ダイヤの輝き─番外編集─

七転び八起き

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新婚旅行

第一話

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 ──今、私達が居るのは、ハワイのオアフ島。

 ふと海際の壁の隙間から海の中を覗いた時、水族館みたいに熱帯魚が泳いでいるのが見えてとても感動していた。

 でも……眠い。

白乃しの、動けるか?」

「はい、なんとか……」

 私は完全に時差ボケにやられていた。

 先生に支えられてゆっくり歩く。

 ああ、綺麗な青空。
 早く色んなところに行きたい。

 その時、先生が私を背負った。

「先生やめてください!見られています!」
「俺は気にしない」

 周囲の外国人が、少し微笑んで私たちを見ている。

 先生は私を背負いながら、キャリーケースを引いている。
 情けない。

 ホテルに着いて、先生がフロントに行ってチェックインの手続きをしている。

 さすが英語の教師。
 英語で普通に会話をしている。
 先生かっこいい……!

「ねぇ、日本人だよね?」

 突然、日本人の男の子達に声をかけられた。

「俺たち卒業旅行できたんだけど、どこに住んでるの?」

 これはナンパだろうか。

 その時、その子たちは青ざめた表情でどこかに行ってしまった。
 振り返ると、先生が凍てつくような視線を向けていた。

 また先生に背負われて部屋に向かった。

 部屋はコンドミニアムだ。
 テラスから見える景色がすごく綺麗。

 先生は私をベッドに転がした。

「少し寝てろ」

 先生……申し訳ない。

「すみません。せっかく休みをとって、連れてきてもらったのに……」

 先生は景色を眺めていた。

「俺が行きたいって言ったんだよ。忘れた?」

 そういえば──

 新婚旅行に行きたいと先生が言い出して、国内でいいと言ったのに、海外に拘って色々パンフレットを見たりサイトを見て必死に探してた。

「そうでしたね……。早く復活しないと!」

 私は目を閉じて少し寝る事にした。

 波の音が心地いい。


 ──目が覚めた時、先生もソファでウトウトしていた。

 その時、ソファの前のテーブルに何か黒いものが見えた。

 私がこっそりそれを見てみると──

 黒い水着だった。

 自分で水着を買いたくて探していたのに、先生に止められて買えなくて、着られないのかなって思っていた。

 先生……。

「先生!!」

 私は大きな声を出してしまった。

 先生は驚いて起きた。

「何……?」

 先生、その寝起きの無防備な顔、ずるい。

「この水着はなんですか……?」

 先生は目を逸らしている。

「これは無理ですよ。黒なんて……」
「何か上に着ていれば大丈夫だろ」

 やられた!

「私は着ません!」

 その時、先生が服を脱ぎ出した。

「何してるんですか!?」

 私は目を覆っていた。

 しばらくして見てみると、先生は黒いサーフパンツを履いていた。
 上にボタニカル柄のシャツを着て。

 かっこいい!!
 でも突然やめて!!
 私はキュンキュンして、まともに見られなかった。

「俺も着るから、白乃も着て」

 先生は真剣な顔で私を見ている。

 ──せっかく高いお金払って連れてきてもらったんだ。

 私は覚悟を決めた。

 その水着を持って、バスルームに行った。
 水着に着替えて、上にパーカーを着て、先生に見せた。

「いかがでしょう……」

 先生は無表情だった。
 でも、だんだんと表情が曇ってきた。

「やっぱりダメだ。お前にそれを着せて外に連れ出せない」

 なんで!?
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