19 / 48
第三章 打ち合わせ、やらないとダメですか?
飯塚 久利須の野望
しおりを挟む
「そういえばマヒルさん、バイトは?」
たしか、デリバリーの仕事をしていたはずだ。
「やめたんですよ」
活き活きとした顔で、マヒルさんは答える。
「そうなの?」
「はい。登録者一〇〇〇人超えたら、やめていいって」
正式に我が社専属の配信者として、採用となったらしい。マヒルさんにとって、今日はその祝杯も兼ねている。酒も進むわけだ。
「お疲れさま。一人配信は大変だろう」
「個人での生配信だと、特に緊張しないんすよ」
しかし、企業お抱えの配信者となると、下手なことが言えない。これから彼女にとっては、ほぼ毎日が企業案件となる。プレッシャーがシャレにならない。
「呑まないと、やってられないっすよ」
そりゃ、カルビも食べていいよ。ジャンジャンいってもらおう。
「姐さんがやればよかったんですよっ。美人なんだから」
ハイボールをあおりながら、マヒルさんがテーブルに身を乗り出した。
だが、社長は謙遜する
「もちろん、私自らがやる案もあったよ。だが、私が話すと角が立つからな」
いくら社長が身分を明かして配信をしても、共感は得られないだろうとの判断だ。
社長系の配信者がいるにはいるが、飯塚社長ではマウントに見えてしまうかもと考えたという。トーク力に自信があるわけではないと。
「お金を掛けないで、ここまでの人気になるとは」
「少ない予算でやりくりした方が、アイデアが湧いて楽しいモノができるんだ」
資金を大量投入して、ド派手に宣伝しようとすれば出来た。しかし、プロジェクトが大きくなれば、それだけ社内での反発も大きい。人が増え、会議も長くなる。
そこで社長自らが細々と実験して、ちょうどいい配分を考えている最中らしい。
オレは頭の中で、飯塚社長が演じるバーチャル配信者をイメージした。みんなのアイドルとなった、「イーさん」を。
ダメだ。リスナーと口論になる姿しか浮かばない。
「どうした、ハナちゃん?」
「ふえあ? いや、なんでもないよ、イーさ……社長」
オレが口を手で覆うと、マヒルさんがいぶかしげな眼差しを向けてきた。
「んー? なんすか、花咲さん?」
「なんでもない」
「じゃあ急にタメ語になったのは、どうしてっすか?」
やけに絡んでくるな。
飯塚社長が「とにかくだ」と、みんなに聞こえるように話し出す。
「私の目的は、不遇な扱いを受けているサブカル業界の人々を、少しでも潤えるようにすることだ。だから、私自身が看板娘になって仕方ないのだ。わかるね、ハナちゃん?」
「あ、ああ。わかりました」
言いたいことは、なんとなくわかる。
「実際、ニコラ社が運営しているマンガアプリに登録している専属のマンガ家を、都内のアパートに住まわせています」
すげえ。リアル「トキワ荘」だ。
「編集者だけでなく、マンガ家などのサブカルクリエイターなども『社員』として雇い、仕事を与えて最低賃金を支払っています。その上で、住居を『社宅』として提供し、創作活動に励んでもらっています」
午前と午後に分かれて雇用し、『庶務』扱いとして雑用や倉庫管理などをしてもらうのだとか。他の時間を『創作業務』とし、活動してもらうという。
「もちろん、順調ではなかった。『労働するなんてイヤだ』と、理解を得られなかったケースもあったな」
「あたしの個人配信も、会社に天引きされてるんすよ。その分、家賃はタダなんで。あたしならいいけど、他の配信者でキレたやつがいましたよね」
マヒルさんの動画の場合、利益目的ではない。会社に利益を吸い取られても、気にしていないそうだ。
「クリエイター支援の一貫として、ゲーム会社の雇用システムを転用できないか、と社長は考えたのです」
それでゲーム配信などを始めて、メカニズムを理解しようとしたのか。
「こちらはこちらで、アプリのノウハウを渡す。あちらはあちらでクリエイターをこちらに提供する、という仕組みだ」
何も知らないぴよぴよ二世が、キャッキャと笑いながら飯塚社長に拍手を送った。
「くう。姐さん、一生ついて行きます」
「大げさだな。私はキミを捨てたりなんかしないよ」
「何を言ってんすか? こんな若いオトコ作って」
途端、飯塚社長が仰け反った。
「彼は仕事仲間だぞ」
「マジで? 囲ってるんじゃないの?」
「私がそんなハレンチなマネをすると思っていたのか? なあ、ハナちゃん?」
急に話題を振られて、オレは「はい」と答える。
「ほらあ、なんすか従業員をあだ名で呼んで。カップルじゃないなら、なんなんすか?」
ヤバい。オレたちの関係は、社内でも秘密になっている。
今ココで社長との関わりが知られたら、外部にさえ漏れる危険が。となれば、会社組織のバランスがおかしくなるかも。
なんせ、ただの会社員を社長が囲っているのだ。どんな難癖を付けられるか。
「今日はこれでお開きにします。みなさん、お疲れさまでした」
グレースさんが、宴会を切り上げた。
マヒルさんは、すっかり寝てしまっている。
オレがおぶってあげるわけにはいかない。
酔いが醒めるまで、社長が自宅で面倒を見るという。
「すいません。グレースさん。それにしてもあの子、妙に社長に懐いてますね」
帰り際、オレは羽の空気を読んでくれたグレースさんに礼を言った。
「助けられた恩がありますからね。あなたに嫉妬しているのでしょう」
確かに、オレも飯塚社長に拾われた口だ。
彼女のジェラシーも、なんとなくわかってしまう。
