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第四章 従弟
第44話
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二次選考。
なんとか、なんとかのりきった。
面接が終わった瞬間、緊張が解けてふらついた。
先生と沢山練習したおかげでなんとか答えられた。
あとは神に祈るのみ。
合否がわかるまであと一ヶ月。
しばらくはゆっくり過ごそう。
会場から出て先生と待ち合わせた場所に行ったら、何故か不機嫌な先生が立っていた。
「先生…?」
何かを考え込んでいる。
「先生!」
先生はびっくりして目を見開いていた。
そんな表情、なかなか見られない。
「おつかれ」
また優しい顔に戻った。
でも、運転しながらまた顔が険しくなっている。
「何かあったんですか……?」
「何も」
うーん……。
「先生、今日はもう帰ります。」
「ダメだ」
「はい?」
その後、近くのコンビニの駐車場に先生は車を停めた。
「先生、教えて下さい。何があったんですか?」
何もわからないんだと私もしんどい。
「あいつ全部知ってるわ」
「え?」
もしかして、遼君……?
「わざわざ言いにきたよ会場まで」
なんで試験の事知ってるの……?
「な、何がしたいんですかね」
「わからない。でも……」
先生が私の方を見た。
「お前は巻き込まれている」
あんな高校生の男の子に。
「先生、大丈夫です。私相手にしませんから」
その時、思いきり体を引き寄せられて、唇を奪われた。
「こうされたら?」
「え?」
「お前が何をどう足掻いても、力じゃ叶わない。あいつの方が考えが上手。だから……」
先生は悩んでいた。
「何かあったら俺を呼べ。いつでも。助けに行くから」
先生の真剣な眼差しとその言葉に、涙が出てしまった。
「先生。たとえ私がどうなったとしても、私の先生への気持ちは変わらないですよ」
それだけは確かだった。
先生は私を強く抱きしめた。
その力が強くて、先生の気持ちがじんわりと伝わって。私は先生の背中を撫でていた。
「あ、先生。今度花火見に行きませんか?」
「は?」
「気分転換に!」
そして──
私は頼み込んだ。
先生の浴衣姿が見たいと。
すんごい嫌がられたし、車に乗りにくいとブツブツ言われたけど、「私の浴衣見たくないんですか!?」って言ったら大人しく同意してくれた。
* * *
──当日
先生が車で迎えに来た。
先生が車から出てきた時、先生の浴衣姿があまりによすぎて胸が苦しくなり、もだえ苦しんでいた。
色々大変な思いをしたけれど、やっぱり先生と出会って良かった……。
車の中でずっとニヤニヤしてて、先生はやや不機嫌だけど、チラチラ私の浴衣を見ているのはわかる。
私も今日の為に凄い気合い入れた。
髪型も浴衣に合わせて可愛く、メイクも頑張った。
先生が黒い浴衣をレンタルしたのを知っていたから、私も黒い浴衣を選んだ。
黒はあまり選ばない色。
暗い中で黒は微妙。
でもお揃いがよかった。
会場近くは駐車場が埋まってるからと、結構離れたところに停めて、そこから花火を見ることにした。
「ここじゃあまり見えないかもしれませんね」
「俺は花火を見に来たわけじゃない」
ん?
「お前が見たかった」
胸がぎゅっとなって苦しかった。
ふと先生を見たら、また神妙な面持ちをしている。
「遼君ですか?」
先生は何も言わなかった。
せっかく花火を見に来たのに、そんな事を考えてるなんて。
「先生!!」
「は?」
私はその時、初めて自分から先生にキスをした。
背伸びしてギリギリ。
先生はかなりびっくりしてた。
「私の事だけ見て、考えてください!」
花火を見に来たのに、こんな事言うのは変だけど、あの子で台無しにされたくない。
その後は──
ずっと花火の音と光だけが反射している車内で、先生と触れ合った。
「先生……」
浴衣は着崩れてしまって、もう外には出れない。
でも、それでもいいから、私は先生との時間を誰にも邪魔されたくなかった。
「白乃好き」
え?
