性悪聖者と悪魔のしもべ

ハリエニシダ・レン

文字の大きさ
5 / 18

聖者の手

しおりを挟む
聖者の手が、俺のそれを慣れた手つきで扱く。

そりゃこいつも男だから、自分のを弄り慣れてるんだろうけど………だからって慣れすぎっ…

「んっ…あっ…やめっ…もう…触るなあっ…」

俺の言葉に聖者は呆れたようなため息を吐いた。

「まだまだ序の口だろう。抱かれにきておいて何を言ってる?」

その手は止まらない。

確かに俺はあんたに抱かれにきたけど、こんな風にヤる気満々のあんたに抱かれにきた訳じゃねえんだよ!だから…

「ちょっと一旦やめっ……」

聖者が面白くなさそうに目を眇めた。

「そういう風に拒むように躾けられてきたのか?仕方がないから付き合ってやるが、早いとこ素直にねだれるようになれ。そっちの方が俺好みだ」

っ…こいつの頭ん中、本当どうなってっ…

「やめっ…やめろってばっ…」

「これから先、おまえの「やめろ」は「もっと」として受け取る。もちろん「もっと」は「もっと」だ」

何言ってんだこいつ!?

聖者の手が、俺のものを上下に扱く。
自分とは違う触り方に息が上がってあっけなく限界がくる。

「っ…あっ…イくっ…」

ついそう口にした俺を笑って、聖者は一際大きく扱き上げた。
ドロリとした液が飛び出した。


聖者の手で…イかされた……。





荒い息を吐いていると、聖者がおもむろに自分のものを取り出した。

「おまえ…何して…」

ギョッとして問いかけた俺に、聖者は片眉を上げた。

「何って、わからないのか?」

いや、わかるけどわかりたくねーんだよ!

手をつかまれ、それを握らされる。
…俺のより断然大きいそれを。
俺のコンプレックスは刺激されっぱなしだ。

「ほら、扱け」

そう言われても、素直に言う通りにする気にはなれない。

何でこいつが主導権握ってんだ。
そんで俺はこいつのものを握らされて…
って誰が上手いこと言えと。

憮然とする俺に、聖者が呆れたようなため息を吐いた。

「本当に手のかかる」

そして俺の手を上から包むようにして自分のものを扱き始めた。

「っ…バカっ…何やってっ…」

「何度も言わせるな。触らなきゃ気持ちよくなれないだろうが」

当然のように言って肩をすくめた聖者に、聖者のそれと自分のそれを重ねて一緒に握り込まされる。聖者のそれの熱が、俺のそれに直接伝わる。
生身の他人の性器の熱が。

「おまえのも触ってやるからガタガタぬかすな」

「っ…くっ…離せっ…離せったらっ…」

聖者が俺の耳元で笑った。

「誘惑しにきといて何を言ってるんだか」

手のひらに感じさせられる熱。

「っ…やっ…」

離そうと腕に力を入れたら、耳を甘く噛まれた。

「ぁあっ…」

途端に身体から力が抜けてしまう。
俺の手に指を絡めて、聖者はそれを扱き続ける。
俺のそれと聖者のそれを同時に。

「っ…やめ…ろって…言ってっ……」

「手コキ程度で何を言ってるんだ。俺に抱かれにきたんだろう?」

聖者は呆れたように呟いて手を動かし続ける。

聖者が「手コキ」とかっ…本当にこいつっ…

俺の手の中にあるもののうち、片方は聖者のだけどもう片方は自分のもので。要するに自慰をしているようなもので。
刺激を与えられたそれは、当然のように反応してしまっている。

「っ…やめ…ろって…ばっ…」

勃ってしまっているものを自分の手と聖者の手と聖者の熱いあれで揉みくちゃにされて、頭の中がぼーっとする。

っ…ヤバいっ…このままじゃ…またイくっ…

そう思っても、そこへの刺激と耳に伝わる音の刺激で力が入らない。

なんつーいやらしい音っ…

「んっ…やだっ…本当に…もうっ…」

「悪魔の僕を名乗る割に、可愛い反応だな?」

そう囁かれてカッとなったけど、続いて耳の中を舐められて

「んぅうーーーーっ…!」

また、簡単にイかされてしまった…。




もう嫌だ……

無理矢理身体を高ぶらされてイかされて…
こんな風に聖者にイかされまくるなんて想像もしていなかった。
っていうか、誰がそんな想像するんだ。
それなのに聖者はーー

余裕綽々な態度で、勝手に俺の手を使ってまだ硬いままの自分のものを扱き続けている。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

過去のやらかしと野営飯

琉斗六
BL
◎あらすじ かつて「指導官ランスロット」は、冒険者見習いだった少年に言った。 「一級になったら、また一緒に冒険しような」 ──その約束を、九年後に本当に果たしに来るやつがいるとは思わなかった。 美形・高スペック・最強格の一級冒険者ユーリイは、かつて教えを受けたランスに執着し、今や完全に「推しのために人生を捧げるモード」突入済み。 それなのに、肝心のランスは四十目前のとほほおっさん。 昔より体力も腰もガタガタで、今は新人指導や野営飯を作る生活に満足していたのに──。 「討伐依頼? サポート指名? 俺、三級なんだが??」 寝床、飯、パンツ、ついでに心まで脱がされる、 執着わんこ攻め × おっさん受けの野営BLファンタジー! ◎その他 この物語は、複数のサイトに投稿されています。

氷の檻に閉じ込められた月~兄上のすべては、私のもの~

春野ふぶき
BL
『兄上は私のものだ。魂も、肉体も。永遠に―—』 アーヴェント侯爵家の長男ライカは、妾腹として正妻に虐げられ続けてきた。 唯一の救いは、次期当主を目される異母弟カイエンの存在。 美しく聡明で、氷の騎士と呼ばれる彼だけは、常にライカの味方だった。 だが、その愛情は兄を守るものではなく、深く歪んだ執着だった。 母を排除し、兄を囲い込み、逃げれば鎖で捕らえる。 そしてついに、ライカの心身は限界に追い詰められていく。 ——カイエンが下す「最後の選択」とは。 ふたりが辿る結末は、幸福か、それとも狂気の果てか。

落としたのは化粧じゃなく、みんなの心でした

444
BL
『醜い顔…汚らしい』 幼い頃、実母が病気によって早くに亡くなった数年後に新しい義母からそう言われたシリルは、その言葉が耳に残って16歳となった今も引きずっていた。 だが、義母のその言葉は真っ赤な嘘でシリルはとても美しかった。ただ前妻の息子であるシリルに嫉妬した結果こぼした八つ当たりの言葉であったのをシリルは知らずに、義母のいう醜い顔を隠すために化粧をする。 その結果、彼は化粧によって本当に醜い顔になってしまった。そんな彼が虐げられながらも徐々に周囲を絆す話 暴力表現があるところには※をつけております

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

処理中です...