神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。

SaToo

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第29話 建物を解体しました。

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「では、こちらの契約書を読んでいただき、問題がなければこちらのほうに一滴ほど血を垂らして頂けますか?」
「わかりました。」

一通り読んだけど、特に問題はなさそう。で、この右下に血を垂らせって言ってたよね?サイン?血判みたいなもんかな?でもどうやって?

「一通り読みましたが問題はなさそうです。」
「ありがとうございます。では、こちらを。」
あ、わざわざ指先を刺せるように針まで用意して頂いて。
「ありがとうございます。」

この辺に垂らせばいいかな。
おっ!契約書に血を垂らした瞬間、その血を中心にして魔方陣みたいなやつがびゅんって出た。なんかかっこいいな。

「ありがとうございます。ではこれをもちまして、ここはサト様の所有物となりました。」
「簡単ですね。」
「はい。ではまた、職人達の準備ができ次第、ご連絡差し上げますね。」
「はい。お願いします。あ、すみません。ここ、草むしりとかってもうやり始めてしまっても良いでしょうか?」
「はい。もちろんサト様の所有物ですので大丈夫ですよ。では私はお先に失礼致します。」
「ありがとうございました。」


「サトさん、草むしりしていくんですか?」
「はい。なんか手入れがしたくてうずうずしちゃって。それにやってみたいこともあって。」
「やってみたいこと?」
「はい。ちょっと見ててください。」
「わかりました。」

もとの世界では忙しくて、家の庭ひとつ手入れ出来てなかったんだよね。でも頭の中では、こうやってできたら楽なのになーってずっと思ってた方法が……今なら出来るもんねっ!やるっきゃないでしょ!

よし。まずは草を抜きやすいように土地全体に水をかける。まるでそこだけ雨が降ったかのように。
「すごい。こんな広範囲な魔法を!?」

次に、風の力を利用して雑草を根元から抜く。ここ重要。そして抜いた雑草は一瞬で燃やして何も残さない。
「草が次々抜けて、消えていく。どうなっているんだ。」
なんかフレデリックさん驚いてるみたい。やったね。
後はそれの繰り返し。一本一本やるのは大変だから、複数まとめて一気に。


「できたー!」
あーっスッキリしたー!
「すごい。あっという間に雑草がなくなりました。サトさん、やっぱりすごいです。」
「ありがとうございます。」
「ステータスは大丈夫なのですか?」
「はい。大丈夫です。」
「やっぱすごいですね…。」

この勢いで建物もやっちゃおっかな?
「フレデリックさん、建物も結局壊さないといけないですし、もう解体しちゃってもいいですかね?」
「え、解体できるんですか?」
「わかんないですけど、やってみようかなと。」
「サトさんなら、何でも出来ちゃいそうですけど、気をつけてくださいね。」
「はい。」
建物を解体。イメージとしては、あの有名な魔法使いの映画のようにすればいいよね。あ、でもあれはどちらかというと壊れた建物をもとに戻してるのか。ま、似たようなもんでしょ。

素材ごとに、まだ使えそうな素材ともう使えなさそうな素材に分ける。使えなそうな物は、圧縮して廃棄。

「そんな。爆破して壊すのかと思ったら、静かに建物が分解されて……。そして、素材ごとに同じ場所に集まっている……。美しい……。」
フレデリックさん、独り言が漏れてるよ。それに、感動してくれているようでなによりです。

よし。良い感じに解体できたかな。
「ふーっ。まっさらな土地になりましたね。」
「はい。最初の状態から短時間でこうなるなんて想像できませんでした。サトさん。どこでこういった解体方法を学んだのですか?」
どこで、か。流石に映画でみたとはいえないよな。
「祖父が、大工だったもので……」
嘘をついてしまった。
「いや、素晴らしいです。芸術的で、感動しました。」
「そこまで褒めて頂けるなんて。ありがとうございます。じゃそろそろ私たちも帰りますか。」
「そうですね。」
「今日はお付き合いいただいてありがとうございました。」
「いえ、こちらこそ。またいつでも歓迎です。」

これからどういう間取りにするか考えなくちゃ。明るい部屋がいっぱいあると良いな。
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