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第一章 宗教勧誘から助けた元上司が、ボクに「いっしょに住んでくれ」と頼んできた。
第7話 電気街のカフェを、分刻みで回る
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時刻は朝の九時、土曜日なので、ラッシュはない。
対抗試合があるのか、運動部員らしき集団が数チーム、駅でたむろしていた。
バレー部っぽい女子軍団と、竹刀を担いだ剣道部などなど。
「まずは、電気街に行くぞ。カフェを巡る」
電気街なのに、カフェって。
穂村先輩も、面白いことを言う。
「変だと思っただろ、沖くん。実はな、今の電気街は飲食店の宝庫なのだ。いろんな物が食べられて、楽しいぞ」
ボクはよくここで遊ぶけど、たしかに食べ物屋さんは増えたなと感じる。
安いPC探しが趣味のボクは、飲食店には無関心だった。ゲームとか映画のDVDを買いに寄る場所ってイメージだ。
「そうなんですね。では、紹介してください」
「わかった。こっちだ」
電気街のすぐそば、牛丼屋から三軒行ったところに、立ち食いのアイス屋さんが。純喫茶が、アイスカウンターを設置しているのだ。
「ここのソフトクリームは、コーンがラングドシャなんだ。あんまり強く握るとコーンが崩れるから、気をつけるんだ」
穂村先輩から注意を受けて、そっとコーンを持つ。
聞いた以上に、なんか脆そうだ。
「いただきます……あんまっ!」
「甘いだろ? すごく甘いんだよ。寝起きの頭に、ガツンと来るだろ?」
「はい。うまいです」
「次の店は、すぐそこだ。食べながら進むぞ」
「は、はい」
先輩に置いていかれないように、早歩きで追いかける。
「うわー。ここのメロンパン屋さん、すごい行列ですね」
「いつもは空いているんだが。今日は観光客がいっぱいいるなぁ」
土曜日だからだろうか。スーツケースを転がしている家族連れが大半をしめていた。
「ここはやめて、あっちに行こう。濃厚なプリンがあるぞ」
続いて入ったのは、少し新しめのカフェだ。
「あっちでも、よかったのではないですか?」
「うむ。ホットケーキが、たしかにうまいんだけどな」
「入らないんですか?」
「分煙していないんだ」
なるほど。あんまり古いお店だと、そういうことがあるんだね。
「競馬新聞が大量に、雑誌コーナーに置いてあってな。おそらく、近くにある競馬場の利用者が、ここで涼みに来ているようだ」
たしか、健康増進法実施以前に建てられて、資本金五〇〇〇万以下だったら、表記すれば「喫煙可」だったっけ。
「ここのプリンはウマ……カレーだと!?」
「カレーがあるんですか?」
「いや、たしか、なかった気がしたんだけどなー。予想していなかったなー」
カレーもプリンも、食べたそうな顔をしている。
「両方食べましょう。カレーはボクが欲しいので」
「助かるっ!」
対抗試合があるのか、運動部員らしき集団が数チーム、駅でたむろしていた。
バレー部っぽい女子軍団と、竹刀を担いだ剣道部などなど。
「まずは、電気街に行くぞ。カフェを巡る」
電気街なのに、カフェって。
穂村先輩も、面白いことを言う。
「変だと思っただろ、沖くん。実はな、今の電気街は飲食店の宝庫なのだ。いろんな物が食べられて、楽しいぞ」
ボクはよくここで遊ぶけど、たしかに食べ物屋さんは増えたなと感じる。
安いPC探しが趣味のボクは、飲食店には無関心だった。ゲームとか映画のDVDを買いに寄る場所ってイメージだ。
「そうなんですね。では、紹介してください」
「わかった。こっちだ」
電気街のすぐそば、牛丼屋から三軒行ったところに、立ち食いのアイス屋さんが。純喫茶が、アイスカウンターを設置しているのだ。
「ここのソフトクリームは、コーンがラングドシャなんだ。あんまり強く握るとコーンが崩れるから、気をつけるんだ」
穂村先輩から注意を受けて、そっとコーンを持つ。
聞いた以上に、なんか脆そうだ。
「いただきます……あんまっ!」
「甘いだろ? すごく甘いんだよ。寝起きの頭に、ガツンと来るだろ?」
「はい。うまいです」
「次の店は、すぐそこだ。食べながら進むぞ」
「は、はい」
先輩に置いていかれないように、早歩きで追いかける。
「うわー。ここのメロンパン屋さん、すごい行列ですね」
「いつもは空いているんだが。今日は観光客がいっぱいいるなぁ」
土曜日だからだろうか。スーツケースを転がしている家族連れが大半をしめていた。
「ここはやめて、あっちに行こう。濃厚なプリンがあるぞ」
続いて入ったのは、少し新しめのカフェだ。
「あっちでも、よかったのではないですか?」
「うむ。ホットケーキが、たしかにうまいんだけどな」
「入らないんですか?」
「分煙していないんだ」
なるほど。あんまり古いお店だと、そういうことがあるんだね。
「競馬新聞が大量に、雑誌コーナーに置いてあってな。おそらく、近くにある競馬場の利用者が、ここで涼みに来ているようだ」
たしか、健康増進法実施以前に建てられて、資本金五〇〇〇万以下だったら、表記すれば「喫煙可」だったっけ。
「ここのプリンはウマ……カレーだと!?」
「カレーがあるんですか?」
「いや、たしか、なかった気がしたんだけどなー。予想していなかったなー」
カレーもプリンも、食べたそうな顔をしている。
「両方食べましょう。カレーはボクが欲しいので」
「助かるっ!」
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