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第27話 新しい道
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最終出勤日までとうとうあと三日。
もう次の派遣先は決まった。
オフィスの廊下で沢村さんと会った。
「お疲れ様です」
「お疲れ。ちょっと話そうか」
あの日から沢村さんとは仕事の会話しかしてない。
フロアの片隅で二人で景色を見ていた。
「次は決まった?」
「はい」
「どんな仕事するの?」
それは──
「ブライダル関係の会社です」
「……なるほど」
別れさせ屋をやっていた私が、この仕事を経験して次に向かうのは、人の幸せを祝福する仕事。
全くの逆だ。
紹介された時は迷った。
傷ついた過去から人の幸せな姿や話なんて聞く気にもなれなかった。
でも、今は人の幸せを純粋に祝福できる人間になりたかった。
「人を繋ぐ仕事か。いいね」
そう言う沢村さんの表情は柔らかかった。
「沢村さんはあれからどうですか?」
沢村さんは少し渋い顔をした。
「離婚調停になる。たぶん」
「調停……」
私がここに来なければ、きっとそんな大変なことをせず、もしかしたら関係を修復できたかもしれない……
「ごめんなさい」
「春日さんのせいじゃないって」
私だけ、人の関係を拗らせて別の道を行くの……?
それでいいの……?
だんだんとわからなくなっていく。
「もし何かあったら連絡して欲しい。」
「はい……」
その時沢村さんに少し肩を寄せられた。
「俺のことは気にするな。自分の幸せを考えるんだ」
私の幸せ……?
「わかりません。自分の幸せなんて」
「じゃあ見つけるんだ。過去に囚われるな。自分の本当の気持ちを大切に……」
そう言って沢村さんは私と離れた。
「ごめん……暴走した。本当は俺が幸せにしたい」
胸が苦しい。
沢村さんの想いが深くて強くて。
「私、探します。私の幸せを」
沢村さんは少し寂しそうに、優しく微笑んだ。
そして仕事の顔に戻った。
私も自分の過去と決別して、進まないと。
沢村さんが触れた肩の温もりが残ったまま、私は揺れる自分を正そうと必死だった。
もう次の派遣先は決まった。
オフィスの廊下で沢村さんと会った。
「お疲れ様です」
「お疲れ。ちょっと話そうか」
あの日から沢村さんとは仕事の会話しかしてない。
フロアの片隅で二人で景色を見ていた。
「次は決まった?」
「はい」
「どんな仕事するの?」
それは──
「ブライダル関係の会社です」
「……なるほど」
別れさせ屋をやっていた私が、この仕事を経験して次に向かうのは、人の幸せを祝福する仕事。
全くの逆だ。
紹介された時は迷った。
傷ついた過去から人の幸せな姿や話なんて聞く気にもなれなかった。
でも、今は人の幸せを純粋に祝福できる人間になりたかった。
「人を繋ぐ仕事か。いいね」
そう言う沢村さんの表情は柔らかかった。
「沢村さんはあれからどうですか?」
沢村さんは少し渋い顔をした。
「離婚調停になる。たぶん」
「調停……」
私がここに来なければ、きっとそんな大変なことをせず、もしかしたら関係を修復できたかもしれない……
「ごめんなさい」
「春日さんのせいじゃないって」
私だけ、人の関係を拗らせて別の道を行くの……?
それでいいの……?
だんだんとわからなくなっていく。
「もし何かあったら連絡して欲しい。」
「はい……」
その時沢村さんに少し肩を寄せられた。
「俺のことは気にするな。自分の幸せを考えるんだ」
私の幸せ……?
「わかりません。自分の幸せなんて」
「じゃあ見つけるんだ。過去に囚われるな。自分の本当の気持ちを大切に……」
そう言って沢村さんは私と離れた。
「ごめん……暴走した。本当は俺が幸せにしたい」
胸が苦しい。
沢村さんの想いが深くて強くて。
「私、探します。私の幸せを」
沢村さんは少し寂しそうに、優しく微笑んだ。
そして仕事の顔に戻った。
私も自分の過去と決別して、進まないと。
沢村さんが触れた肩の温もりが残ったまま、私は揺れる自分を正そうと必死だった。
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