たしか、デリバリーの仕事をしていたはずだ。
「やめたんですよ」
活き活きとした顔で、マヒルさんは答える。
「そうなの?」
「はい。登録者一〇〇〇人超えたら、やめていいって」
正式に我が社専属の配信者として、採用となったらしい。マヒルさんにとって、今日はその祝杯も兼ねている。酒も進むわけだ。
「お疲れさま。一人配信は大変だろう」
「個人での生配信だと、特に緊張しないんすよ」
しかし、企業お抱えの配信者となると、下手なことが言えない。これから彼女にとっては、ほぼ毎日が企業案件となる。プレッシャーがシャレにならない。
「呑まないと、やってられないっすよ」
そりゃ、カルビも食べていいよ。ジャンジャンいってもらおう。
「姐さんがやればよかったんですよっ。美人なんだから」
ハイボールをあおりながら、マヒルさんがテーブルに身を乗り出した。
だが、社長は謙遜する
「もちろん、私自らがやる案もあったよ。だが、私が話すと角が立つからな」
いくら社長が身分を明かして配信をしても、共感は得られないだろうとの判断だ。
社長系の配信者がいるにはいるが、飯塚社長ではマウントに見えてしまうかもと考えたという。トーク力に自信があるわけではないと。
「お金を掛けないで、ここまでの人気になるとは」
「少ない予算でやりくりした方が、アイデアが湧いて楽しいモノができるんだ」
資金を大量投入して、ド派手に宣伝しようとすれば出来た。しかし、プロジェクトが大きくなれば、それだけ社内での反発も大きい。人が増え、会議も長くなる。
そこで社長自らが細々と実験して、ちょうどいい配分を考えている最中らしい。
オレは頭の中で、飯塚社長が演じるバーチャル配信者をイメージした。みんなのアイドルとなった、「イーさん」を。
ダメだ。リスナーと口論になる姿しか浮かばない。
「どうした、ハナちゃん?」
「ふえあ? いや、なんでもないよ、イーさ……社長」
オレが口を手で覆うと、マヒルさんがいぶかしげな眼差しを向けてきた。
「んー? なんすか、花咲さん?」
「なんでもない」
「じゃあ急にタメ語になったのは、どうしてっすか?」
やけに絡んでくるな。
飯塚社長が「とにかくだ」と、みんなに聞こえるように話し出す。
「私の目的は、不遇な扱いを受けているサブカル業界の人々を、少しでも潤えるようにすることだ。だから、私自身が看板娘になって仕方ないのだ。わかるね、ハナちゃん?」
「あ、ああ。わかりました」
言いたいことは、なんとなくわかる。
「実際、ニコラ社が運営しているマンガアプリに登録している専属のマンガ家を、都内のアパートに住まわせています」
すげえ。リアル「トキワ荘」だ。
「編集者だけでなく、マンガ家などのサブカルクリエイターなども『社員』として雇い、仕事を与えて最低賃金を支払っています。その上で、住居を『社宅』として提供し、創作活動に励んでもらっています」
午前と午後に分かれて雇用し、『庶務』扱いとして雑用や倉庫管理などをしてもらうのだとか。他の時間を『創作業務』とし、活動してもらうという。
「もちろん、順調ではなかった。『労働するなんてイヤだ』と、理解を得られなかったケースもあったな」
「あたしの個人配信も、会社に天引きされてるんすよ。その分、家賃はタダなんで。あたしならいいけど、他の配信者でキレたやつがいましたよね」
マヒルさんの動画の場合、利益目的ではない。会社に利益を吸い取られても、気にしていないそうだ。
「クリエイター支援の一貫として、ゲーム会社の雇用システムを転用できないか、と社長は考えたのです」
それでゲーム配信などを始めて、メカニズムを理解しようとしたのか。
「こちらはこちらで、アプリのノウハウを渡す。あちらはあちらでクリエイターをこちらに提供する、という仕組みだ」
何も知らないぴよぴよ二世が、キャッキャと笑いながら飯塚社長に拍手を送った。
「くう。姐さん、一生ついて行きます」
「大げさだな。私はキミを捨てたりなんかしないよ」
「何を言ってんすか? こんな若いオトコ作って」
途端、飯塚社長が仰け反った。
「彼は仕事仲間だぞ」
「マジで? 囲ってるんじゃないの?」
「私がそんなハレンチなマネをすると思っていたのか? なあ、ハナちゃん?」
急に話題を振られて、オレは「はい」と答える。
「ほらあ、なんすか従業員をあだ名で呼んで。カップルじゃないなら、なんなんすか?」
ヤバい。オレたちの関係は、社内でも秘密になっている。
今ココで社長との関わりが知られたら、外部にさえ漏れる危険が。となれば、会社組織のバランスがおかしくなるかも。
なんせ、ただの会社員を社長が囲っているのだ。どんな難癖を付けられるか。
「今日はこれでお開きにします。みなさん、お疲れさまでした」
グレースさんが、宴会を切り上げた。
マヒルさんは、すっかり寝てしまっている。
オレがおぶってあげるわけにはいかない。
酔いが醒めるまで、社長が自宅で面倒を見るという。
「すいません。グレースさん。それにしてもあの子、妙に社長に懐いてますね」
帰り際、オレは羽の空気を読んでくれたグレースさんに礼を言った。
「助けられた恩がありますからね。あなたに嫉妬しているのでしょう」
確かに、オレも飯塚社長に拾われた口だ。
彼女のジェラシーも、なんとなくわかってしまう。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる