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4-4 抜け駆けした魔王を、殴ります
シーデー・デストロイモード
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「それが、お前の正体か」
「いかにも、これこそ私の生前の姿!」
広い部屋を埋め尽くすほどのグチャグチャな思念体が、壊れたバイオリンのような声で叫ぶ。魔物すべての怨念を集めた物質、それがコイツの。
「デカすぎるぞ!」
「浄化魔法も受け付けない!」
トウコとフェリシアのような聖職者を相手にしても、魔族の恨みは消えない。
どうやって倒せば? そもそも、攻撃が通るのか?
「ディメンション・クローッ! おらあああ!」
秘宝殺しそのものを刀にまとわせて、俺は切りかかった。
青黒い光の刃が炎のように巻き上がり、思念体を斬り裂く。
「なにい!?」
しかし、効果がない。秘宝殺しがまともに入ったのに。
いや。たしかに手応えはあったのだ。秘宝殺しは確実に、魔族の思念体を仕留めたはず。だが、一瞬で再生した。
「あれは殺せないのか、サピィ!?」
「いいえ、ランバート。確実にダメージは通っています。怨念が強すぎて、殺しきれないのです」
殺しても殺しても、次々と思念が湧き上がるという。
「何億もの魔物を凝縮して、武器にしたもの。それがウェイジス・エッジ」
億単位のモンスターや魔族を、あの武器一つに込めたのか。
「それを操っているのが、錬金術師ファウストゥスです。ファウストゥス本体を殺さねば、再生してしまうのです」
「どうやって見つけ出すんだ?」
億単位の怨念なんて、吹き飛ばせるのか。
「お嬢、これではたとえマギ・マンサーの力を使っても」
「すでに使っていて、これだけの魔物からファウストゥスを探せないとは」
「仕方ありませんな。お嬢、我をお使いください」
「ですが、デストロイモードになれば、あなたは」
「再生はできぬでしょう。しかし、我はお嬢がいなければ、一度死んだ身。一つ命を失った程度、どうってことありませぬぞ」
シーデーが胸を張る。
「……わかりました。手段を選んでいる場合ではありませんね。ランバート、相手の足止めをお願いします。こちらへ、特にシーデーへ近づけさせないで!」
「よし! おらあああ! ディメンション・セイバーッ!」
刀から、俺は衝撃波を次々と連射する。
「うわ、なんだあれ!?」
浄化魔法で思念体を押さえ込みながら、トウコが驚いた。
シーデーの姿が、砲台のようになっていたのである。手で持てるタイプではなく、トーチカに近い。
「まだです! エネルギーの充填に、時間がかかります! あっ!?」
思念体がヤリのように、サピィを貫こうと迫った。
「クソ!」
セイバーで斬り裂くが、間に合わない。切り落とされた思念体はなおも、サピィを付け狙う。
「サピィ!」
「任せろ! ぐふう!」
ゾーイが自分を盾にして、思念体の攻撃を受け止めた……。
「そんな、ゾーイさん!?」
「構わん、サピロス・フォザーギル! いけええええ!」
口から血のような液体を吐きながら、ゾーイが叫んだ。
「吹き飛びなさい。【ギガ・インフェルノ】!」
サピィが、引き金を引く。
シーデーの目の部分から、閃光が放たれた。
「いかにも、これこそ私の生前の姿!」
広い部屋を埋め尽くすほどのグチャグチャな思念体が、壊れたバイオリンのような声で叫ぶ。魔物すべての怨念を集めた物質、それがコイツの。
「デカすぎるぞ!」
「浄化魔法も受け付けない!」
トウコとフェリシアのような聖職者を相手にしても、魔族の恨みは消えない。
どうやって倒せば? そもそも、攻撃が通るのか?
「ディメンション・クローッ! おらあああ!」
秘宝殺しそのものを刀にまとわせて、俺は切りかかった。
青黒い光の刃が炎のように巻き上がり、思念体を斬り裂く。
「なにい!?」
しかし、効果がない。秘宝殺しがまともに入ったのに。
いや。たしかに手応えはあったのだ。秘宝殺しは確実に、魔族の思念体を仕留めたはず。だが、一瞬で再生した。
「あれは殺せないのか、サピィ!?」
「いいえ、ランバート。確実にダメージは通っています。怨念が強すぎて、殺しきれないのです」
殺しても殺しても、次々と思念が湧き上がるという。
「何億もの魔物を凝縮して、武器にしたもの。それがウェイジス・エッジ」
億単位のモンスターや魔族を、あの武器一つに込めたのか。
「それを操っているのが、錬金術師ファウストゥスです。ファウストゥス本体を殺さねば、再生してしまうのです」
「どうやって見つけ出すんだ?」
億単位の怨念なんて、吹き飛ばせるのか。
「お嬢、これではたとえマギ・マンサーの力を使っても」
「すでに使っていて、これだけの魔物からファウストゥスを探せないとは」
「仕方ありませんな。お嬢、我をお使いください」
「ですが、デストロイモードになれば、あなたは」
「再生はできぬでしょう。しかし、我はお嬢がいなければ、一度死んだ身。一つ命を失った程度、どうってことありませぬぞ」
シーデーが胸を張る。
「……わかりました。手段を選んでいる場合ではありませんね。ランバート、相手の足止めをお願いします。こちらへ、特にシーデーへ近づけさせないで!」
「よし! おらあああ! ディメンション・セイバーッ!」
刀から、俺は衝撃波を次々と連射する。
「うわ、なんだあれ!?」
浄化魔法で思念体を押さえ込みながら、トウコが驚いた。
シーデーの姿が、砲台のようになっていたのである。手で持てるタイプではなく、トーチカに近い。
「まだです! エネルギーの充填に、時間がかかります! あっ!?」
思念体がヤリのように、サピィを貫こうと迫った。
「クソ!」
セイバーで斬り裂くが、間に合わない。切り落とされた思念体はなおも、サピィを付け狙う。
「サピィ!」
「任せろ! ぐふう!」
ゾーイが自分を盾にして、思念体の攻撃を受け止めた……。
「そんな、ゾーイさん!?」
「構わん、サピロス・フォザーギル! いけええええ!」
口から血のような液体を吐きながら、ゾーイが叫んだ。
「吹き飛びなさい。【ギガ・インフェルノ】!」
サピィが、引き金を引く。
シーデーの目の部分から、閃光が放たれた。
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追記:2025/09/20
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