レアドロップしない男、魔法付与装備を生成できる女スライム魔王に溺愛されて、【レアアイテムを破壊する男】として覚醒!

椎名 富比路

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1-5 黒幕の配下を、殴りに行きます

親バカのドワーフ

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「最初は、我が娘に」

 ヘビの革で作った貫頭衣だ。大胆なスリットが入って、露出は増えた。が、見た目とは裏腹に驚異的な防御力を誇る。
 肩にはパフスリーブもあって、色気の中に少女っぽさも残っていた。

「ピンクかー。もっと格闘家っぽい、黒とか赤とかがよかったぞ」

 貫頭衣の色がかわいすぎて、トウコは文句を言う。

「黙ってろ。お前には一〇〇年早え」

「ちぇー」と、トウコが口を尖らせる。

「あんたの少女趣味が、全開だね」
「うるせえやいっ! 娘を愛さねえオヤジはいねえんだよ!」

 コナツ夫妻が、娘そっちのけでじゃれ合う。どうもコナツは、娘への溺愛度合いをこじらせてしまったらしい。

 何よりすごいのは、ヘビ革のアームガードとニーソックスである。
 薄皮ながら、ジュエルの影響でプロテクターよりも強度が高い。これなら、重いプロテクターで全身を固めなくて済む。

「あと、武器だ。両端を、球状にしてある。インパクトの瞬間に炎のエンチャントで爆風を飛ばすんだ。ただし爆風だけな。これで、移動もできる」

 高くジャンプしたければ、スタッフに足を載せてわざと床に叩き込めばいいらしい。

 早速テストすると、トウコの軽さもあって高く飛びすぎた。

「アームガードとシューズ、バトルスタッフには、各属性効果を持たせている。敵に応じてどのような属性にも対応できるから、思い切りぶん殴れ」
「ありがとう父ちゃん! でもまた予算度外視して」
「バカヤロウ。お前らどんだけジャージャー・デビルを狩り続けたって思ってやがる? 有り余るくらいだったぜ」

 素材が大量に残ってしまい、在庫処分の方が大変だったらしい。

 トウコの戦闘スタイルが、ようやく確立し始める。やはり、武器の方をサブに持っていったほうがいいだろうという結論に。


 シーデーには、火炎放射器とライフルを一体化する特殊なアタッチメントが。
 アーマーも一新し、盾役としてますます頼りになる存在に。

 なんといっても、全身オーバーホールしたのが強い。

 オーバーホールとは、すべてのパーツを部品単位で元から新調することである。
 おそらく、シーデーのメンテナンスが一番凝っていた。

「壁役としても、火力としても、お役に立ちましょうぞ」

 当のシーデーもやる気だ。

 さて、俺の装備である。アラクネとの戦闘で得たショートソードは、どうなったのか。

 しかし、俺の予想は裏切られることになる。

「これ、刃が付いてないぞ。どういうことなんだ?」

 正確には、刃が折れていた。斜めに切れている。

「完成が、間に合わなかったのか?」
「いんや。こいつは【ソード・レイ】といってな。いわゆる光子剣だ」

 ソード・レイだって?

「見た目や感覚は、片手剣だな。しかし、持ち手が長いから両手剣か?」
「ハンド・アンド・ハーフソードだ。片手でも両手でも扱える」

 イクリプスに比べると、サイズがやや小さい。もっとゴツい武器を渡してくると思っていたから、意外だった。

「お前の魔力を流し込むことによって、刀身が出るんだよ」

 半信半疑で、俺は剣に魔力を注ぐ。

 ブオン! と風を切る音が響き、黄色い刀身が飛び出た。

「おお、すごい勢いで刃が飛び出てきた」

 突然の出来事だったので、一瞬腰が引ける。

「昔は、こういった武器があちこちで散見されたのですが、懐かしいですな」

 シーデーが、過去を振り返るように語った。

「ああ。旧世代の武器だぜ。レアリティは、アーティファクト並だろう。オレも、こんなの作ったのは初めてだぜ」

 聖遺物レベルの、代物か。

 光子でできた刀身を安定させる技術が、失われてしまった。なので、今ではすっかり見なくなったという。

「威力は保証する。ディメンション・セイバーだって撃てるぜ。もっとすげえのは、『どんな属性にも変換できる』ことだ」
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