【完結・R18】ご主人様と奴隷ちゃん

ハリエニシダ・レン

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お風呂場で

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「お帰りなさい、ご主人様!」

外から帰ると、すぐにメグに出迎えられた。

「ただいま、メグ」

メグは僕から帽子を受け取り棚に置くと、今度はコートを脱がせにかかった。

「ひゃっ…」

コートが冷たかったのか、メグが変な声をあげた。

「外、寒かったんですね」

「まあな」

「お風呂、沸かしてありますからどうーー」

言いかけたメグの唇を塞いだ。外気で冷えた唇で。
そして右手を胸元に侵入させる。冷たい手で、柔らかな胸をつかむ。

「ひゃあっ」

「風呂などと言わず、おまえが温めろ」

メグの体を包むようにして、後ろから抱きしめる。左手で、彼女のスカートをたくし上げ、脚の付け根に触れた。

「おまえの体は温かいな」

下着の中になんなく指を滑り込ませ、指を入り口にあてた。

「あっ…ご主人さまっ…冷たい…です…」

「主人の冷えた体を温めるのも、奴隷の仕事のうちだ」

そう言いながら、熱いそこに氷のように冷えた指を埋めていく。

「ちゃんと僕のために温めてたのか。偉いぞ?」

「んっ…くっ…違っ…」

「じゃあ他の男のためか?」

そんなわけがないと知りつつ、言葉で揺さぶる。
メグが首を横に振った。

「なら僕のためだろう。奴隷のすべては主人のものなんだからな」

そう言って、もう少し指を奥に挿れた。

「奴隷らしく、ちゃんと奉仕しろ」

「奉仕…」

「僕の冷えた体を温めろ」

メグの身体が震える。
本気で寒いのかもしれない。そういえばこいつは寒がりだった。

「………っ…じゃあ…一緒に…お風呂に…ご主人様…こんなことしてたら風邪をひいてしまいます…」

涙目でじっと見上げられ

「風呂?………………まぁ、いいだろう」

あまりの寒がりように、流石に可哀想になった。
仕方がない。
ため息をつき、メグにつれられて風呂場へと向かう。


「まず、温まってください」

肩を押され、湯船に沈められた。
温めに設定された湯が、冷えた体にちょうどいい。見ると、メグは追い焚きの設定温度を上げているようだった。こういう細かいところも、メグを割と気に入ってる理由の一つだ。

「おまえは?」

首をメグへと向けると

「私は…ご主人様の髪の毛を洗いますから…」

湯船のヘリに頭を乗せさせられ、耳にお湯が入らないように丁寧にお湯をかけられた。

「……ふぅ」

メグの手が、濡れた髪に優しくシャンプーを馴染ませる。指の腹を使って、丁寧に頭皮をマッサージし始めた。
リズミカルな音と、適度な刺激が心地いい。

「メグ、おまえシャンプーするの上手いな」

目を閉じたまま呟く。

「え、そうですか?」

「ああ、大したもんだ」

「えへへ」

褒めてやると、メグは上機嫌に笑った。
やっぱり奴隷は褒める時は褒めないとな。罰を与えるばかりじゃつまらん。

僕はそのまま10分ほど、メグのシャンプーの腕前を楽しんだ。



「そろそろおまえも来い」

シャンプーを丁寧に流していたメグの腕をぐいっと引いて、湯船に引っ張り込んだ。

「ひゃあっ!危ないですよ、ご主人様!?」

文句を言うメグの口を唇で塞ぐ。

「もたもたしてるおまえが悪い」

「そんなぁ…」

しょげたケモ耳が見えそうな反応に笑う。

「ほら、ご主人様が何を望んでいるか、わかるだろう?」

ニヤリと笑ってみせた。

「言われる前に、してみせろ」

耳元で囁いてやると、湯で上気したメグの顔が一層赤くなる。

「はい…」

恥ずかしがりながらも、メグが僕のモノに手を伸ばす。ふと思いついて、手首をつかんでその手を止めた。

「ご主人様…?」

少し不安そうに首を傾げるメグに笑いかける。

「その前からやってみろ」

「その前…?」

空いている方の手を伸ばし、メグの耳を指でくすぐってやる。

「僕がメグにいつもやっているようなことをだ」

メグは少し考えて、わかったのか、ますます顔を赤くした。

「は…い…」

つかんでいた手を放してやると、メグはぎこちなく僕の首に腕を回して顔を近づけてきた。
目を伏せて僕にキスしようとして、一旦離れる。

「あの…」

「ん?」

「目を閉じて…いただけませんか…」

その様子をじっと観察していた僕に、消え入りそうな声で頼むメグ。

「主人に指図する気か?」

意地悪く言ってやると、あきらめたように再び顔を近づけてきた。
柔らかく温かい唇が、そっと触れる。恥ずかしそうに目を伏せたまま、何度も触れては離れる淡いキス。
恥じらう表情が唆るな。
そう思いつつも、少し物足りなくてメグの顎の下を指でくすぐった。

「ひゃあん」

驚いて目を開けたメグを、促すようにじっと見つめる。メグは耳まで赤くしながら、もう一度顔を近づけた。

ぴちゃっ

今度は、唇を舌で舐められた。
笑いながら口を開くと、メグの舌が入ってきた。おずおずと躊躇いがちに、歯の表面を舐められる。小さな、ぎこちない舌の動きが気持ちいい。誘うようにもう少し口を開くと、舌が中へと入ってきた。メグの舌が僕の舌に触れる。自分から絡めたいのを我慢して、メグに任せる。
しばらく待ってみたが、彼女は僕の舌の先をただチロチロと舐めるだけだった。
下手くそすぎて、思わず吹き出してしまう。

「酷いです、ご主人様」

メグがむくれた。

「くくっ、こうするんだ。覚えろ」

メグの舌を絡め取ると、気持ちよさそうな声をあげて、体をくねらせた。

「ほら。気持ちよくなってばかりいないで、やってみせろ」

そう言いつつも、一旦舌の動きを止めては、メグが舌を動かそうとするたびに先に絡め取ってしまう。結果メグは、僕に翻弄されて喘ぐだけだ。

「ご主人っ…様っ…これじゃ…でき…ませんっ……」

「くくっ。そうか?」

別にここで罰を与えてもいいのだけれど、僕はメグのこういう、つたないところをかなり気に入っているので、代わりに可愛がることにした。

「メグ…じゃあ、他のことなら頑張れるか?」

「他の…こと…?」

メグがとろんとした顔で聞き返してきた。

「そう。他のこと、だ」

腰をつかんで引き寄せ、メグの入り口に僕のモノを軽く擦り付けてやった。そこはもう、勃ち上がっている。

「は…い…」

恥ずかしそうにしながらも、僕のモノの上に位置を合わせ、中に挿れようとするメグ。でも、両手を僕の首に絡めたままなので、すべってしまって挿入らない。メグの息が、だんだんもどかしげに荒くなっていく。

「あぁっ…どうしてっ……」

何度も腰を落としては、ツルリとすべって挿入らないそれに、メグが焦れたような声をあげる。
非常に唆る光景ではあるが、間近にそんなものを見せられて僕の方も限界が近くなっていた。無理矢理腰を突き入れたいのを我慢して、メグの耳元に囁く。

「どうしたら挿入るのか、考えろ」

メグは、動きを止めて僕を見つめた。
もどかしげな表情。つい僕から動きたくなったけど、余裕な振りをして微笑んでおく。

少しの間の後で、メグの右手が首から外され下へと降りていった。彼女の細い指先が僕のモノに触れた。手を添えて位置を合わせ、そのまま導くように腰を落としていく。
先が、中に挿入った。

「はあんっ…」

メグが嬉しそうに喘いだ。

少しずつ少しずつ、メグは腰を落としていく。半分ほど挿入ったところで、メグはこちらを見つめた。縋るような瞳で。

「も…う…無理…です…ご主人…様…これ…以上っ…は…っ…私っ…」

震える体を僕に擦り付けるメグ。僕のモノが大きくなり、メグの喘ぎ声が大きくなった。

本当にこいつは僕好みだ。自分から平然と腰を振る女なんて、僕は願い下げだ。
少なくとも、今のところは。

「よく頑張ったな」

頬に何度かキスしてやりながら、腰をつかんで一気に突き立てた。僕のモノの先端が彼女の奥に触れる。気持ちよさそうにすすり泣くメグに囁く。

「ご褒美、欲しいか?」

メグが、僕を見つめながら上体を押しつけてきた。柔らかい胸が、僕の胸板に当たる。

「はい…頑張った…メグに…ご主人様の…ご褒美…ください…」

「いい子だ」

下から突くと、メグは嬉しそうに身を震わせた。風呂の水がばしゃりと溢れる。構わず何度も下から大きく突く。メグの喘ぎ声が風呂場に響く。
ちょっとまずいな。

「メグ、声は抑えろ」

命令すると、メグはコクコクと頷いて手で口を押さえた。もう一度突くと、嚙み殺したような声が漏れた。どうやら指を噛んで耐えているらしい。
このくらいの声ならまぁいいだろうと判断して、再び腰を振る。涙を浮かべながら悶える姿がたまらない。

しばらく腰を振っていたが、ちょっと意地悪な気持ちになってメグがまだ達していないのにメグの中から抜いて出した。狙い通りメグはイけなかったようで、もどかしげな視線を僕に向けてきた。その視線を無視して、湯船から上がる。

「ご…主人…様…っ…」

辛そうな顔で湯船にうずくまるメグに手を差し出す。

「ほら、上がれ。のぼせるぞ?」

唇を噛みながらも、おとなしく僕の手を取るメグ。

「じゃあ、体を洗ってくれ」

風呂椅子に座って、背を向ける。

「は…い…」

メグは、僕の後ろで膝をついて切なげな息を吐きながら、力の入らない腕で僕の背中を洗い出した。




風呂からあがって、リビングへと向かう。

「ふぅ。気持ちよかったな。今夜の夕飯はなんだ?」

メグが背後で歩みを止めた。

「あ、あの…ご主人様……」

切羽詰まった声に振り返る。

「デ、デザートを先に召し上がりませんか?」

真っ赤な顔で視線をさ迷わせながら、メグが言った。ふうん?

「今夜のデザートはなんだ?」

「ぁ…ぅ…その…………私…です…………」

消え入りそうな声で俯くメグ。
可哀想なほど必死な様子に苦笑する。
メグが弾かれたように顔を上げた。

「あ…あのっ…」

切羽詰まった表情が可愛らしい。

「もらおうか」

こいつがここまで頑張ったんだ。褒美をくれてやろう。

距離を詰め、唇を深く重ねてキスをすると、メグが嬉しそうな声をあげた。

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