23 / 91
第二章 JKと幼なじみ人妻教師
第20話 人妻と外食は浮気か問題(後編)
しおりを挟む
ついこの間まで、セーラー服を着ていた女とは思えないくらい、里依紗は顔立ちが若い。
孝明とは大違いだ。結婚の経験もないのに子持ちと周囲から思われている。
「言っておくが、オマエと付き合うヤツはゴリラくらいだろうなと前から思ってたからな」
正直な話、孝明には里依紗に恋心を抱いた記憶などない。
「まあ、根本先生は見た目ゴリラだしね。否定しないよ」
丼を持ち上げ、里依紗はラーメンのスープをすべて飲み干す。
「はー。幸せ。こんなだらしない顔、生徒に見せられないもん」
普段はキリッとした、体育教師兼バレー部顧問を演じているらしい。
「言いたくないけどさ、面倒な生徒ばっかり押しつけられてさ」
「それだけ、オマエがしっかりしている証拠だって」
「ありがとう。そう言ってくれるのはコーくんだけだよ。どうにかならないかなー? この間も進路希望に『お嫁さん』って書いた子がいてさー」
孝明はラーメンを吹き出しそうになった。
琴子の担任って、里依紗だったのか。
「どしたん? コーくん?」
「いや、なんでもねえ」
「担任の名前が根本先生」と、琴子から聞いていた。
その先生は、孝明の出身校から転任してきたらしい。
「ゴリラ根本か」と聞いたら、「ウン」と琴子は返した。
てっきり「おっさんの方」だと思っていたのに。里依紗のことだったのか。
「その子がどうかしたのか?」
「三者面談に、保護者の方が来なかったのね」
深刻な顔で、里依紗は水を煽る。
「そんなに、その子と親ってのは仲が悪いのか?」
「違うの。忙しすぎて時間が取れないんだって」
「ご両親は、何をやってる人か、ってのは聞けないな」
さすがに踏み込みすぎだ。
生徒の個人情報を軽々しく他人に教えるなど、教師ではない。
「教えられないねー。替えの効かない職業ってだけ言っておくよ」
海外で暮らそうって話が出たらしい。しかし、琴子は断った。
「特に理由なんてないし、英語の成績もいいんだよね。なのにイヤだって」
どうしても、日本で暮らしたいと猛反発したという。
琴子の身に、何があったのだろうか?
「こっちに好きな人でもいるんじゃないかな?」
今度は、チャーハンが気管に入った。
「まっさかな。あいつに限って、それはない」
ボソッと、孝明はつぶやく。
「なんでアンタにあの子のことが分かんの?」
「あ、いや、こっちの話だ。忘れろ」
咳き込んで、孝明は取り繕う。
「知り合いなの?」
「全然知りませんよー」
何も隠してないと言い張って、その場をしのぐ。
「でもよ、JKの悩みなんて、大したコトじゃないと思うんだが? ふとしたきっかけで、解決できると思うぜ」
「だといいんだけど。じゃあ、ごちそうさまー。ホントにお会計、任せていいのー?」
あれだけあった貯金を姉に融資して金欠なのだが、別に構わない。
貴重な話が聞けたし。
「今日はありがとうねー。ちょっとしたデート気分で楽しかったよー」
「ギョウザの紳士でデートって、かなり気心が知れてないとカノジョは怒るぜ」
「そうかもね。んじゃ、学校に戻るから」
「またな」
店の前で、里依紗と別れた。
孝明とは大違いだ。結婚の経験もないのに子持ちと周囲から思われている。
「言っておくが、オマエと付き合うヤツはゴリラくらいだろうなと前から思ってたからな」
正直な話、孝明には里依紗に恋心を抱いた記憶などない。
「まあ、根本先生は見た目ゴリラだしね。否定しないよ」
丼を持ち上げ、里依紗はラーメンのスープをすべて飲み干す。
「はー。幸せ。こんなだらしない顔、生徒に見せられないもん」
普段はキリッとした、体育教師兼バレー部顧問を演じているらしい。
「言いたくないけどさ、面倒な生徒ばっかり押しつけられてさ」
「それだけ、オマエがしっかりしている証拠だって」
「ありがとう。そう言ってくれるのはコーくんだけだよ。どうにかならないかなー? この間も進路希望に『お嫁さん』って書いた子がいてさー」
孝明はラーメンを吹き出しそうになった。
琴子の担任って、里依紗だったのか。
「どしたん? コーくん?」
「いや、なんでもねえ」
「担任の名前が根本先生」と、琴子から聞いていた。
その先生は、孝明の出身校から転任してきたらしい。
「ゴリラ根本か」と聞いたら、「ウン」と琴子は返した。
てっきり「おっさんの方」だと思っていたのに。里依紗のことだったのか。
「その子がどうかしたのか?」
「三者面談に、保護者の方が来なかったのね」
深刻な顔で、里依紗は水を煽る。
「そんなに、その子と親ってのは仲が悪いのか?」
「違うの。忙しすぎて時間が取れないんだって」
「ご両親は、何をやってる人か、ってのは聞けないな」
さすがに踏み込みすぎだ。
生徒の個人情報を軽々しく他人に教えるなど、教師ではない。
「教えられないねー。替えの効かない職業ってだけ言っておくよ」
海外で暮らそうって話が出たらしい。しかし、琴子は断った。
「特に理由なんてないし、英語の成績もいいんだよね。なのにイヤだって」
どうしても、日本で暮らしたいと猛反発したという。
琴子の身に、何があったのだろうか?
「こっちに好きな人でもいるんじゃないかな?」
今度は、チャーハンが気管に入った。
「まっさかな。あいつに限って、それはない」
ボソッと、孝明はつぶやく。
「なんでアンタにあの子のことが分かんの?」
「あ、いや、こっちの話だ。忘れろ」
咳き込んで、孝明は取り繕う。
「知り合いなの?」
「全然知りませんよー」
何も隠してないと言い張って、その場をしのぐ。
「でもよ、JKの悩みなんて、大したコトじゃないと思うんだが? ふとしたきっかけで、解決できると思うぜ」
「だといいんだけど。じゃあ、ごちそうさまー。ホントにお会計、任せていいのー?」
あれだけあった貯金を姉に融資して金欠なのだが、別に構わない。
貴重な話が聞けたし。
「今日はありがとうねー。ちょっとしたデート気分で楽しかったよー」
「ギョウザの紳士でデートって、かなり気心が知れてないとカノジョは怒るぜ」
「そうかもね。んじゃ、学校に戻るから」
「またな」
店の前で、里依紗と別れた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる