24 / 31
第四章 ちゅうせいしぼう! (途中で何度も挫折しかけたけど、ここまで頑張ってこられた理由は、みんなの声援と支援と希望!)
幼い頃の思い出
しおりを挟む
あのとき、夕日に向かって一生懸命になって木の棒を振っている少女の姿が目に飛び込んできた。
その少女こそ、幼き日のセリスだったのである。
聖女になる訓練をしていると聞かされた。
動きは鈍くさい。
が、トレーニングしている彼女は、輝いて見えた。
どんなに辛くても弱音を吐かずに。
ライカは自分のことのように、彼女を心の中で励ましていた。自分の事は顧みず。
「ですから、それくらいどうしようもなかったんですよ。ボクは醜いブタでした」
その時に出会った女の子がかわいくて、「やせたら仲良くなれるかもしれない」と考え、雷漸拳を覚えようとしたのである。
「バカみたいでしょ? ボクが雷漸拳を会得したのは、ひどく即物的な理由なのです。笑って下さっても結構なんですよ」
厳しい修業時代には、このオレンジに輝く景色を度々思い出したものだ。
この街を見ていると、困難な試練も、先の見えない旅も、すべて素晴らしい思い出にできると前向きになれた。
そこに、セリスが辛そうにしていた。俯いて、しゃがみ込んで。
「ご両親から聞きました。あなたが剣術を辞めた理由は、あのときルドン卿にケガをさせたからだと」
腕を軽く斬って、出血させたらしい。
ルドン卿からすれば、ほんのかすり傷程度だったであろう。
しかし、セリスは老騎士の腕から流れる一筋の血を見て、相当取り乱したという。
「相手が魔王だと思っても、血が流れるのはどうしても耐えられなくて」
「わかります。セリスさん」
セリスも人間なのだ。
挫ける時がある。プレッシャーに負けてしまうことだって。
でも、その情けなさを表に出せなかった。
誰にも、自分が苦しんでいるなんて伝えられない。
幼かったライカは、当時のセリスが抱えていた事情は知らなかった。
セリスを強い少女だと思い込んでいた自分を恥じる。
「次の日でした。ボクがあなたに声をかけたのは」
自然と、ポケットに手を突っ込む。
確か、こっそり食べようとして甘納豆があったはずだ。
そう思って、当時幼かったセリスに甘納豆を分けた。
「がまんしなくていい」と言って。
だがライカは、名を告げずに街を去った。
自分のがんばる動機がかっこ悪くて。
「ボクは、あなたと話ができて、変われました」
この街と、セリスとの出会いが、ライカを変えたのである。
誰にだって、弱くなるときがある。
ライカの場合は、まだ何も知らなかった時代だ。
けれど、セリスの人間らしさを垣間見て、自分の弱さと真剣に向き合った。
受け入れて克服する術を学んだ。雷漸拳の習得にも、本腰を入れ始めた。
少女に振り向いて欲しいからではなく、少女を守るために。
「今のボクがあるのは、セリスさんのおかげなんですよ」
ライカが微笑みかけると、セリスが喉をしゃくり上げ始める。
「どうしたんですか?」
「うわああああん!」
セリスが突然泣き出し、ライカにしがみつく。
「あなただったんですね。あなただった。わたしを励ましてくれたのは」
「ボクが、ですか?」
「わたしの張り詰めていた気持ちを解きほぐしてくれたのは、あなたでした」
あのクズだった自分が、セリスの支えになっていたなんて。
「わたしが剣術を辞めたいと言ったとき、ライカさんだけが理由を分かっていました。『人を斬るのが嫌なんでしょ?』って。わたし、誰にも話したこと、なかったのに」
そう言われて、ようやく思い出した。確か、そういったことをいった覚えがある。
「じゃあ、覚えていますか、甘納豆をあげたときのことを」
「はい。思い出しました。ライカさんだったんですよね」
セリスだって、誰かを傷つけたくなくて、心が折れるほどに苦しんでいたのだ。
「いつも辛いときは、ライカさんがしてくれた優しさを思い出して、生きてきました」
セリスが、ライカの身体に顔を埋める。
「てっきり、男の子だとばかり」
「親戚筋でさえ、少年と見分けがつかなかったくらいでしたからね」
