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第1章
37 最後の三日間: 別れの瞬間
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ギシリとベッドが軋む音に目を覚ました。まだ辺りは暗い。
「…殿下?」
薄暗い部屋の中に、ぼんやりとシルエットが浮かぶ。
「ああ、起こしてしまったかい?」
微かに動揺を滲ませる殿下の声。
「どうされ…」
殿下は手早く外出用の服に着替えているところだった。
「もう、行かなくてはいけなくてね」
少し寂しそうな声音。
「殿…」
暗がりの中で私を見つめる殿下の目は、何故か酷く辛そうに見えた。
殿下はこちらに歩み寄ると、半身を起こした私に口付けた。
突然の深いキスに息が苦しくなる。
「殿…下っ…」
唇を離した殿下に見つめられた。
「…『旦那様』と呼んでくれないか?」
「…旦那様…?」
不思議に思いながらも呼ぶ。
「そうだ」
殿下が頷いた。
そしてもう一度唇を重ね合わされる。
「リーシャ」
「旦…那……様っ…」
深く、浅く、何度も何度も。
キスの合間に目線で促された気がして、何度も殿下を「旦那様」と呼んだ。
「じゃあね、リーシャ」
眠気とキスで朦朧とした私の頬に、最後にもう一度キスをして、殿下は部屋を出ていった。
「…殿下?」
薄暗い部屋の中に、ぼんやりとシルエットが浮かぶ。
「ああ、起こしてしまったかい?」
微かに動揺を滲ませる殿下の声。
「どうされ…」
殿下は手早く外出用の服に着替えているところだった。
「もう、行かなくてはいけなくてね」
少し寂しそうな声音。
「殿…」
暗がりの中で私を見つめる殿下の目は、何故か酷く辛そうに見えた。
殿下はこちらに歩み寄ると、半身を起こした私に口付けた。
突然の深いキスに息が苦しくなる。
「殿…下っ…」
唇を離した殿下に見つめられた。
「…『旦那様』と呼んでくれないか?」
「…旦那様…?」
不思議に思いながらも呼ぶ。
「そうだ」
殿下が頷いた。
そしてもう一度唇を重ね合わされる。
「リーシャ」
「旦…那……様っ…」
深く、浅く、何度も何度も。
キスの合間に目線で促された気がして、何度も殿下を「旦那様」と呼んだ。
「じゃあね、リーシャ」
眠気とキスで朦朧とした私の頬に、最後にもう一度キスをして、殿下は部屋を出ていった。
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