性悪聖者と悪魔のしもべ

ハリエニシダ・レン

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聖者のそれ3

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聖者の動きが先ほどより激しくなって安心する。

そうだ。
それでいい。
俺の目的を忘れない為にも…
俺は乱暴に扱われなければならない…
優しくなんて…
されたらいけない…



尻の穴を擦られて熱い。
頭がぼーっとする。

「まだイけないか?」

何か言った聖者に、ぼんやりと視線をやる。

「………な…に?」

「まだイけないか?」

コクリと頷く。
気持ちいいけど、イける気はしない。

「一人で勝手にイけよ……」

俺の目的を達成するには、俺がイく必要なんてない。
こいつが俺の尻を使ってイって。
そして堕ちればいいんだから…

なのに、それを聞いた聖者はピクリと眉を上げた。

「………それじゃつまらん」

つまらんってなんだ。つまらんって…。

ムッとする。
聖者の指が、唐突に俺のそれをつついた。

「っ…んぁっ…!?」

思わず腰が跳ねる。
何…しやがるっ…!

「自分で弄れ」

一瞬、何を言われたのかわからなかった。

「夢でしかされたことが無いなら、いきなり後ろだけでイくのは難しいだろ。だから自分で前を弄れ」

耳を疑った。
聖者の癖に、なんつーいやらしい事を言いやがるっ…。

「っ…誰がそんな真似っ…」

「おまえは、いやらしい姿で俺を誘惑しないといけないんじゃないのか?」

っ…ああ…クソっ…その通りだよっ…

「俺に貫かれながら自分のものを扱くおまえの姿は、さぞかし唆るだろうなあ?」

聖者が俺の目をじっと見て笑った。
仕方なく自分のそこに手を伸ばす。

…屈辱だっ…こいつは俺の尻を使って気持ちよくなってるっていうのに。俺はこいつに突っ込まれながら自慰をしなきゃならないなんてっ…


だが腹が立とうが屈辱だろうが、扱けば当然気持ちいい訳で。
それがまた腹立たしい。

「っ…あっ…んっ…ぁあっ…」

聖者がそんな俺をニヤニヤしながら見ているのが、腹立たしさを加速させる。

っ…クソっ…こいつが聖者でなくなったら、ぜってー一回ぶん殴るっ…

聖者の上で腰を弾ませながら、自分のものを扱く。
なんていう屈辱だ。
つい聖者を睨むと

「可愛いな」

と余裕の表情で笑われた。

っていうかこいつ、さっきから男の俺に可愛いとか当たり前みたいに何度も言いやがって…聖者ってどういう基準で選ばれてっ………

ふと気になった。
こんなにふざけたこいつの聖痕が、今どうなっているのか。
ここまでいやらしい事をしてるんだ。
少しくらいは翳りが……

「見せろっ…」

俺の腰に回されていた手を引っ掴んで、目の前に持ってくる。


…聖痕は、相変わらず淡いながらも存在感のある光を放ってそこにあった。


「チッ……」

思わず舌打ちする。

「ああ、なんだ。この手で触れて欲しいのか?」

何を勘違いしたのか、聖者が指を俺の口に突っ込んできた。
聖痕輝く手の指を。

「んぅっ…ぐっ…」

呻き声で抗議するが、聖者は気にした様子もない。

「この手で中を触ってやれば、おまえについた悪魔の痕跡も浄化されるかもな?」

なんてことを呟きながら、俺の口の中で指を動かす。

そんなことされてたまるかっ…
こいつを堕とすその為だけに、悪魔に身体を差し出して嬲られてきたのにっ…



…っていうか、今さらだけどこいつこの手の指を俺の尻に突っ込んでたよな!?

