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第二章 JKと幼なじみ人妻教師

第19話 人妻と外食は浮気か問題(前編)

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 若菜の会社を手伝うようになって、数日が過ぎた。

 路地裏の大衆食堂から近いこともあり、昼も食べ歩けるのはいい。
 昼の大衆食堂も悪くないだろう。

 だが、今日は店のシャッターが閉じていた。
『休養ができたので休む』と、張り紙がしてある。

 今日は休みか。
 久々に安いチェーン店で、ギョーザライスにしようと頭を切り替える。

「あれ、コーくんじゃん!」
 聞き覚えのある声がして、孝明は振り返る。

 日焼けしたジャージ姿の女性が、孝明を指さしていた。
 Gカップの胸が収まらず、胸元のジッパーが大きく開いている。

「オマエ、里依紗りいさか?」
「そうだよ。久しぶりー」

 やはり、新谷しんたに 里依紗で間違いない。
 今は根本《ねもと》か。

 彼女は孝明の幼なじみである。
 小学校から高校までずっと同じクラスだった。
 彼女が結婚して以降は、疎遠となったが。

「お前も昼休みか?」
「そうだよー。よかったら、一緒にどう?」
「おう。昼代は出すよ」
「うっそ、ありがとー!」

 ココであったのも縁だ。昔話に華を咲かせるのも、悪くない。

 店が休みでよかった。さすがに里依紗を大衆食堂には誘えない。

「ラーメン屋でいいか?」
「ギョウザの紳士でいいよー。わたしも給料前でお金ない」
「じゃ、そこで」

 話を聞きつつ、ギョウザの紳士でおごらせてもらう。

 孝明はヤケになって、里依紗と同じセットを頼んだ。
 ラーメンとチャーハンのセットである。

 二人で手を合わせてから、ラーメンをすすった。

「一五、六年ぶりだねー」
「しかしなー。オマエが予言通り、根本ねもと先生と結婚するとはね」

 根本は、里依紗が所属していたバレー部の顧問である。

「学生には興味なかったからね。がっついててさー。わたしって、自分からグイグイ行きたいタイプじゃん?」
「お前の趣味なんぞ知らん」

 部のイケメン上級生に告白されても、里依紗はまったく相手にしなかった。
 根本がいるからバレー部に入ったからである。

「卒業直後にアタックしたら、あっさりだもんねー」
 当時、根本はロリコンと揶揄されていたが、端から見れば「里依紗を狙っていた男子のやっかみ」にしか思えなかった。
 二人はうまくいっている。相性が良かったのだろう。

「ちなみに、その日に初夜及び初体験を迎えました。そのときにできたのが長男でーす」
「言わんでいい。想像する」
「幼なじみを寝取られた気分にさせてやろうと」
「趣味悪いなオマエ」

 今では里依紗は、三人の子持ちだとか。

「長男は、もうすぐ高校一年か。早いもんだな」

「そうそう。長男中三、長女中一、次女小五。全員私立だよー。金かかるよー。おまけに長男は男子校に行くよー」

 女の家族に嫌気が差したのだろう。なんとなく、察しが付く。
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