らも食っていけよ。腹が減っているだろ?」

 奥さんの許可も取らずに、コナツが女二人を家にあげようとした。

 二人は遠慮をしていたが、思わぬ人物が催促する。

「私も、お話を聞かせてください」

 受付嬢の、キンバリーだ。

「だな。詳しい情報が知りたい」

 俺と受付嬢から頼まれ、「では」と二人は家に上がった。



「ありがとう、ランバートさん、サピィさん、シーデーさん。もういいから、あんたたちも座りな」

 コナツの妻が、弟子たちを食卓に座らせる。

「はい。いただきます」

 俺は手ぬぐいで手を拭く。
 
「すまないねえ。本当はあんたたちが主役なのに、ゴハン作らせちゃって」
「いえいえ、主役はお嬢さんのトウコですよ。トウコには昔から、世話になってますから」

 俺が厨房に立っているのは、巨大ヘビの解体があるからだ。【セグメント・セブン】で倒したフロアボスである。この肉は鶏肉に似ていてうまいのだが、毒を持っているのだ。俺なら、毒のある箇所を除けて調理できる。

「あの子を助けてくれて、ありがとう」
「無事でなによりです。では、いただきます」

 俺は着席し、大蛇鍋をもらった。ダシが効いていて、コクがある。白菜はサピィと女ドワーフが切ったものとで、大きさが明確だった。

「下手くそで、ごめんなさい」

 責任を持って、サピィが繋がった白菜を処理する。

「手伝った、という事実が大事なんだ。腹に入れば一緒さ」

 俺はあえて、サピィの切った白菜を率先して口の中へ。

「そうだぞ。ありがとうなサピィ!」

 トウコも、俺から取り上げるかのように、サピィ担当の白菜を貪った。

「今日はありがとな! お前たちがいなかったら、娘はどうなっていたか!」

 エールで喉を潤しながら、コナツが俺に頭を下げる。

「いいんだよ。俺だってトウコがいなくなったら寂しい」
「うれしいことを言ってくれるねえ!」

 俺は甘いシードルで、コナツと乾杯した。

「ほら、あんたもたんとおあがりよ」

 コナツの妻が、熱した東洋産の酒を小さなグラスに注ぐ。

「はい。いただきます」

 キンバリーが会釈し、酒を煽った。いい飲みっぷりである。

「勤務中なのに、いいのかしら?」
「いいって。無理してきてもらったんだから」

 恐縮するキンバリーに、俺は具の入った椀もススメた。

 本当に、トウコは鍋を一人で平らげた。一〇人前の鍋には、スープ一滴すら残っていない。

「ランバート。トウコさんって、すごい食欲ですね?」

 サピィが、やや引き気味でトウコの食いっぷりを観察していた。

 一人で一〇人分くらい食うからな、トウコは。

「そうなんだ。飯さえ食えたら、トウコはどこへでもついていく」

 トウコがいるせいで、コナツは屋台骨が傾いたことが幾度もあった。

「はーあ。ごちそうさま。マジでおっ母ぁの料理は最高だな!」

 腹をさすりながら、トウコは手を合わせる。

「よかったよ。あんたが食い扶持を減らすために、家を出ていっちまったから」
「あー」

 トウコは照れ隠しのように、お茶をがぶ飲みした。

「それに、アタシだってわかってたんだ。あんたのために、父ちゃんが無償で高価なアイテムを作っちまうことも。だからあんたは、『父ちゃんの作った装備なんていらない!』って、飛び出しちまったんだろ?」
「その話、俺も聞きましたよ」

 上機嫌になると、トウコは決まって話してくれる。

「う、ううう」

 さっきまで活発だったトウコが、急に縮こまった。

「なんて親孝行なヤツなんだ! オレの自慢の娘だぜ!」

 コナツが涙ぐむ中、トウコが膝を叩く。

「そそそそ、そんなことより報告だ、報告!」

 トウコに催促されて、ようやくみんなが集まった理由を思い出した。

「お前ほどの使い手が負けるとは。トウコ、誰にやられたんだ?」
「新しく入った女だ! 赤いローブを着たヤツ!」
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