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番外編
ただの後輩を好きになってしまった件12
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──結局
「私がそこで寝るんで森川さんはベッドで寝てください!」
ホテルの従業員に適当な理由をつけて布団を用意させ、同じ部屋の片隅に寝ようとする俺。
「煩い。寝ろ」
既婚者のくせに男の部屋で一夜を過ごすことのヤバさを考えていないのか。
「……森川さん、やっぱり私部屋にもどります」
「は?」
「怖いですけど……あなたにこれ以上迷惑かけたくないので」
彼女が部屋のドアを開けようとした時──
腕を掴んでいた。
なぜ?
なぜ!?
そして彼女を引き寄せていた。
おかしい、体がうまく動かない。
「森川さん!?」
やばいやばいこれはまずい!
でも彼女を抱きしめてしまっている。
誰か助けて……俺を処分してくれ。
なぜか彼女は逃げない。
なぜ?
なぜ!?
目が合うと、彼女の瞳は潤んでいる。
おかしい。
こんな女じゃない。
──なのに俺は
止められなかった。
自分を。
その時目覚めた。
夢から。
「……無理だ」
彼女に適当なメッセージを送って即東京に帰った。
◇ ◇ ◇
──福岡から帰還後
惜しまれつつも会社で最後の日を迎えた。
そして──
とうとう林ホールディングスの社員として出社する初日。
初出勤の上に、大手企業というプレッシャーから外見をかなり慎重に整えて出社。
会社のビルのエントランスで勇哉さんと待ち合わせをしていた。
ビルに着いて息を呑んだ。
俺はここでやっていけるのか……?
やや場違いな雰囲気を感じつつも、彼女も頑張っている事を考えて気合を入れた。
すると、勇哉さんがエレベーターから降りて来た。
「森川くんおはよ~~今日から宜しくね~~」
「おはようございます」
「森川くん、今日から勇凛と一緒に研修ね」
あの子と一緒なのか。
「勇哉さん、今更なんですけど、俺って何の仕事をするんですか?」
「う~~~ん、まだ決めてない」
不安だ。
でもやるしかない。
「あ~おはよ~~」
川崎さんと“勇凛くん”が来た。
また同じ職場で働ける。
「おはよう」
そう彼女に言うと、
「おはようございます」
と、少し笑顔で答えてくれた。
ここで唯一の身内のような存在。
「あ~勇凛、森川くんとおまえ、研修一緒だから」
勇凛くんが戸惑っている。
「森川さんは今日から入社されたのでしょうか」
「うん、そうだよ。よろしく」
この子のことは、『川崎さんの旦那』で『この会社の社長の息子』くらいしか知らない。
まともに会話をしたことがない。
どんな奴なのだろうか。
「じゃあ俺たち行くから七海ちゃんがんばってね~~」
勇哉さんに導かれ、俺と勇凛くんは仕事場に向かった。
「私がそこで寝るんで森川さんはベッドで寝てください!」
ホテルの従業員に適当な理由をつけて布団を用意させ、同じ部屋の片隅に寝ようとする俺。
「煩い。寝ろ」
既婚者のくせに男の部屋で一夜を過ごすことのヤバさを考えていないのか。
「……森川さん、やっぱり私部屋にもどります」
「は?」
「怖いですけど……あなたにこれ以上迷惑かけたくないので」
彼女が部屋のドアを開けようとした時──
腕を掴んでいた。
なぜ?
なぜ!?
そして彼女を引き寄せていた。
おかしい、体がうまく動かない。
「森川さん!?」
やばいやばいこれはまずい!
でも彼女を抱きしめてしまっている。
誰か助けて……俺を処分してくれ。
なぜか彼女は逃げない。
なぜ?
なぜ!?
目が合うと、彼女の瞳は潤んでいる。
おかしい。
こんな女じゃない。
──なのに俺は
止められなかった。
自分を。
その時目覚めた。
夢から。
「……無理だ」
彼女に適当なメッセージを送って即東京に帰った。
◇ ◇ ◇
──福岡から帰還後
惜しまれつつも会社で最後の日を迎えた。
そして──
とうとう林ホールディングスの社員として出社する初日。
初出勤の上に、大手企業というプレッシャーから外見をかなり慎重に整えて出社。
会社のビルのエントランスで勇哉さんと待ち合わせをしていた。
ビルに着いて息を呑んだ。
俺はここでやっていけるのか……?
やや場違いな雰囲気を感じつつも、彼女も頑張っている事を考えて気合を入れた。
すると、勇哉さんがエレベーターから降りて来た。
「森川くんおはよ~~今日から宜しくね~~」
「おはようございます」
「森川くん、今日から勇凛と一緒に研修ね」
あの子と一緒なのか。
「勇哉さん、今更なんですけど、俺って何の仕事をするんですか?」
「う~~~ん、まだ決めてない」
不安だ。
でもやるしかない。
「あ~おはよ~~」
川崎さんと“勇凛くん”が来た。
また同じ職場で働ける。
「おはよう」
そう彼女に言うと、
「おはようございます」
と、少し笑顔で答えてくれた。
ここで唯一の身内のような存在。
「あ~勇凛、森川くんとおまえ、研修一緒だから」
勇凛くんが戸惑っている。
「森川さんは今日から入社されたのでしょうか」
「うん、そうだよ。よろしく」
この子のことは、『川崎さんの旦那』で『この会社の社長の息子』くらいしか知らない。
まともに会話をしたことがない。
どんな奴なのだろうか。
「じゃあ俺たち行くから七海ちゃんがんばってね~~」
勇哉さんに導かれ、俺と勇凛くんは仕事場に向かった。
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