私は思いきり先生から離れた。
「今、白乃って言いましたよね?好きって言いましたよね!?」
先生は呆然として、顔を背けていた。
「もう一度言ってください!お願いします!」
「無理」
もう一回は無理だったけど、やっと、やっと、名前で呼んでもらえて、やっと、やっと、好きって言ってもらえた。
私がずっと求めていた言葉。
幸せすぎて、この時間が永遠に続けばいいと思った。
なんとか、なんとかのりきった。
面接が終わった瞬間、緊張が解けてふらついた。
先生と沢山練習したおかげでなんとか答えられた。
あとは神に祈るのみ。
合否がわかるまであと一ヶ月。
しばらくはゆっくり過ごそう。
会場から出て先生と待ち合わせた場所に行ったら、何故か不機嫌な先生が立っていた。
「先生…?」
何かを考え込んでいる。
「先生!」
先生はびっくりして目を見開いていた。
そんな表情、なかなか見られない。
「おつかれ」
また優しい顔に戻った。
でも、運転しながらまた顔が険しくなっている。
「何かあったんですか……?」
「何も」
うーん……。
「先生、今日はもう帰ります。」
「ダメだ」
「はい?」
その後、近くのコンビニの駐車場に先生は車を停めた。
「先生、教えて下さい。何があったんですか?」
何もわからないんだと私もしんどい。
「あいつ全部知ってるわ」
「え?」
もしかして、遼君……?
「わざわざ言いにきたよ会場まで」
なんで試験の事知ってるの……?
「な、何がしたいんですかね」
「わからない。でも……」
先生が私の方を見た。
「お前は巻き込まれている」
あんな高校生の男の子に。
「先生、大丈夫です。私相手にしませんから」
その時、思いきり体を引き寄せられて、唇を奪われた。
「こうされたら?」
「え?」
「お前が何をどう足掻いても、力じゃ叶わない。あいつの方が考えが上手。だから……」
先生は悩んでいた。
「何かあったら俺を呼べ。いつでも。助けに行くから」
先生の真剣な眼差しとその言葉に、涙が出てしまった。
「先生。たとえ私がどうなったとしても、私の先生への気持ちは変わらないですよ」
それだけは確かだった。
先生は私を強く抱きしめた。
その力が強くて、先生の気持ちがじんわりと伝わって。私は先生の背中を撫でていた。
「あ、先生。今度花火見に行きませんか?」
「は?」
「気分転換に!」
そして──
私は頼み込んだ。
先生の浴衣姿が見たいと。
すんごい嫌がられたし、車に乗りにくいとブツブツ言われたけど、「私の浴衣見たくないんですか!?」って言ったら大人しく同意してくれた。
* * *
──当日
先生が車で迎えに来た。
先生が車から出てきた時、先生の浴衣姿があまりによすぎて胸が苦しくなり、もだえ苦しんでいた。
色々大変な思いをしたけれど、やっぱり先生と出会って良かった……。
車の中でずっとニヤニヤしてて、先生はやや不機嫌だけど、チラチラ私の浴衣を見ているのはわかる。
私も今日の為に凄い気合い入れた。
髪型も浴衣に合わせて可愛く、メイクも頑張った。
先生が黒い浴衣をレンタルしたのを知っていたから、私も黒い浴衣を選んだ。
黒はあまり選ばない色。
暗い中で黒は微妙。
でもお揃いがよかった。
会場近くは駐車場が埋まってるからと、結構離れたところに停めて、そこから花火を見ることにした。
「ここじゃあまり見えないかもしれませんね」
「俺は花火を見に来たわけじゃない」
ん?
「お前が見たかった」
胸がぎゅっとなって苦しかった。
ふと先生を見たら、また神妙な面持ちをしている。
「遼君ですか?」
先生は何も言わなかった。
せっかく花火を見に来たのに、そんな事を考えてるなんて。
「先生!!」
「は?」
私はその時、初めて自分から先生にキスをした。
背伸びしてギリギリ。
先生はかなりびっくりしてた。
「私の事だけ見て、考えてください!」
花火を見に来たのに、こんな事言うのは変だけど、あの子で台無しにされたくない。
その後は──
ずっと花火の音と光だけが反射している車内で、先生と触れ合った。
「先生……」
浴衣は着崩れてしまって、もう外には出れない。
でも、それでもいいから、私は先生との時間を誰にも邪魔されたくなかった。
「白乃好き」
え?
私は思いきり先生から離れた。
「今、白乃って言いましたよね?好きって言いましたよね!?」
先生は呆然として、顔を背けていた。
「もう一度言ってください!お願いします!」
「無理」
もう一回は無理だったけど、やっと、やっと、名前で呼んでもらえて、やっと、やっと、好きって言ってもらえた。
私がずっと求めていた言葉。
幸せすぎて、この時間が永遠に続けばいいと思った。
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