「もし、本当に男の子で再会できたら、お慕いしていると伝えようと」
自分は、知らず知らずのうちに、セリスを励ましていた。
セリスがライカのことを、とても大切な存在だと思ってくれていたのだ。
とても光栄なことである。これ以上ないくらい嬉しい。
けれど、セリスは世界を救う聖女で、自分は修行僧だ。
セリスに振り向いてもらうなんてできない。身分が違いすぎる。
「ごめんなさい。わたしは堕落してしまいました。ライカさんは、こんなにもたくましくなったのに」
目を腫らして、セリスは泣き崩れる。
「いいえ、あなたは堕落しているんじゃない。あなたの優しさは、あなたが培ってきた物だ。ボクにはわかりますよ。あなたは、自分を卑下する必要はない」
セリスの目に沿って親指を這わせ。涙を拭う。
せめて、ライカはセリスを励まそうと思った。セリスを元気にする、それが大事だ。
「帰りましょう。みんなが待っています」
ライカは立ち上がる。
「セリスさんはすごいです。誰にもできないことに挑戦しているのです。よくがんばっていると思います」
励ましを送ったが、セリスは目を伏せる。
「でも、それならどうして、結果が出ないんですか? わたしは、どうして、やせないんでしょう?」
「そんなことはありません。あなたはしっかりと、結果を出しました!」
「どういう意味です、ライカさん?」
「ちょっと来て下さい」
ライカは、セリスの手を引く。
されるがままになって、セリスは立ち上がった。
「あの、どこへ?」
「あなたがやせたという証明をしてみましょう」
お屋敷に戻ってくる。
セリスの無事は、テトによって屋敷に伝わっていた。
「どこまで行くのです?」
「台所まで」
試しに、二人でキッチンへと向かう。
「あそこの棚にあるボールを取って下さい」
一際高い棚に置いてあるボールを差す。
それは以前、セリスが取ろうとして、台が必要だった棚である。
「こんなことしたって無駄です。わたしはチビで、脂肪の塊なんですよ」
諦観の言葉が、セリスから漏れる。
だが、ライカは確信があった。今なら。
「脂肪の塊なもんですか。棚に手を伸ばしてみれば分かります」
半信半疑で、セリスは背筋を伸ばす。
「あれ、取れた」
あっけなく、ボールが手に吸い込まれた。落とさないように、セリスはボールをしっかりと掴む。
「取れた。取れましたよ、わたし」
セリスは喜んでいた。いくら背伸びしても取れなかったのに。
「これでわかったでしょう。セリスさんは成長期だったんです。目測で、四センチは伸びていますね」
「せいちょう、き?」
「セリスさんの背が伸びたんですよ。だって、もう一五歳じゃないですか。成長だってしますよ」
女性といえど、背は高くなるはずである。
「わたしは、一キロもやせていないんですよ?」
「いえ。あなたは約三キロやせています」
信じられないという風に、セリスは放心していた。
「嘘でしょ? だって体重計は、既定値に到達しなかったじゃないですか!」
「それは、二ヶ月前のあなたを測定したときに出た既定値です」
あの武具の既定値は、セリスの成長に応じて変動する。
二ヶ月前の値に即する必要はない。
「身体が大きくなったからです。プラスマイナスでゼロになってしまっただけですよ」
聞けば、身長が一センチ伸びると、男性だと八〇〇グラム、女性だと約七〇〇グラム体重が増えるという。
セリスの場合、身長が四センチ増えていた。その体重が、根こそぎ減ったのだ。
「もし、セリスさんが何もトレーニングをしなければ、今より三キロは太っていた計算になります」
「それじゃあ」
「おめでとうございます。目標達成しました!」
その少女こそ、幼き日のセリスだったのである。
聖女になる訓練をしていると聞かされた。
動きは鈍くさい。
が、トレーニングしている彼女は、輝いて見えた。
どんなに辛くても弱音を吐かずに。
ライカは自分のことのように、彼女を心の中で励ましていた。自分の事は顧みず。
「ですから、それくらいどうしようもなかったんですよ。ボクは醜いブタでした」
その時に出会った女の子がかわいくて、「やせたら仲良くなれるかもしれない」と考え、雷漸拳を覚えようとしたのである。
「バカみたいでしょ? ボクが雷漸拳を会得したのは、ひどく即物的な理由なのです。笑って下さっても結構なんですよ」
厳しい修業時代には、このオレンジに輝く景色を度々思い出したものだ。
この街を見ていると、困難な試練も、先の見えない旅も、すべて素晴らしい思い出にできると前向きになれた。
そこに、セリスが辛そうにしていた。俯いて、しゃがみ込んで。
「ご両親から聞きました。あなたが剣術を辞めた理由は、あのときルドン卿にケガをさせたからだと」
腕を軽く斬って、出血させたらしい。
ルドン卿からすれば、ほんのかすり傷程度だったであろう。
しかし、セリスは老騎士の腕から流れる一筋の血を見て、相当取り乱したという。
「相手が魔王だと思っても、血が流れるのはどうしても耐えられなくて」
「わかります。セリスさん」
セリスも人間なのだ。
挫ける時がある。プレッシャーに負けてしまうことだって。
でも、その情けなさを表に出せなかった。
誰にも、自分が苦しんでいるなんて伝えられない。
幼かったライカは、当時のセリスが抱えていた事情は知らなかった。
セリスを強い少女だと思い込んでいた自分を恥じる。
「次の日でした。ボクがあなたに声をかけたのは」
自然と、ポケットに手を突っ込む。
確か、こっそり食べようとして甘納豆があったはずだ。
そう思って、当時幼かったセリスに甘納豆を分けた。
「がまんしなくていい」と言って。
だがライカは、名を告げずに街を去った。
自分のがんばる動機がかっこ悪くて。
「ボクは、あなたと話ができて、変われました」
この街と、セリスとの出会いが、ライカを変えたのである。
誰にだって、弱くなるときがある。
ライカの場合は、まだ何も知らなかった時代だ。
けれど、セリスの人間らしさを垣間見て、自分の弱さと真剣に向き合った。
受け入れて克服する術を学んだ。雷漸拳の習得にも、本腰を入れ始めた。
少女に振り向いて欲しいからではなく、少女を守るために。
「今のボクがあるのは、セリスさんのおかげなんですよ」
ライカが微笑みかけると、セリスが喉をしゃくり上げ始める。
「どうしたんですか?」
「うわああああん!」
セリスが突然泣き出し、ライカにしがみつく。
「あなただったんですね。あなただった。わたしを励ましてくれたのは」
「ボクが、ですか?」
「わたしの張り詰めていた気持ちを解きほぐしてくれたのは、あなたでした」
あのクズだった自分が、セリスの支えになっていたなんて。
「わたしが剣術を辞めたいと言ったとき、ライカさんだけが理由を分かっていました。『人を斬るのが嫌なんでしょ?』って。わたし、誰にも話したこと、なかったのに」
そう言われて、ようやく思い出した。確か、そういったことをいった覚えがある。
「じゃあ、覚えていますか、甘納豆をあげたときのことを」
「はい。思い出しました。ライカさんだったんですよね」
セリスだって、誰かを傷つけたくなくて、心が折れるほどに苦しんでいたのだ。
「いつも辛いときは、ライカさんがしてくれた優しさを思い出して、生きてきました」
セリスが、ライカの身体に顔を埋める。
「てっきり、男の子だとばかり」
「親戚筋でさえ、少年と見分けがつかなかったくらいでしたからね」
「もし、本当に男の子で再会できたら、お慕いしていると伝えようと」
自分は、知らず知らずのうちに、セリスを励ましていた。
セリスがライカのことを、とても大切な存在だと思ってくれていたのだ。
とても光栄なことである。これ以上ないくらい嬉しい。
けれど、セリスは世界を救う聖女で、自分は修行僧だ。
セリスに振り向いてもらうなんてできない。身分が違いすぎる。
「ごめんなさい。わたしは堕落してしまいました。ライカさんは、こんなにもたくましくなったのに」
目を腫らして、セリスは泣き崩れる。
「いいえ、あなたは堕落しているんじゃない。あなたの優しさは、あなたが培ってきた物だ。ボクにはわかりますよ。あなたは、自分を卑下する必要はない」
セリスの目に沿って親指を這わせ。涙を拭う。
せめて、ライカはセリスを励まそうと思った。セリスを元気にする、それが大事だ。
「帰りましょう。みんなが待っています」
ライカは立ち上がる。
「セリスさんはすごいです。誰にもできないことに挑戦しているのです。よくがんばっていると思います」
励ましを送ったが、セリスは目を伏せる。
「でも、それならどうして、結果が出ないんですか? わたしは、どうして、やせないんでしょう?」
「そんなことはありません。あなたはしっかりと、結果を出しました!」
「どういう意味です、ライカさん?」
「ちょっと来て下さい」
ライカは、セリスの手を引く。
されるがままになって、セリスは立ち上がった。
「あの、どこへ?」
「あなたがやせたという証明をしてみましょう」
お屋敷に戻ってくる。
セリスの無事は、テトによって屋敷に伝わっていた。
「どこまで行くのです?」
「台所まで」
試しに、二人でキッチンへと向かう。
「あそこの棚にあるボールを取って下さい」
一際高い棚に置いてあるボールを差す。
それは以前、セリスが取ろうとして、台が必要だった棚である。
「こんなことしたって無駄です。わたしはチビで、脂肪の塊なんですよ」
諦観の言葉が、セリスから漏れる。
だが、ライカは確信があった。今なら。
「脂肪の塊なもんですか。棚に手を伸ばしてみれば分かります」
半信半疑で、セリスは背筋を伸ばす。
「あれ、取れた」
あっけなく、ボールが手に吸い込まれた。落とさないように、セリスはボールをしっかりと掴む。
「取れた。取れましたよ、わたし」
セリスは喜んでいた。いくら背伸びしても取れなかったのに。
「これでわかったでしょう。セリスさんは成長期だったんです。目測で、四センチは伸びていますね」
「せいちょう、き?」
「セリスさんの背が伸びたんですよ。だって、もう一五歳じゃないですか。成長だってしますよ」
女性といえど、背は高くなるはずである。
「わたしは、一キロもやせていないんですよ?」
「いえ。あなたは約三キロやせています」
信じられないという風に、セリスは放心していた。
「嘘でしょ? だって体重計は、既定値に到達しなかったじゃないですか!」
「それは、二ヶ月前のあなたを測定したときに出た既定値です」
あの武具の既定値は、セリスの成長に応じて変動する。
二ヶ月前の値に即する必要はない。
「身体が大きくなったからです。プラスマイナスでゼロになってしまっただけですよ」
聞けば、身長が一センチ伸びると、男性だと八〇〇グラム、女性だと約七〇〇グラム体重が増えるという。
セリスの場合、身長が四センチ増えていた。その体重が、根こそぎ減ったのだ。
「もし、セリスさんが何もトレーニングをしなければ、今より三キロは太っていた計算になります」
「それじゃあ」
「おめでとうございます。目標達成しました!」
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境ぐうたら日記 〜気づいたら村の守り神になってた〜
自ら
ファンタジー
異世界に転移したアキト。 彼に壮大な野望も、世界を救う使命感もない。 望むのはただ、 美味しいものを食べて、気持ちよく寝て、静かに過ごすこと。 ところが―― 彼が焚き火をすれば、枯れていた森が息を吹き返す。 井戸を掘れば、地下水脈が活性化して村が潤う。 昼寝をすれば、周囲の魔物たちまで眠りにつく。 村人は彼を「奇跡を呼ぶ聖人」と崇め、 教会は「神の化身」として祀り上げ、 王都では「伝説の男」として語り継がれる。 だが、本人はまったく気づいていない。 今日も木陰で、心地よい風を感じながら昼寝をしている。 これは、欲望に忠実に生きた男が、 無自覚に世界を変えてしまう、 ゆるやかで温かな異世界スローライフ。 幸せは、案外すぐ隣にある。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる