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第六章 コラボ相手は関西人
第30話 コラボ先は関西
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「よお。おひとりさまYouTuberのカイカイだ。今日は大阪に来ているぞ。実はなんと、コラボが決定したんだ。今日は、その相手と会ってこようと思う。ちなみに、その二人は顔出しOKだという。というか、顔出しで活動なさっているからな」
オレたちとコラボしたいという相手が、現れた。
正直な話、オレも夢希も信用していなかったが。
後日、星梨おばさんが正式にオファーを取り付ける。どうやら、イタズラやウソではなかったようだ。
コラボを依頼してきた側は、カップルというより夫婦である。
「ただし、コラボ先は内緒だ。会ってからのお楽しみにしておいてくれ」
のんびりと大阪を見学しながら、コラボ相手に会いに行く。「すぐ来てもつまらないから、あちこち回ってからおいで」と、先方からは言われている。
なので、取材旅行に近い。
取材OKの店を回り、動画を撮る。
カメラを止めて、夢希と一緒に純喫茶に入った。
夢希は、オムライスを頼む。オレとおばさんは、カレーライスだ。「トルコライス」というガッツリメニューにも惹かれたが、目的地が屋台だから自粛した。
「すっごい大先輩だよね。社会人だし」
実際、オレたちもこの夫婦のチャンネルを見ていた。あの二人こそ、ザ・カップルである。「しかもコラボ先が、ここ大阪だってよ」
ぜひ、ウチまで遊びに来てほしいと、言ってきた。つまり、遠征である。
「交通費の他に旅費まで都合しますよ、って言われたわ。けどさすがに、旅費はキャンセルしたわ。そこまでしてもらうのは悪いもの」
その方がいい。
「どういったコラボに、なるんだろうな? 物申す系だろうか?」
「快斗は心配し過ぎじゃない? 話がしてみたいだけだと思うけど」
気にしているオレとは対照的に、夢希は楽観的だ。コラボを楽しみにしている様子である。
「オレも、そこまでひどいコラボには並んと思っているさ。でも、どういう話が聞けるんだろうな」
「コラボ先も、大阪だし」
食事を終えて、いよいよコラボ先へ取材だ。
「快斗、あそこじゃない?」
夢希が、一軒のたこ焼き屋を指差す。たしかに、「たこ焼きYouTuberの店」って書いてある。
「おお、兄ちゃん来たか!」
太った白髪のおじさんが、たこ焼きを焼きながらこちらに手を振った。
「よう来てくれましたなあ」
おじさんと同じ赤いエプロンをしたオバちゃんが、銀歯をきらめかせながら笑う。
コラボ先は、『たこ焼き屋ちゃんねる タコ足配線』。
こちらのご夫婦は、共に五〇代だ。
YouTuberって言葉がなかった時代から、夫婦で活動している。
オレたちとコラボしたいという相手が、現れた。
正直な話、オレも夢希も信用していなかったが。
後日、星梨おばさんが正式にオファーを取り付ける。どうやら、イタズラやウソではなかったようだ。
コラボを依頼してきた側は、カップルというより夫婦である。
「ただし、コラボ先は内緒だ。会ってからのお楽しみにしておいてくれ」
のんびりと大阪を見学しながら、コラボ相手に会いに行く。「すぐ来てもつまらないから、あちこち回ってからおいで」と、先方からは言われている。
なので、取材旅行に近い。
取材OKの店を回り、動画を撮る。
カメラを止めて、夢希と一緒に純喫茶に入った。
夢希は、オムライスを頼む。オレとおばさんは、カレーライスだ。「トルコライス」というガッツリメニューにも惹かれたが、目的地が屋台だから自粛した。
「すっごい大先輩だよね。社会人だし」
実際、オレたちもこの夫婦のチャンネルを見ていた。あの二人こそ、ザ・カップルである。「しかもコラボ先が、ここ大阪だってよ」
ぜひ、ウチまで遊びに来てほしいと、言ってきた。つまり、遠征である。
「交通費の他に旅費まで都合しますよ、って言われたわ。けどさすがに、旅費はキャンセルしたわ。そこまでしてもらうのは悪いもの」
その方がいい。
「どういったコラボに、なるんだろうな? 物申す系だろうか?」
「快斗は心配し過ぎじゃない? 話がしてみたいだけだと思うけど」
気にしているオレとは対照的に、夢希は楽観的だ。コラボを楽しみにしている様子である。
「オレも、そこまでひどいコラボには並んと思っているさ。でも、どういう話が聞けるんだろうな」
「コラボ先も、大阪だし」
食事を終えて、いよいよコラボ先へ取材だ。
「快斗、あそこじゃない?」
夢希が、一軒のたこ焼き屋を指差す。たしかに、「たこ焼きYouTuberの店」って書いてある。
「おお、兄ちゃん来たか!」
太った白髪のおじさんが、たこ焼きを焼きながらこちらに手を振った。
「よう来てくれましたなあ」
おじさんと同じ赤いエプロンをしたオバちゃんが、銀歯をきらめかせながら笑う。
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YouTuberって言葉がなかった時代から、夫婦で活動している。
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