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願い
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青柳さんの部屋に入ってギターをケースから出す。
「いぶきくん、これあの曲のコード表」
「はい!ありがとうございます」
「いつ弾くんだっけ?」
「12月23日の土曜日ですね」
「え、もうすぐだね」
「はい。ちょっと厳しいですよね…」
「まあ頑張れば大丈夫だよ」
青柳さんが優しく言う。
「はい、頑張ります」
青柳さんと一緒にギターを構える。
青柳さんの真似をしながらギターを弾く。
同じ音が出ない。
その度に修正をした。
だんだんと、指が慣れてくる。
「いいね」
青柳さんが頷く。
「じゃあ、もう一度頭から」
青柳さんと合わせて弾く。
すると青柳さんは優しい声で歌いだした。
歌が入ると、曲がぐっとよくなる。
青柳さんの歌に合わせて、ギターを鳴らす。
まるで二人だけのライブ会場。
でも何度も間違えた。
けど止まらずに最後まで弾いた。
「いぶきくん最後まで弾けたね」
青柳さんが笑う。
「はい、なんとか」
青柳さんにお願いしたいことが、喉の奥から込み上げてくる。
「……青柳さん」
「ん?」
「俺と一緒に、弾いてくれませんか?」
青柳さんが目を丸くする。
一か八かの賭けだった。
「え?」
「俺がギターで、唯川がピアノで」
「唯川くんも?」
「いや、まだあいつには話してなくて」
青柳さんが、考えている。
「まず唯川君に話したら?」
「あ…そうですね」
「そこ順序間違えると、この先色々苦労するよ」
青柳さんは苦笑している。
「じゃあ、あいつに聞いてみます」
その後、青柳さんがまた何か悩んでいる。
「俺でいいのそれ?俺部外者だし」
「俺はできるなら、唯川と青柳さんとやってみたいなって思ったんです」
青柳さんはピックでメロディーを奏でている。
「わかった。唯川君がよければいいよ」
「ありがとうございます!」
ギリギリのお願い。
唯川はもう既に予定が入っているだろうか。
突然祖母に言われたから仕方ない部分はあるが、唯川なしでやることは避けたかった。
「とりあえず今日はここまでにしようか」
青柳さんが時計を見る。
「はい」
ギターをケースにしまう。
ジャケットを着て、靴を履き替えて、ギターを背負った。
「また練習しようね」
「はい。お願いします」
青柳さんは煙草を片手に手を振った。
外に出ると、また一段と寒さを感じた。
ゆっくりと駅まで歩く。
スマホを取り出す。
唯川のトーク画面。
『12/23、空いてたら、お願いしたいことがある』
送信を押した。
願いが叶うことを祈った。
「いぶきくん、これあの曲のコード表」
「はい!ありがとうございます」
「いつ弾くんだっけ?」
「12月23日の土曜日ですね」
「え、もうすぐだね」
「はい。ちょっと厳しいですよね…」
「まあ頑張れば大丈夫だよ」
青柳さんが優しく言う。
「はい、頑張ります」
青柳さんと一緒にギターを構える。
青柳さんの真似をしながらギターを弾く。
同じ音が出ない。
その度に修正をした。
だんだんと、指が慣れてくる。
「いいね」
青柳さんが頷く。
「じゃあ、もう一度頭から」
青柳さんと合わせて弾く。
すると青柳さんは優しい声で歌いだした。
歌が入ると、曲がぐっとよくなる。
青柳さんの歌に合わせて、ギターを鳴らす。
まるで二人だけのライブ会場。
でも何度も間違えた。
けど止まらずに最後まで弾いた。
「いぶきくん最後まで弾けたね」
青柳さんが笑う。
「はい、なんとか」
青柳さんにお願いしたいことが、喉の奥から込み上げてくる。
「……青柳さん」
「ん?」
「俺と一緒に、弾いてくれませんか?」
青柳さんが目を丸くする。
一か八かの賭けだった。
「え?」
「俺がギターで、唯川がピアノで」
「唯川くんも?」
「いや、まだあいつには話してなくて」
青柳さんが、考えている。
「まず唯川君に話したら?」
「あ…そうですね」
「そこ順序間違えると、この先色々苦労するよ」
青柳さんは苦笑している。
「じゃあ、あいつに聞いてみます」
その後、青柳さんがまた何か悩んでいる。
「俺でいいのそれ?俺部外者だし」
「俺はできるなら、唯川と青柳さんとやってみたいなって思ったんです」
青柳さんはピックでメロディーを奏でている。
「わかった。唯川君がよければいいよ」
「ありがとうございます!」
ギリギリのお願い。
唯川はもう既に予定が入っているだろうか。
突然祖母に言われたから仕方ない部分はあるが、唯川なしでやることは避けたかった。
「とりあえず今日はここまでにしようか」
青柳さんが時計を見る。
「はい」
ギターをケースにしまう。
ジャケットを着て、靴を履き替えて、ギターを背負った。
「また練習しようね」
「はい。お願いします」
青柳さんは煙草を片手に手を振った。
外に出ると、また一段と寒さを感じた。
ゆっくりと駅まで歩く。
スマホを取り出す。
唯川のトーク画面。
『12/23、空いてたら、お願いしたいことがある』
送信を押した。
願いが叶うことを祈った。
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