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ライブハウス
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壁には、色んなバンドのポスターやライブのチラシが貼ってある。
古いものも、新しいものも。
手書きのものもある。
階段の途中、音が聞こえてきた。
低音が響いている。
ドアが見えた。
重そうな黒いドア。
手をかけて、開ける。
その瞬間、空気が変わった。
暗い。
音が、体に響く。
狭い空間。
低い天井。
ステージが正面にある。
照明が、ステージを照らしている。
人が、まばらに立っている。
受付でチケットを出した。
「高校生かな?ワンドリンク制なんだけど、知ってる?」
「え?」
ワンドリンクってなんだ。
説明を聞いていると、肩を叩かれた。
「ドリンク代俺払うから」
青柳さんだった。
「あ、こんばんは!」
「来てくれてありがとう」
笑顔の青柳さん。
いつもよりカッコよく見える。
青柳さんは唯川を見た。
唯川は頭を下げた。
「君が唯川くんか。会えて嬉しい。いぶきくんが惚気てるからどんな子か知りたくて」
そんなこと言ってない。
でも否定もしたくない。
青柳さんはお金を払ってくれた。
俺の耳に顔を近づけた。
「すごい美人だね、唯川くん」
顔が熱くなった。
カウンターで、二人分のドリンクで受け取った。
ステージの後方に二人で立った。
唯川が、周りを見渡している。
「こういう場所なんだ」
「テレビでは見たことあるけど、リアルだと凄いな」
暫くすると、バンドメンバーが出てきて演奏が始まった。
大きな音が響いて耳がキンキンした。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム。
皆笑顔で楽しそうだ。
ファンが歓声を上げる。
そのバンドが終わって、暫くすると、次のバンドメンバーがでてきた。
その中に青柳さんがいた。
エレキギターを持っている。
マイクスタンドの前に立つ。
「え」
「どうしたの?」
「あ、いや、ちょっと」
客席から、歓声が上がる。
青柳さんが、バンドメンバーと合図して、曲が始まった。
青柳さんはエレキギターを弾きながら歌い始めた。
「あの人歌うんだ」
唯川が見つめている。
知らなかった。
青柳さんは一言も言ってなかった。
いつもの穏やかな声とは違う。
強くハリのある声。
訴えかけるような言葉。
真剣な眼差し。
本物のアーティストのようだった。
曲が終わると、青柳さんがマイクを持った。
『──今日は来てくれてありがとう』
その後少しの沈黙の後青柳さんが口を開いた。
『今日でこのバンドは解散します』
古いものも、新しいものも。
手書きのものもある。
階段の途中、音が聞こえてきた。
低音が響いている。
ドアが見えた。
重そうな黒いドア。
手をかけて、開ける。
その瞬間、空気が変わった。
暗い。
音が、体に響く。
狭い空間。
低い天井。
ステージが正面にある。
照明が、ステージを照らしている。
人が、まばらに立っている。
受付でチケットを出した。
「高校生かな?ワンドリンク制なんだけど、知ってる?」
「え?」
ワンドリンクってなんだ。
説明を聞いていると、肩を叩かれた。
「ドリンク代俺払うから」
青柳さんだった。
「あ、こんばんは!」
「来てくれてありがとう」
笑顔の青柳さん。
いつもよりカッコよく見える。
青柳さんは唯川を見た。
唯川は頭を下げた。
「君が唯川くんか。会えて嬉しい。いぶきくんが惚気てるからどんな子か知りたくて」
そんなこと言ってない。
でも否定もしたくない。
青柳さんはお金を払ってくれた。
俺の耳に顔を近づけた。
「すごい美人だね、唯川くん」
顔が熱くなった。
カウンターで、二人分のドリンクで受け取った。
ステージの後方に二人で立った。
唯川が、周りを見渡している。
「こういう場所なんだ」
「テレビでは見たことあるけど、リアルだと凄いな」
暫くすると、バンドメンバーが出てきて演奏が始まった。
大きな音が響いて耳がキンキンした。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム。
皆笑顔で楽しそうだ。
ファンが歓声を上げる。
そのバンドが終わって、暫くすると、次のバンドメンバーがでてきた。
その中に青柳さんがいた。
エレキギターを持っている。
マイクスタンドの前に立つ。
「え」
「どうしたの?」
「あ、いや、ちょっと」
客席から、歓声が上がる。
青柳さんが、バンドメンバーと合図して、曲が始まった。
青柳さんはエレキギターを弾きながら歌い始めた。
「あの人歌うんだ」
唯川が見つめている。
知らなかった。
青柳さんは一言も言ってなかった。
いつもの穏やかな声とは違う。
強くハリのある声。
訴えかけるような言葉。
真剣な眼差し。
本物のアーティストのようだった。
曲が終わると、青柳さんがマイクを持った。
『──今日は来てくれてありがとう』
その後少しの沈黙の後青柳さんが口を開いた。
『今日でこのバンドは解散します』
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