それに思い当たって呆れる。
こいつにとって聖痕っていったい何なんだ。もっと大事にしなくていいのか。

それと…ケツに突っ込んだ指を口ん中に入れるってどういう了見だっ…

好き勝手されて腹は立つのに、今はそうされることがひたすら気持ちいい。

ああっ…クソっ…本当に…中を抉るこいつのアレ…気持ちいいっ…

それだけでイくほどじゃないけど。
でも気持ちいい。
悪魔たちにされた時は、どこか感覚が遠かった。複数の悪魔に挿れられしゃぶられ、しゃぶらされ握らされ、乳首を摘まれうなじを噛まれ媚薬まで与えられて。
そうされて、うんざりするほどイったけど。

それでもどこか余裕があった。
現実じゃないから。
覚めれば終わる、夢だから。
感覚もずっと、弱かったから。

だけど、こいつとのこれは終わらない。

いや、こいつだってこんなでも聖者だ。
俺が本気で嫌がれば止めるだろう。
けど俺の目的の為には、俺は止める訳にはいかない。
こいつが満足するまで、こいつが俺の身体に溺れて堕ちるまで、止める訳には………





「っ…あっ…あっ…あっ…聖者あっ…」

哀れっぽい声が悔しくてたまらない。

「いいからもう、イけよぅっ…」

聖者に赦しを乞うような声が。
でも、もうそんなことに構っていられない。
もういい加減、イって欲しい。

俺は何回イかされたかもわからないっていうのに。聖者は俺の中に挿れてから、まだ一度も達していなかった。


………こいつ絶対遅漏だっ…


「ふむ、そうだな」

聖者が顎に手を当てて、考える素振りを見せた。

ぜってー、ただのポーズだっ…

「可愛くねだれ」

………………は?

何言ってんだこいつ。
男の俺が男のこいつにねだるとか…ありえねーだろっ…。

「ほら。おまえはどうされたら出すのを我慢できなくなる?」

けど腰を揺さぶられ続けて、身体がゾクリとなって。思わず自分のものを握り締めてまたイく。

「ぁあああああっ…」

っ…クソっ…クソっ……
手を離せばいいのだろうけれど、もう張り付いたように離れない。そしてある程度快感が高まると、自然と握り締めてイってしまう。

バカだ。

そう思うけど、何故か手を離せない。

「おまえがこのままイかせ続けて欲しいというなら、俺はまだまだ付き合ってやれるぞ?」

っ…クソぉおおおっ…

っ…もうムリだ…マジでムリっ…

俺は…何を言われたら…?

聖者の言葉を反芻する。
俺が女に言われたら、直ぐにでも出してしまうような言葉…………っ………

顔が熱くなった。

「っ…出してっ…」

「…ん?」

聖者の色気のある笑み。
殴りたいけどそれどころじゃない。
その表情にさえゾクゾクする。

っ…クソっ…!

「出してっ…俺の中にあんたの精液出してっ…あんたの精液で俺をイかせてくれっ…」

一気に言い切った。
けど。

屈辱だっ…本当に屈辱だっ…男相手にこんなこと言うなんてっ……しかも聖者のこいつに言うなんてっ……

聖者がスッと目を細めた。
獲物に狙いを定めた顔。

「…なるほどな」

そこから、激しい突き上げが始まった。
脳天を突かれているような激しさ。
一突き一突きに、身体が蕩けていく。

「っ…いっ…ぁあっ…うっ…っ…」

っ…ダメ…だ…俺…これ…ダメ……

そう思いながらも、自分のものを握る手に力がこもる。
本当にバカだ。

「もう一度言え」

鋭い目をした聖者に囁かれて…

「っ…出し…てっ…あんたの…あっつい精液っ……俺の…身体の…奥に…注いでっ……」

虚ろに呟くと、聖者が今までにない、獰猛な笑みを浮かべた。

「…ああ、わかった」

「っ…あぐぅっ…」

突っ込まれて、情けない悲鳴が漏れる。それから逃げるように、縋るように自分のものを握る。

「上手におねだりできて、偉いな?」

そんなクソ腹の立つことを言われて、

「ほら。おまえが欲しがった俺の精液だ」

耳元で囁かれながら中に熱いものを出された。

俺はそれに合わせるように、自分のものを両手で握り締めてイった。


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