ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

七転び八起き

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第六章

第68話

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 あの日先生からもらった指輪は、引き出しの中に入れてある。
 流石に学校につけていくのは、色々詮索されそうで嫌だった。
 先生に逢う時だけつける事にした。

 合格してからは、卒論と合格者向けのセミナーとバイトと、結構忙しくなってきた。
 そして、本格的に新居に引っ越そうとして、親戚に相談して、実家の扱いについてはどうにかしてもらえる流れになった。

 今日私は先生の家に居た。
 私は先生にその事を話した。

「これから新しいところ探そうと思います」

 先生は考えていた。

「俺と一緒に住まない?」

 う……。
 言われると思った。
 嬉しいんだけど、そうしたい気持ちもあるんだけど──

「それは結婚してからがいいんです」
「なんで?」
「結婚する前に毎日一緒に居る事が当たり前になると、結婚した時の楽しみがなくなるというか……」

 自分でそれを言ってすごく恥ずかしくなった。
 先生は納得はしているけど、私が一人暮らしをする事はあまり良く思ってない。

「一人で暮らすのは心配だ。でも、一緒に住んでいたら自制できない時もあるから、その方がいいのかもな」

 ……それもある。
 今は卒業まで勉強に集中したい。

「すみません。先生が考えてくれたのに」
「じゃあせめて、俺の家の近くにしてくれる?」

 先生の家の近くだと色々安心かもしれない。

「わかりました。今度探してみます!」

 先生が突然距離を縮めてきた。

「一緒に暮らす事は我慢するから……」

 その時突然背筋を指で撫で上げられた。
 びっくりして変な声が出た。

「こっちは我慢しなくていい?」
「……はい」

 先生と逢う時だけの特別な時間。
 ただ、愛と快楽だけを求め合う時間。
 もし一緒に暮らしたら、毎日になるのかな。

 それはハード過ぎる!

「今日は白乃から来て」
「え……」

 先生は待っている。
 私は逆らえない。

 だって、先生の言う事を聞いたら、先生は私の何もかもを満たしてくれるから。

 ──その時、インターホンが鳴った。

 仕方なく、先生が玄関を開けたら──

 先生の目の前にいたのは、先生と同じくらい背が高くて、先生の面影がある、威圧感がある男性だった。

「親父……」

 先生のお父さんだ。
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