放課後の残響ー卒業まで、僕は君を独り占めするー

七転び八起き

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神様許して

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俺と唯川は高三になった。
俺たちが同じ学校に居られるのもあと一年。

──放課後の音楽室

今日は週に一度のレッスンの日。

先に音楽室に行って、楽譜を開いて練習をしていると、唯川があとから来た。

「いぶきは上達が早いね」

艶めく細い黒色髪、長いまつ毛、爽やかで端正な顔立ちの男子が俺に微笑む。

俺の横に立って、鍵盤の上を駆ける俺の指を見ている。

「そうなの?」
「うん、他の人だったらこんなにスムーズにはいかないよ」

褒められたのは嬉しかった。
唯川との二人きりの時間が俺の癒しだ。

ただ──

もっと満たされたい。

俺たちは恋人同士だ。
ピアノは好きだ。でもこれはまた別だ。

唯川の腕をひっぱり引き寄せた。

ピアノの椅子に二人で座る。

唯川の温かくて柔らかい唇を奪う。

本能が溢れ出して疼く。

隙間から欲望を差し込んで、唯川を味わう。
息もできないくらいに。

だんだんと唯川の力が抜けていく。

「んっ……」
唯川がそそる声を出す。

「いぶき苦しいよ」
「でも感じてただろ」

何も言わないけれど顔に出ている。

シャツの隙間から素肌に触れる。
なめらかな素肌の感触。
指を這わせる。

「ん……」
唯川がしがみつく。
背中をゆっくりとなぞる。
震えている。熱い。

第一ボタンを外す、首筋に優しくキスをする。軽く吸う。
唯川の呼吸が乱れてくる。

第二ボタンも外す。
胸元にもキスをする。
少し噛んでみた。

「いぶき……」
唯川が背中に爪を立てる。

唯川の膨らみに触れてみた。
「凄い硬くなってる」
「うるさい……」
今更恥ずかしがってる。

ズボンのホックを外して、手を忍ばせた。
優しく包んだ。
「あ……」
俺の胸に顔を埋める唯川。
俺に縋ってくる。

「ごめん、俺最後までしたいかも」
そう俺が言うと唯川が俺の瞳を見つめた。
潤んでいる。反則だ。

「いいよ……でも俺何も準備してない」
「俺持ってる」
「なんで?」
「いつこうなってもいいように」
「学校で?」
「……最初に俺に手を出したのはお前だろ」
そう言うと黙る。面白い。

「挿れるの……?」
唯川が不安そうな顔をしている。
「俺はお前のを挿れたが?」
唯川が視線を逸らす。
「そうだね」
「じゃあいい?」
「……いいよ」

音楽室の中にある小部屋の中に入って、ドアの鍵を閉めた。
唯川を横たわらせる。
傾いた陽の光に照らされる唯川が、眩しい。
綺麗だ。

用意してきたものを唯川の中に、周りに広げる。
指をゆっくり沈める。
優しく揺らす。
「痛い?」
「いや、痛くはない」
指をもう一本沈めてゆっくり揺らす。
「どう?」
「大丈夫……」
今度は三本挿れて、少し強めに動かした。
一番奥に到達したとき、唯川の腰が跳ねた。
「痛かった?」
「いや……痛くはないけど、変な感じが」
唯川は戸惑っている。
もう一度奥まで指を深く沈めて探った。
「あ」
唯川がまた跳ねた。
「気持ちいいの……?」
唯川は視線を逸らして、恥ずかしそうに頷いた。
俺は、ゆっくりと、だんだん強く奥を揺さぶってみた。
「待って、いぶき待って」
俺はやめられなかった。
唯川がどうなるか見たかった。
わかった、どこが唯川の反応する場所か。
そこを揺さぶり続けた。
その時、指が締まった。
痙攣するかのように何度も。
唯川は、呼吸が荒く、力が抜けている。
「……イった?」
「……うん」
俺は唯川を開発してしまった。

そのあと、唯川とゆっくり繋がった。
快感で脳が痺れる。
唯川が少し苦しそうにしている。
「辛い……?」
「いぶき大きい」
「そうかな」
俺はゆっくり優しく動かした。
唯川はだんだんとまた締めてくる。
「やばい、締めないで、でるから」
「そんなの無理だよ」
唯川の温かさ、キツさ、汗ばむ肌、揺らめく瞳、乱れる姿。
全部が何もかもをかき乱して、果ててしまった。
唯川も、また到達したみたいで、俺たちは動けなくなっていた。

放課後の音楽室。
欲望に支配された俺と、支配してしまった唯川。

でも、こんなことをできるのも、あと一年。

神様どうか許して。
俺たちの永遠は保証されていないのだから。
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