2 / 11
新婚旅行
第一話
しおりを挟む
──今、私達が居るのは、ハワイのオアフ島。
ふと海際の壁の隙間から海の中を覗いた時、水族館みたいに熱帯魚が泳いでいるのが見えてとても感動していた。
でも……眠い。
「白乃、動けるか?」
「はい、なんとか……」
私は完全に時差ボケにやられていた。
先生に支えられてゆっくり歩く。
ああ、綺麗な青空。
早く色んなところに行きたい。
その時、先生が私を背負った。
「先生やめてください!見られています!」
「俺は気にしない」
周囲の外国人が、少し微笑んで私たちを見ている。
先生は私を背負いながら、キャリーケースを引いている。
情けない。
ホテルに着いて、先生がフロントに行ってチェックインの手続きをしている。
さすが英語の教師。
英語で普通に会話をしている。
先生かっこいい……!
「ねぇ、日本人だよね?」
突然、日本人の男の子達に声をかけられた。
「俺たち卒業旅行できたんだけど、どこに住んでるの?」
これはナンパだろうか。
その時、その子たちは青ざめた表情でどこかに行ってしまった。
振り返ると、先生が凍てつくような視線を向けていた。
また先生に背負われて部屋に向かった。
部屋はコンドミニアムだ。
テラスから見える景色がすごく綺麗。
先生は私をベッドに転がした。
「少し寝てろ」
先生……申し訳ない。
「すみません。せっかく休みをとって、連れてきてもらったのに……」
先生は景色を眺めていた。
「俺が行きたいって言ったんだよ。忘れた?」
そういえば──
新婚旅行に行きたいと先生が言い出して、国内でいいと言ったのに、海外に拘って色々パンフレットを見たりサイトを見て必死に探してた。
「そうでしたね……。早く復活しないと!」
私は目を閉じて少し寝る事にした。
波の音が心地いい。
──目が覚めた時、先生もソファでウトウトしていた。
その時、ソファの前のテーブルに何か黒いものが見えた。
私がこっそりそれを見てみると──
黒い水着だった。
自分で水着を買いたくて探していたのに、先生に止められて買えなくて、着られないのかなって思っていた。
先生……。
「先生!!」
私は大きな声を出してしまった。
先生は驚いて起きた。
「何……?」
先生、その寝起きの無防備な顔、ずるい。
「この水着はなんですか……?」
先生は目を逸らしている。
「これは無理ですよ。黒なんて……」
「何か上に着ていれば大丈夫だろ」
やられた!
「私は着ません!」
その時、先生が服を脱ぎ出した。
「何してるんですか!?」
私は目を覆っていた。
しばらくして見てみると、先生は黒いサーフパンツを履いていた。
上にボタニカル柄のシャツを着て。
かっこいい!!
でも突然やめて!!
私はキュンキュンして、まともに見られなかった。
「俺も着るから、白乃も着て」
先生は真剣な顔で私を見ている。
──せっかく高いお金払って連れてきてもらったんだ。
私は覚悟を決めた。
その水着を持って、バスルームに行った。
水着に着替えて、上にパーカーを着て、先生に見せた。
「いかがでしょう……」
先生は無表情だった。
でも、だんだんと表情が曇ってきた。
「やっぱりダメだ。お前にそれを着せて外に連れ出せない」
なんで!?
ふと海際の壁の隙間から海の中を覗いた時、水族館みたいに熱帯魚が泳いでいるのが見えてとても感動していた。
でも……眠い。
「白乃、動けるか?」
「はい、なんとか……」
私は完全に時差ボケにやられていた。
先生に支えられてゆっくり歩く。
ああ、綺麗な青空。
早く色んなところに行きたい。
その時、先生が私を背負った。
「先生やめてください!見られています!」
「俺は気にしない」
周囲の外国人が、少し微笑んで私たちを見ている。
先生は私を背負いながら、キャリーケースを引いている。
情けない。
ホテルに着いて、先生がフロントに行ってチェックインの手続きをしている。
さすが英語の教師。
英語で普通に会話をしている。
先生かっこいい……!
「ねぇ、日本人だよね?」
突然、日本人の男の子達に声をかけられた。
「俺たち卒業旅行できたんだけど、どこに住んでるの?」
これはナンパだろうか。
その時、その子たちは青ざめた表情でどこかに行ってしまった。
振り返ると、先生が凍てつくような視線を向けていた。
また先生に背負われて部屋に向かった。
部屋はコンドミニアムだ。
テラスから見える景色がすごく綺麗。
先生は私をベッドに転がした。
「少し寝てろ」
先生……申し訳ない。
「すみません。せっかく休みをとって、連れてきてもらったのに……」
先生は景色を眺めていた。
「俺が行きたいって言ったんだよ。忘れた?」
そういえば──
新婚旅行に行きたいと先生が言い出して、国内でいいと言ったのに、海外に拘って色々パンフレットを見たりサイトを見て必死に探してた。
「そうでしたね……。早く復活しないと!」
私は目を閉じて少し寝る事にした。
波の音が心地いい。
──目が覚めた時、先生もソファでウトウトしていた。
その時、ソファの前のテーブルに何か黒いものが見えた。
私がこっそりそれを見てみると──
黒い水着だった。
自分で水着を買いたくて探していたのに、先生に止められて買えなくて、着られないのかなって思っていた。
先生……。
「先生!!」
私は大きな声を出してしまった。
先生は驚いて起きた。
「何……?」
先生、その寝起きの無防備な顔、ずるい。
「この水着はなんですか……?」
先生は目を逸らしている。
「これは無理ですよ。黒なんて……」
「何か上に着ていれば大丈夫だろ」
やられた!
「私は着ません!」
その時、先生が服を脱ぎ出した。
「何してるんですか!?」
私は目を覆っていた。
しばらくして見てみると、先生は黒いサーフパンツを履いていた。
上にボタニカル柄のシャツを着て。
かっこいい!!
でも突然やめて!!
私はキュンキュンして、まともに見られなかった。
「俺も着るから、白乃も着て」
先生は真剣な顔で私を見ている。
──せっかく高いお金払って連れてきてもらったんだ。
私は覚悟を決めた。
その水着を持って、バスルームに行った。
水着に着替えて、上にパーカーを着て、先生に見せた。
「いかがでしょう……」
先生は無表情だった。
でも、だんだんと表情が曇ってきた。
「やっぱりダメだ。お前にそれを着せて外に連れ出せない」
なんで!?
0
あなたにおすすめの小説
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
【続編】ダイヤの指輪─先生と私の歩む未来─
七転び八起き
恋愛
◇こちらの作品は以下の作品の続編です。
「ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─」https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/557024090
◇あらすじ
主人公の水島白乃(みずしましの)と、婚約者の夏雄先生のその後の物語です。
まだちゃんとした夫婦になってない二人はどうなるのか。
そして、先生の従弟の遼が出会った不思議な女の子、篠山あやめ。彼女は遼にどう影響を与えるのか。
それぞれの未来が動き出す。
◇前作のあらすじ◇
主人公の水島白乃(みずしましの)は、高校三年生の時の担任の夏雄先生に恋をした。
卒業して再会した夏雄は別人のようだった。
夏雄の歪んだ愛、執着に翻弄される中、白乃はさらに夏雄に惹かれいく。
様々な困難を乗り越え、二人は結ばれた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる