6 / 18
聖者のキス
しおりを挟む
「んっ…もう…本当に…やめろってばっ…やめっ…」
手のひらに無理矢理押しつけられる他人の熱。
自分のをするのとは、全然違う感覚。他の男のものだと思うと気持ちが悪い。
…その筈なのに、少し興奮してしまっている自分がいて尚更気持ち悪い。
暴れようとしたけれど、イったばかりで碌に力が入らない。その上何度も耳を噛まれて
「おまえの指、細くて気持ちいいな」
そんなことを囁かれながらぎゅっと手を握り込まれる。
指…細いのも…コンプレックスなんだよ畜生っ…!
そんな俺の苛立ちには構わず、聖者のものが震えた。
「っ…」
きゅっと眉を寄せて聖者が初めてイった。
その男らしい表情に、思わずドキリとする。
それが悔しくて唇を噛んだ。
「おまえの手、結構悪くなかったぞ」
聖者は笑いながら、ベトベトになった手をようやく離した。
「ふざっけんな!」
腹立ち紛れに聖者の服で汚れた手を拭うと、喉の奥でおかしそうに笑われた。
「何を怒っている?俺はおまえにチャンスを与えてやっているのに」
「……チャンスだと?」
「ああ、そうだ。おまえが俺を誘惑するチャンスをやっているんだろうが。感謝される覚えはあるが、怒られる筋合いは全くないな」
笑いながら頭を引き寄せられキスされる。
「っ…やめっ…」
当然のようにキスされるのがムカつく。
首を振って逃れようとしたけれど、笑った聖者にまた強引に唇を重ね合わされる。
「「やめて」は「もっと」。そうだったな?」
それはおまえが勝手に決めただけっ…
そんな文句も言わせてもらえない。
「んっ…ふっ…」
吸いつく舌に翻弄される。
なんでこいつ…こんなにキス上手いんだよっ…聖者の癖にっ…
気持ちよくてたまらないキスが、腹立たしさを煽る。こいついったい、今まで何人とこんなことしてきたんだよっ…。
「んぅっ…んっ…んっ…ぁっ…」
唇が離された。
口の感覚がおかしい。
まだキスされてるような感じがする。
「それとも、もうギブアップか?悪魔の僕は随分と根性がないな?」
「っ…バカにするなっ…」
脊椎反射でキッと睨むと、また笑われた。
「なるほど、続行か」
頷いた聖者に、キスと同時に乳首を摘まれる。
「んっ…んぅっ…」
もうやだ…気持ちいい…やだ……
気持ちよくてそれが悔しくて、涙が滲む。
「バカにされたくなきゃ、おまえも少しは頑張れ」
涙目のこの顔を聖者に見られているのが、本当に腹が立つ。
再び唇を重ねられる。
口の中を舐められて、音が鳴って気持ちがいい。
クソっ…悔しい…けど…
悔しい…けど…でも…すんげー気持ちいい……
「んっ…んぅっ…はあっ…んっ…」
んっ…ダメ…だ…本当に…力が…抜ける……
手のひらに無理矢理押しつけられる他人の熱。
自分のをするのとは、全然違う感覚。他の男のものだと思うと気持ちが悪い。
…その筈なのに、少し興奮してしまっている自分がいて尚更気持ち悪い。
暴れようとしたけれど、イったばかりで碌に力が入らない。その上何度も耳を噛まれて
「おまえの指、細くて気持ちいいな」
そんなことを囁かれながらぎゅっと手を握り込まれる。
指…細いのも…コンプレックスなんだよ畜生っ…!
そんな俺の苛立ちには構わず、聖者のものが震えた。
「っ…」
きゅっと眉を寄せて聖者が初めてイった。
その男らしい表情に、思わずドキリとする。
それが悔しくて唇を噛んだ。
「おまえの手、結構悪くなかったぞ」
聖者は笑いながら、ベトベトになった手をようやく離した。
「ふざっけんな!」
腹立ち紛れに聖者の服で汚れた手を拭うと、喉の奥でおかしそうに笑われた。
「何を怒っている?俺はおまえにチャンスを与えてやっているのに」
「……チャンスだと?」
「ああ、そうだ。おまえが俺を誘惑するチャンスをやっているんだろうが。感謝される覚えはあるが、怒られる筋合いは全くないな」
笑いながら頭を引き寄せられキスされる。
「っ…やめっ…」
当然のようにキスされるのがムカつく。
首を振って逃れようとしたけれど、笑った聖者にまた強引に唇を重ね合わされる。
「「やめて」は「もっと」。そうだったな?」
それはおまえが勝手に決めただけっ…
そんな文句も言わせてもらえない。
「んっ…ふっ…」
吸いつく舌に翻弄される。
なんでこいつ…こんなにキス上手いんだよっ…聖者の癖にっ…
気持ちよくてたまらないキスが、腹立たしさを煽る。こいついったい、今まで何人とこんなことしてきたんだよっ…。
「んぅっ…んっ…んっ…ぁっ…」
唇が離された。
口の感覚がおかしい。
まだキスされてるような感じがする。
「それとも、もうギブアップか?悪魔の僕は随分と根性がないな?」
「っ…バカにするなっ…」
脊椎反射でキッと睨むと、また笑われた。
「なるほど、続行か」
頷いた聖者に、キスと同時に乳首を摘まれる。
「んっ…んぅっ…」
もうやだ…気持ちいい…やだ……
気持ちよくてそれが悔しくて、涙が滲む。
「バカにされたくなきゃ、おまえも少しは頑張れ」
涙目のこの顔を聖者に見られているのが、本当に腹が立つ。
再び唇を重ねられる。
口の中を舐められて、音が鳴って気持ちがいい。
クソっ…悔しい…けど…
悔しい…けど…でも…すんげー気持ちいい……
「んっ…んぅっ…はあっ…んっ…」
んっ…ダメ…だ…本当に…力が…抜ける……
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
44
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる