20 / 24
求めた体
しおりを挟む
──深夜
私はカウリス様にあの日手渡された一輪の赤い薔薇を見つめていた。
燃えるように赤くて、深い香りがする。
──会いたい。
会うべきではない。そう思っていても、私の心は叫んでいる。
部屋の窓を開けて夜風に当たっていた。
その時、視線を感じた。
その先を見るとそこには──
カウリス様がいた。
屋敷の前に立っている。
そして、目が合った。
なぜこんな時間に……?
カウリス様が微笑んだ。
その瞬間、私の体が勝手に動いた。
着替えてコートを羽織って、屋敷を誰にも気づかれないように出てきた。
「カウリス様……」
時が止まったように動けなくなった。
カウリス様が私に手を差し出した。
「ユミリア、ついてきて」
私がカウリス様についていくと、屋敷の陰に馬車が止まっていた。
「どこへ?」
「屋敷だ。見せたいものがある」
見せたいもの──
私はそれが気になって、カウリス様の馬車に乗った。
馬車がゆっくりと動き出した。
馬車の中でカウリス様と二人きり。
私はずっと外の景色を見ていた。
「エルバート家の子息とはどうだ」
カウリス様の低い声が響いた。
鋭い視線。
「……優しそうなお方です」
カウリス様は怪しい笑みを浮かべた。
「知ってるよ。あれは汚れを知らない真面目そうな男だ」
カウリス様が私の隣に座った。
私の頬を撫でる。
「俺とユミリアの関係を知ったらどうするだろうな」
私の鼓動が強く脈打った。
「……それは、やめてください」
「あの男と真剣に結婚を考えているのか?」
「それは──」
結婚したいかはわからない。
でも、向き合ってみたいと思った。
カウリス様との関係から逃れたかった。
カウリス様が私を抱き寄せた。
「例えどうなっても、離す気はない」
耳元で囁かれ、頭が痺れる。
唇が重なる。
私が顔を背けようとしても、顎を掴まれてしまう。
深く深く絡み合う。
意図せず体が熱くなる。
カウリス様の匂い、感触が、私の全てを呼び覚ます。
手がスカートの下に滑り込んだ。
「待ってください!」
彼の指が触れる。
「こんなに溢れてるのに、抵抗ばかりして、俺の心をかき乱す」
指が奥まで入ってくる。
「ダメです!こんなところで……」
カウリス様はやめない。
それどころか、もっと揺さぶってくる。
快感で体に力が入らなくなる。
カウリス様が私の手を掴んで触れさせたものは、とても熱くて張り詰めていた。
鼓動が早くなる。
「欲しいだろ」
言えない。
でも、そう思ってしまってる。
体を抱き上げられて、カウリス様の膝の上に乗せられた。
至近距離で見つめ合う。
「自分でやってごらん」
その時、屋敷が見えた。
月と美しい湖畔が見える。
この瞬間が終わってしまう──
早く昂った体を解放したかった。
私は自分から、それを中に沈めてしまった。
全身が震えるほどの快楽に襲われた。
「ユミリア、嬉しいよ。君から俺を求めくれるのが」
カウリス様も動いた。
私は彼の肩に顔を押し付けて、声を必死に堪える。
勝手に動く自分の体と、それを突き動かすカウリス様。
二人の動きが一つになった時、奥に強く当たって一気に解放された。
脱力して、倒れそうになるとカウリス様が受け止めた。
そしてすぐ、体の奥でそれが脈打った。
「俺のものだ」
静かに強く言った言葉が、虚な脳に響いた。
カウリス様が見せたいものとは──
馬車が屋敷に到着した。
私はカウリス様にあの日手渡された一輪の赤い薔薇を見つめていた。
燃えるように赤くて、深い香りがする。
──会いたい。
会うべきではない。そう思っていても、私の心は叫んでいる。
部屋の窓を開けて夜風に当たっていた。
その時、視線を感じた。
その先を見るとそこには──
カウリス様がいた。
屋敷の前に立っている。
そして、目が合った。
なぜこんな時間に……?
カウリス様が微笑んだ。
その瞬間、私の体が勝手に動いた。
着替えてコートを羽織って、屋敷を誰にも気づかれないように出てきた。
「カウリス様……」
時が止まったように動けなくなった。
カウリス様が私に手を差し出した。
「ユミリア、ついてきて」
私がカウリス様についていくと、屋敷の陰に馬車が止まっていた。
「どこへ?」
「屋敷だ。見せたいものがある」
見せたいもの──
私はそれが気になって、カウリス様の馬車に乗った。
馬車がゆっくりと動き出した。
馬車の中でカウリス様と二人きり。
私はずっと外の景色を見ていた。
「エルバート家の子息とはどうだ」
カウリス様の低い声が響いた。
鋭い視線。
「……優しそうなお方です」
カウリス様は怪しい笑みを浮かべた。
「知ってるよ。あれは汚れを知らない真面目そうな男だ」
カウリス様が私の隣に座った。
私の頬を撫でる。
「俺とユミリアの関係を知ったらどうするだろうな」
私の鼓動が強く脈打った。
「……それは、やめてください」
「あの男と真剣に結婚を考えているのか?」
「それは──」
結婚したいかはわからない。
でも、向き合ってみたいと思った。
カウリス様との関係から逃れたかった。
カウリス様が私を抱き寄せた。
「例えどうなっても、離す気はない」
耳元で囁かれ、頭が痺れる。
唇が重なる。
私が顔を背けようとしても、顎を掴まれてしまう。
深く深く絡み合う。
意図せず体が熱くなる。
カウリス様の匂い、感触が、私の全てを呼び覚ます。
手がスカートの下に滑り込んだ。
「待ってください!」
彼の指が触れる。
「こんなに溢れてるのに、抵抗ばかりして、俺の心をかき乱す」
指が奥まで入ってくる。
「ダメです!こんなところで……」
カウリス様はやめない。
それどころか、もっと揺さぶってくる。
快感で体に力が入らなくなる。
カウリス様が私の手を掴んで触れさせたものは、とても熱くて張り詰めていた。
鼓動が早くなる。
「欲しいだろ」
言えない。
でも、そう思ってしまってる。
体を抱き上げられて、カウリス様の膝の上に乗せられた。
至近距離で見つめ合う。
「自分でやってごらん」
その時、屋敷が見えた。
月と美しい湖畔が見える。
この瞬間が終わってしまう──
早く昂った体を解放したかった。
私は自分から、それを中に沈めてしまった。
全身が震えるほどの快楽に襲われた。
「ユミリア、嬉しいよ。君から俺を求めくれるのが」
カウリス様も動いた。
私は彼の肩に顔を押し付けて、声を必死に堪える。
勝手に動く自分の体と、それを突き動かすカウリス様。
二人の動きが一つになった時、奥に強く当たって一気に解放された。
脱力して、倒れそうになるとカウリス様が受け止めた。
そしてすぐ、体の奥でそれが脈打った。
「俺のものだ」
静かに強く言った言葉が、虚な脳に響いた。
カウリス様が見せたいものとは──
馬車が屋敷に到着した。
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる