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第二章 管理人の仕事も手伝う
第17話 友人に勘ぐられそうに
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「今ではカノジョのほうが我が物顔でよお。せっかくワンちゃんまで飼ったのに、あっちのほうに懐いてらあ」
「災難だったね。健斗」
「まったくだ。冗談じゃねえ。あそこは俺んちだっての」
それにしては、カノジョさん、えらいキレっぷりだ。
「他に、怒る要素がないか?」
穂村先輩が、健斗に聞いた。
「月の満ち欠けが、関連しているとか? 私も女だから、月に一度くらいは体調を崩す時がある」
デリケートな話題なので、ボクも健斗も触れないでおく。
待てよ。月か。もしかすると。
ふとボクは、カレンダーを眺める。
「どうした、楽?」
「なんでもない。とにかく、その人と話し合おう」
「それしかねえよなあ。ちょっときついけどな」
「一人だとイヤなら、ついて行ってあげようか?」
「頼む。恩に着る」
話はまとまった。とにかく、ボクは健斗といっしょにカノジョさんの元へ話を聞きに行くことに。
「私もついていこう。顔見知りではないが、同性同士だ。なにか、大事なことを聞き出せるかも知れない」
「穂村先輩っ。感謝です」
手を合わせて、健斗は土下座した。
「では、私はおいとましよう。着替えなどはあるか?」
「それは、問題ないっす。買い直しとか、必要ないんで」
「わかった。おやすみ」
「おやすみなさい」
二人で、布団を敷く。
客用の布団があってよかったよ。
「なあ、楽よお。お前さ、穂村先輩となんかあった?」
やはり、聞かれるよなあ。
「なにが?」
「妙に、親しげだし。会社員のときは、そんな感じじゃなかったじゃん」
「部署は同じだから、顔見知りってだけだよ」
「それにしては、仲がよすぎじゃね? 同じアパートに住んでいる割には」
「ボクの家が、取り壊しになるから、世話になっただけだよ」
「ああ、だから引っ越したのか。よくこんないい物件があったよな」
「でも、ウチはペットはダメだよ」
「わかってるって。ここに住むつもりはない。ああ、また新天地探しかぁ」
「そうなったらさ、いっしょに見に行ってあげるから。辛抱しなさい」
「はあい。じゃあ、おやすみ。楽」
「おやすみ健斗」
翌日、カノジョさんと会うことになった。
穂村先輩の思っていた通りで、女性を連れてきておいてよかった気がする。
終始ピリピリしていて、ボクではなかなか話を切り出せない。
「茂出木さんの元上司で、穂村です」
「犬山 ワカバです。犬バカって呼ばれています」
「まあまあ、ご自身を卑下するのはそこまでにして。その、茂出木さんがあなたに無礼を働いたとか?」
「そうよ! コイツ、記念日ほったらかして!」
犬山さんが、立ち上がった。
「あーあ。やっぱりそうか……」
ボクは、頭を抱える。
たしか、二人が交際して、一周年だったよな。
「災難だったね。健斗」
「まったくだ。冗談じゃねえ。あそこは俺んちだっての」
それにしては、カノジョさん、えらいキレっぷりだ。
「他に、怒る要素がないか?」
穂村先輩が、健斗に聞いた。
「月の満ち欠けが、関連しているとか? 私も女だから、月に一度くらいは体調を崩す時がある」
デリケートな話題なので、ボクも健斗も触れないでおく。
待てよ。月か。もしかすると。
ふとボクは、カレンダーを眺める。
「どうした、楽?」
「なんでもない。とにかく、その人と話し合おう」
「それしかねえよなあ。ちょっときついけどな」
「一人だとイヤなら、ついて行ってあげようか?」
「頼む。恩に着る」
話はまとまった。とにかく、ボクは健斗といっしょにカノジョさんの元へ話を聞きに行くことに。
「私もついていこう。顔見知りではないが、同性同士だ。なにか、大事なことを聞き出せるかも知れない」
「穂村先輩っ。感謝です」
手を合わせて、健斗は土下座した。
「では、私はおいとましよう。着替えなどはあるか?」
「それは、問題ないっす。買い直しとか、必要ないんで」
「わかった。おやすみ」
「おやすみなさい」
二人で、布団を敷く。
客用の布団があってよかったよ。
「なあ、楽よお。お前さ、穂村先輩となんかあった?」
やはり、聞かれるよなあ。
「なにが?」
「妙に、親しげだし。会社員のときは、そんな感じじゃなかったじゃん」
「部署は同じだから、顔見知りってだけだよ」
「それにしては、仲がよすぎじゃね? 同じアパートに住んでいる割には」
「ボクの家が、取り壊しになるから、世話になっただけだよ」
「ああ、だから引っ越したのか。よくこんないい物件があったよな」
「でも、ウチはペットはダメだよ」
「わかってるって。ここに住むつもりはない。ああ、また新天地探しかぁ」
「そうなったらさ、いっしょに見に行ってあげるから。辛抱しなさい」
「はあい。じゃあ、おやすみ。楽」
「おやすみ健斗」
翌日、カノジョさんと会うことになった。
穂村先輩の思っていた通りで、女性を連れてきておいてよかった気がする。
終始ピリピリしていて、ボクではなかなか話を切り出せない。
「茂出木さんの元上司で、穂村です」
「犬山 ワカバです。犬バカって呼ばれています」
「まあまあ、ご自身を卑下するのはそこまでにして。その、茂出木さんがあなたに無礼を働いたとか?」
「そうよ! コイツ、記念日ほったらかして!」
犬山さんが、立ち上がった。
「あーあ。やっぱりそうか……」
ボクは、頭を抱える。
たしか、二人が交際して、一周年だったよな。
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