22 / 91
第二章 JKと幼なじみ人妻教師
第19話 人妻と外食は浮気か問題(前編)
しおりを挟む
若菜の会社を手伝うようになって、数日が過ぎた。
路地裏の大衆食堂から近いこともあり、昼も食べ歩けるのはいい。
昼の大衆食堂も悪くないだろう。
だが、今日は店のシャッターが閉じていた。
『休養ができたので休む』と、張り紙がしてある。
今日は休みか。
久々に安いチェーン店で、ギョーザライスにしようと頭を切り替える。
「あれ、コーくんじゃん!」
聞き覚えのある声がして、孝明は振り返る。
日焼けしたジャージ姿の女性が、孝明を指さしていた。
Gカップの胸が収まらず、胸元のジッパーが大きく開いている。
「オマエ、里依紗か?」
「そうだよ。久しぶりー」
やはり、新谷 里依紗で間違いない。
今は根本《ねもと》か。
彼女は孝明の幼なじみである。
小学校から高校までずっと同じクラスだった。
彼女が結婚して以降は、疎遠となったが。
「お前も昼休みか?」
「そうだよー。よかったら、一緒にどう?」
「おう。昼代は出すよ」
「うっそ、ありがとー!」
ココであったのも縁だ。昔話に華を咲かせるのも、悪くない。
店が休みでよかった。さすがに里依紗を大衆食堂には誘えない。
「ラーメン屋でいいか?」
「ギョウザの紳士でいいよー。わたしも給料前でお金ない」
「じゃ、そこで」
話を聞きつつ、ギョウザの紳士でおごらせてもらう。
孝明はヤケになって、里依紗と同じセットを頼んだ。
ラーメンとチャーハンのセットである。
二人で手を合わせてから、ラーメンをすすった。
「一五、六年ぶりだねー」
「しかしなー。オマエが予言通り、根本先生と結婚するとはね」
根本は、里依紗が所属していたバレー部の顧問である。
「学生には興味なかったからね。がっついててさー。わたしって、自分からグイグイ行きたいタイプじゃん?」
「お前の趣味なんぞ知らん」
部のイケメン上級生に告白されても、里依紗はまったく相手にしなかった。
根本がいるからバレー部に入ったからである。
「卒業直後にアタックしたら、あっさりだもんねー」
当時、根本はロリコンと揶揄されていたが、端から見れば「里依紗を狙っていた男子のやっかみ」にしか思えなかった。
二人はうまくいっている。相性が良かったのだろう。
「ちなみに、その日に初夜及び初体験を迎えました。そのときにできたのが長男でーす」
「言わんでいい。想像する」
「幼なじみを寝取られた気分にさせてやろうと」
「趣味悪いなオマエ」
今では里依紗は、三人の子持ちだとか。
「長男は、もうすぐ高校一年か。早いもんだな」
「そうそう。長男中三、長女中一、次女小五。全員私立だよー。金かかるよー。おまけに長男は男子校に行くよー」
女の家族に嫌気が差したのだろう。なんとなく、察しが付く。
路地裏の大衆食堂から近いこともあり、昼も食べ歩けるのはいい。
昼の大衆食堂も悪くないだろう。
だが、今日は店のシャッターが閉じていた。
『休養ができたので休む』と、張り紙がしてある。
今日は休みか。
久々に安いチェーン店で、ギョーザライスにしようと頭を切り替える。
「あれ、コーくんじゃん!」
聞き覚えのある声がして、孝明は振り返る。
日焼けしたジャージ姿の女性が、孝明を指さしていた。
Gカップの胸が収まらず、胸元のジッパーが大きく開いている。
「オマエ、里依紗か?」
「そうだよ。久しぶりー」
やはり、新谷 里依紗で間違いない。
今は根本《ねもと》か。
彼女は孝明の幼なじみである。
小学校から高校までずっと同じクラスだった。
彼女が結婚して以降は、疎遠となったが。
「お前も昼休みか?」
「そうだよー。よかったら、一緒にどう?」
「おう。昼代は出すよ」
「うっそ、ありがとー!」
ココであったのも縁だ。昔話に華を咲かせるのも、悪くない。
店が休みでよかった。さすがに里依紗を大衆食堂には誘えない。
「ラーメン屋でいいか?」
「ギョウザの紳士でいいよー。わたしも給料前でお金ない」
「じゃ、そこで」
話を聞きつつ、ギョウザの紳士でおごらせてもらう。
孝明はヤケになって、里依紗と同じセットを頼んだ。
ラーメンとチャーハンのセットである。
二人で手を合わせてから、ラーメンをすすった。
「一五、六年ぶりだねー」
「しかしなー。オマエが予言通り、根本先生と結婚するとはね」
根本は、里依紗が所属していたバレー部の顧問である。
「学生には興味なかったからね。がっついててさー。わたしって、自分からグイグイ行きたいタイプじゃん?」
「お前の趣味なんぞ知らん」
部のイケメン上級生に告白されても、里依紗はまったく相手にしなかった。
根本がいるからバレー部に入ったからである。
「卒業直後にアタックしたら、あっさりだもんねー」
当時、根本はロリコンと揶揄されていたが、端から見れば「里依紗を狙っていた男子のやっかみ」にしか思えなかった。
二人はうまくいっている。相性が良かったのだろう。
「ちなみに、その日に初夜及び初体験を迎えました。そのときにできたのが長男でーす」
「言わんでいい。想像する」
「幼なじみを寝取られた気分にさせてやろうと」
「趣味悪いなオマエ」
今では里依紗は、三人の子持ちだとか。
「長男は、もうすぐ高校一年か。早いもんだな」
「そうそう。長男中三、長女中一、次女小五。全員私立だよー。金かかるよー。おまけに長男は男子校に行くよー」
女の家族に嫌気が差したのだろう。なんとなく、察しが付く。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
81
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる