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第六章 世界のピンチなんですけど!?
ギャル、異世界の謎に迫る
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壁や床に書かれているのは、会話文だった。口論をしているようだが。
『ちょ、待ってタンマ! この領土取られた!』
『へっへーん。もーらいっ』
『うっぜ! こうなったら、こっちの洞窟クリアしちゃうもんね!』
『あーっ! てんめ、難攻不落のミラクル鍾乳洞を爆破しやがった! 入ったら色んなトラップでいじめてやろうと思っていたのに!』
どうやら、土地を創造して、そこに冒険者をおびき寄せたり、領土の奪い合いをしたりしている様子のようだ。
まさに、リアルタイムストラテジー・ゲームをチャットしながら楽しんでいるかのよう。
「ハッカ、あれって」
「ええ。日本語ね」
「なんか、楽しそうなのだけど?」
「実際、楽しいんじゃね?」
天井の文字を見つめながら、遙香はチョ子と意見を交わした。
遙香は、ダイフグを呼び戻す。
「あなたの計らい?」
尋ねると、ダイフグは「さいですわ」と肯定する。
天井の文章を読もうとした。だが、首が痛い。
「寝転がってもうても構いまへんよ。床は汚れてませんさかい」
ダイフグの言葉に甘えて、チョ子と二入で寝そべった。
「ア・マァイモンの歴史……ね」
「ア・マァイモンとは、この世界の言葉で『隠された富』という意味だ」
エクレールが、ア・マァイモンの歴史を語り始めた。
創造主の名を取った星は、創造神アモンドと破壊の魔王ベリーアルが争っている。
アモンドが世界を想像しては、ベリーアルが壊していった。
どちらも、触れただけで世界を手軽に変質させてしまう力を持つ。
自分たちは直接手を下せない。
そこで、世界の住人たちを駒として、ゲームを進めていく。
だが、戦況は次第に膠着状態へ。
ならばと、別次元からイレギュラーを召還して、流れを変えることにしたのだ。
一人は神の選んだ英雄として、もう一人は、ベリーアル直属の配下、魔人として。
「アモンドとベリーアルは、別次元に居を移した。この世界にいては、自分たちの影響力が大きすぎるからな」
エクレールの話を聞きながら、遙香はある仮設を立てた。
「この星に呼び出されているのは、どうやら私たちだけじゃないみたい」
メイプリアス地域は、いわゆる箱庭だ。
メイプリアス地方以外にも、様々な世界があるらしい。
とはいえ、遙香たちに与えられている役割は、メイプリアスの攻略のみ。
だが、神と悪魔の争いは、覇権を求めるわけではない。
この戦いは永遠に続くと確定している。
飽きが来ないように変化をもたらす。
それこそが、神アモンドと魔王ベリーアルの使命なのだ。
と、資料には書かれていた。
「モンスターの目的は、文字どおり【ロールプレイ】だったのね」
『ちょ、待ってタンマ! この領土取られた!』
『へっへーん。もーらいっ』
『うっぜ! こうなったら、こっちの洞窟クリアしちゃうもんね!』
『あーっ! てんめ、難攻不落のミラクル鍾乳洞を爆破しやがった! 入ったら色んなトラップでいじめてやろうと思っていたのに!』
どうやら、土地を創造して、そこに冒険者をおびき寄せたり、領土の奪い合いをしたりしている様子のようだ。
まさに、リアルタイムストラテジー・ゲームをチャットしながら楽しんでいるかのよう。
「ハッカ、あれって」
「ええ。日本語ね」
「なんか、楽しそうなのだけど?」
「実際、楽しいんじゃね?」
天井の文字を見つめながら、遙香はチョ子と意見を交わした。
遙香は、ダイフグを呼び戻す。
「あなたの計らい?」
尋ねると、ダイフグは「さいですわ」と肯定する。
天井の文章を読もうとした。だが、首が痛い。
「寝転がってもうても構いまへんよ。床は汚れてませんさかい」
ダイフグの言葉に甘えて、チョ子と二入で寝そべった。
「ア・マァイモンの歴史……ね」
「ア・マァイモンとは、この世界の言葉で『隠された富』という意味だ」
エクレールが、ア・マァイモンの歴史を語り始めた。
創造主の名を取った星は、創造神アモンドと破壊の魔王ベリーアルが争っている。
アモンドが世界を想像しては、ベリーアルが壊していった。
どちらも、触れただけで世界を手軽に変質させてしまう力を持つ。
自分たちは直接手を下せない。
そこで、世界の住人たちを駒として、ゲームを進めていく。
だが、戦況は次第に膠着状態へ。
ならばと、別次元からイレギュラーを召還して、流れを変えることにしたのだ。
一人は神の選んだ英雄として、もう一人は、ベリーアル直属の配下、魔人として。
「アモンドとベリーアルは、別次元に居を移した。この世界にいては、自分たちの影響力が大きすぎるからな」
エクレールの話を聞きながら、遙香はある仮設を立てた。
「この星に呼び出されているのは、どうやら私たちだけじゃないみたい」
メイプリアス地域は、いわゆる箱庭だ。
メイプリアス地方以外にも、様々な世界があるらしい。
とはいえ、遙香たちに与えられている役割は、メイプリアスの攻略のみ。
だが、神と悪魔の争いは、覇権を求めるわけではない。
この戦いは永遠に続くと確定している。
飽きが来ないように変化をもたらす。
それこそが、神アモンドと魔王ベリーアルの使命なのだ。
と、資料には書かれていた。
「モンスターの目的は、文字どおり【ロールプレイ】だったのね」
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