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新婚旅行
第三話
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──夜
ご飯は、野外のレストランでショーやダンスを見ながら、沢山食べた。
日本じゃない解放的な空間、ハワイアンミュージック、星空、ビーチ──
そして隣に先生。
自分の夫がかっこいい!尊い……。
先生を客観的に見て、なんで私はこの人と結婚したんだろう、と不思議に思った。
先生──
一年間ずっと生徒としてただ見つめていて、まともに話せないまま卒業して──
まさか結婚するとは思ってもいなかった。
これからずっと一緒なんだ。
私は嬉しくてお酒を飲んでしまって、すぐに酔ってニヤニヤしながら先生の腕にしがみついた
「好きです」
先生がご飯をまともに食べられなくて困っているし、周りの人から冷やかされている。
でもやめられなかった。
──食後
先生と夜の浜辺を散歩していた。
「すみませんでした……」
「お前はもう禁酒だ」
先生からの厳しいお言葉。
でも手を繋いでくれている。
初日から色々あったけど、ここに来れて幸せ。
ビーチに座って夜の海と星空を眺めていた。
「あ!流れ星!」
見つけた。
あの時──
スクールカウンセラーになるか凄く悩んでいた時、先生と見た星空を思い出した。
私は流れ星に願いをかけた。
「何願ったの?」
先生の澄んだ瞳が私を見つめる。
「秘密です」
先生はそれ以上聞いてこなかった。
──ふと気になったことがあった。
「先生は高校の頃、どんな生徒だったんですか?」
「……お前が想像しているのとはかなり違うと思う」
「え?」
私の想像──
外見は爽やかで、生徒会長とかやってそうな。
「俺は“俺”の担任になりたくない」
「え!?」
なんでだろう。
「どうしてですか?」
「自由だった。色んな意味で。周りにどう思われているか、将来どうするか、どうでもよかった。中学の頃は家にほとんど居なかった。警察に何度も補導された。遼とほとんど変わらない」
先生は苦笑した。
意外だった。
「親父に教師になる道を選ばされて反発していたな」
「そうだったんですね……。先生は、教員になりたかったわけじゃなかったんですね」
先生のご両親が教員であることは聞いていたけど、先生が選んだ道ではなかったのか……。
「確かにそうだけど、なった事に後悔はしていない」
その言葉を聞いて安心した。
「先生が教師になってよかったです」
でなければ、私たちは出会ってなかった。
私たちは星空の下、さざ波を聞きながら、キスをした。
夜のビーチからホテルに戻ってくると、初日の疲れがどっときて、私たちはすぐに寝てしまった。
ご飯は、野外のレストランでショーやダンスを見ながら、沢山食べた。
日本じゃない解放的な空間、ハワイアンミュージック、星空、ビーチ──
そして隣に先生。
自分の夫がかっこいい!尊い……。
先生を客観的に見て、なんで私はこの人と結婚したんだろう、と不思議に思った。
先生──
一年間ずっと生徒としてただ見つめていて、まともに話せないまま卒業して──
まさか結婚するとは思ってもいなかった。
これからずっと一緒なんだ。
私は嬉しくてお酒を飲んでしまって、すぐに酔ってニヤニヤしながら先生の腕にしがみついた
「好きです」
先生がご飯をまともに食べられなくて困っているし、周りの人から冷やかされている。
でもやめられなかった。
──食後
先生と夜の浜辺を散歩していた。
「すみませんでした……」
「お前はもう禁酒だ」
先生からの厳しいお言葉。
でも手を繋いでくれている。
初日から色々あったけど、ここに来れて幸せ。
ビーチに座って夜の海と星空を眺めていた。
「あ!流れ星!」
見つけた。
あの時──
スクールカウンセラーになるか凄く悩んでいた時、先生と見た星空を思い出した。
私は流れ星に願いをかけた。
「何願ったの?」
先生の澄んだ瞳が私を見つめる。
「秘密です」
先生はそれ以上聞いてこなかった。
──ふと気になったことがあった。
「先生は高校の頃、どんな生徒だったんですか?」
「……お前が想像しているのとはかなり違うと思う」
「え?」
私の想像──
外見は爽やかで、生徒会長とかやってそうな。
「俺は“俺”の担任になりたくない」
「え!?」
なんでだろう。
「どうしてですか?」
「自由だった。色んな意味で。周りにどう思われているか、将来どうするか、どうでもよかった。中学の頃は家にほとんど居なかった。警察に何度も補導された。遼とほとんど変わらない」
先生は苦笑した。
意外だった。
「親父に教師になる道を選ばされて反発していたな」
「そうだったんですね……。先生は、教員になりたかったわけじゃなかったんですね」
先生のご両親が教員であることは聞いていたけど、先生が選んだ道ではなかったのか……。
「確かにそうだけど、なった事に後悔はしていない」
その言葉を聞いて安心した。
「先生が教師になってよかったです」
でなければ、私たちは出会ってなかった。
私たちは星空の下、さざ波を聞きながら、キスをした。
夜のビーチからホテルに戻ってくると、初日の疲れがどっときて、私たちはすぐに寝てしまった。
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