本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

ハリエニシダ・レン

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第1章

30 レオンの目の前で、ねだらされました

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前話とはまた別の日の話
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サイラスにお尻に挿入れられながら、殿下にキスされる。

前が疼いて仕方がないのに、殿下はそこには触れてくれない。

「殿…下…」

「ふふっ…お尻、気持ちよさそうだねぇ」

殿下が笑う。
確かにお尻は気持ちいい。気持ちいいけれど、前に挿れて欲しいのにっ…
与えられない刺激を求めて腰を振る。

「母上、それ、気持ちいいよ」

サイラスが笑って少し動きが速くなった。

「殿…下っ…」

もう一度、呼んでしまう。
前に…挿れて欲しくてたまらない。
その思いを込めて、殿下を見つめる。
でも

「どうしたの?リーシャ」

殿下は、何もかもわかっているという顔で、微笑むだけ。
さぞモテるだろうと思わせる、蠱惑的な笑みで。

「リーシャ…」

殿下が笑う。

「欲しいものがあるなら、口に出さなくてはダメだよ?」

サイラスの動きが、殿下の言葉に合わせるように緩いものに変わった。
これではイけない。
もどかしげに腰を揺らす私を、二人が笑う。

「母上、言って。して欲しいことがあるなら」

「リーシャ。言わないなら、それはそれでいいんだよ?」

「別に僕らは困らない」

このまま熱が引けば、なんとか耐えられるのに、サイラスは私の熱が引きそうになると、ぐっと力強く私の気持ちいいところを突く。そのたびに、少しずつ限界へと追いこまれていく。

奥まで挿入ったサイラスのモノを、逃すまいと締めつけてみても、いともあっさりと引き抜かれる。
私の考えなどお見通しだと言わんばかりに、浅いところばかりを刺激される。
そのくせ時折、陰核を指で掠めるように刺激したりもするのだ。

もどかしくてもどかしくて腰を揺らし続ける私を、殿下とサイラスは面白そうに笑う。

「殿下…お願いです…」

もう、耐えられなかった。

「私の中に…殿下のモノを挿れてください…」

「挿れるだけでいいのかい?」

「っ…挿れて、奥を突いてくださいっ…」

「それは、奥で出して欲しいってことでいいのかな?」

殿下が微笑んだ。

「まさか君だけ気持ちよくなったら、それで終わり、なんてことは言わないよね?」

「……っ……!」

「僕も当然、リーシャの中で気持ちよくさせてもらうよ?」

殿下が自分のモノに手を触れた。
私に見せつけるように。
既に硬くなっている、男性の証。
それから、目が離せなくなる。

今まで何度も何度も挿れられたモノ。
アレを挿れられたら、どれだけ気持ちがいいか、私の体は嫌というほど知ってしまっている。

アレを、挿れて欲しい。
体の奥を、アレで突いて欲しい。
泣き叫ばずにはいられないほどに、アレで私を蹂躙して欲しい。

レオンもここにいるけれど。
レオンに挿れてもらうことはできない。
今日は彼の誕生日ではないから。

レオンと想いが通じて以降も、殿下に抱かれることは何度もあった。でも、こんな風に私に選択肢が与えられたことはなかった。

今日は、挿れるか挿れないか、自分で決めていい。
今日は、殿下を拒否しても許される。きっと殿下は、私が求めなくても怒らない。

なのに。
それなのに。
そう分かっているのにっ。

私は殿下のモノを挿れて欲しくてたまらなくなっている。
愛しているのはレオンのはずなのに。
その彼が目の前にいるのに。

殿下に貫いて欲しいと、思ってしまっている。どうしようもなく疼く中を、殿下のモノでかき回して欲しい。
その獣じみた欲望を、抑えきれない。

サイラスは、お尻にしか挿れたがらないし、私もサイラスに前に挿れられたくはない。

だから今、この疼きを鎮められるのは、殿下しかいない。そして、殿下のモノは、今すぐにも挿れられそうなほどに硬くなっていて。私の体は、殿下のモノがどれだけ気持ちいいか熟知していて。
それを見せつけられて、どうしようもなく体の奥が疼いて叫ぶ。

アレが欲しいっ、今すぐにっ。

殿下の笑みが、誘いかける。
君の欲しいモノはここにある、と。
我慢しなければと思うのに。
レオンの前で、自分から殿下を求めるなんてそんなのダメだと、分かっているのに。彼を傷つける行為だと、分かっているのにっ。
それでも…我慢できなかった。

レオン…ごめんなさい…。
頭の隅でレオンに謝りながら、殿下を見つめた。

「殿下…」

私が次に何を言うのか理解した顔で、殿下は楽しそうに笑う。

「殿下のモノを、私にください…」

泣きながら懇願した。
こんなことも我慢できない自分が情けなかった。
レオンに見られているのに、止まれない体が悲しかった。
それでも耐えられなくて。
言葉にした。
殿下に快楽をねだった。

殿下の視線が、続きを促す。

「殿下のモノで…私を貫いてください…」

まだ、言うことがあるだろうと、殿下の瞳が言う。

「殿下の………子種…を…私の中、に…吐き出し、てください…」

まだ、言えと、殿下の瞳が命じる。

「奥…に、たくさん…出、して…私を体の奥底まで…気持ち、よく…して、く…ださい…」

死にたくなるほど浅ましい体が辛い。
でもこれが、私の望み。
これが、どうしようもなく快楽に弱い、私の体が望んでいること。
心が軋む。
でも、それでも。

欲しくて堪らない。

私を見つめていた殿下は、つっと視線を逸らすと、素っ気なく言った。

「サイラス、早く終わらせて」

殿下の言葉に、サイラスが不満そうな声を出した。

「もう、父上は勝手なんだから」

それでも、言われた通りに腰の動きを速める。

「ふふっ。リーシャは私のモノなのだから当然だよ。触らせてあげてるだけ、ありがたく思いなさい」

私から目を逸らしたまま、満足げに殿下は呟いた。
サイラスはぶつぶつ文句を言いながらも、間も無く私の中で果てた。
私はサイラスから与えられる刺激に喘ぎながらも、この後に殿下から与えられる刺激を狂いそうなほど待ち望んでいた。
サイラスが離れ、殿下が私を引き寄せる。

殿下の熱が、そこに押し当てられ、脈動までもが伝わってくる。
焦らされすぎて辛くて、殿下の背中に腕を回して少しだけ力を込めた。

殿下はそれにくすりと笑うと、私の目を楽しそうに見つめながら、中へとそれを埋め始めた。
焦らされた末にようやく与えられたそれは、いつもよりずっと熱く感じた。
少しだけ挿れられたそれに、私の中は歓喜して絡みついた。

早く欲しい。
もっと奥までこれを埋めて欲しい。
これで私の中を、満たして欲しい。
快楽に堕として欲しい。

早く。早く。
そう願う私を揶揄うように、ゆっくりと、貪欲に蠢めく私の中が引っ張る力だけで進んでいるかのように、殿下のモノは奥へと進む。
ゆっくり、ゆっくりと。

まだ、届かない。
まだ奥に、届かない。
焦らされすぎておかしくなりそうで、呼吸に意識を集中してなんとか正気を保つ。

早く、奥まで、欲しいっ。

それしか考えられない。
必死に収縮する中が、ようやく殿下のモノを奥まで届けた。
安堵の深いため息を吐く。

それなのに。
殿下はすぐに抜こうとした。

「抜かないでくださいっ…」

思わず悲鳴じみた哀願とともに、殿下の背に回した腕に力を込めて、体を引き寄せてしまった。

満たして欲しい。
私の中を。
その質量と熱で。
私を、体の中からドロドロに溶かして欲しい。
その思いを瞳に込めて、殿下にぶつける。殿下を求める。

早く。早く。気持ちよくしてください。

なのに。
殿下は意味ありげにレオンに視線をやった。

「彼のことは、ほったらかしでいいのかい?」

「…っ!!」

今、それを言うなんてっ…。

殿下はきっとわかっている。
私が、どんな気持ちであの日レオンに抱かれたのか。
彼の子を身ごもれて、どれだけ嬉しかったか。
そして、再び彼の目の前で殿下に抱かれるようになって、どれだけ苦しんでいるか。

全部わかっている。

そして今、そこまで思っているはずの相手の前で、肉体の欲求に逆らえずに淫らな姿を晒している。そのことに、どれほど私が傷ついているか分かっている。

せめて、レオンにはそんな私から目を逸らして、見ないでいて欲しいと願っている。
そのことさえ。
きっと全部分かっている。
それなのに

「呼んであげるよ」

殿下の唇が釣り上がった。

「レオン。後ろから母上の胸を揉んでおあげ。母上に擦りつけて果てていいから」

レオンが躊躇なく頷いてこちらへ近づき、私の背後に回り込んだ。

「レオン…」

震える声で、名前を呼んだ。
ごめんなさいとは言えない。

殿下の前では。
レオンを傷つけるとわかっていて、それでも尚、殿下を求めてしまった後では。

レオンは優しく私の首すじにキスをした。宥めるように。

「大丈夫だよ。母上…」

穏やかな囁き。

「わかっているから」

そう言われて、愛するレオンに自分でも許せないほどに浅ましい己を許されて、私は達してしまった。

殿下はそれを、ただ笑って見ている。
レオンの手が、ゆっくりと私の胸を揉み始めた。
優しい刺激。
耳に押しつけられたレオンの唇。
レオンから与えられる、愛情を感じる暖かな刺激。
それを私の体が悦ぶ。

「気分が乗ってきたかい?」

殿下は私たち二人を、すべてを見透すような視線で見ている。
殿下にレオンとの関係について話したことなど、一度もないのに。
全部、知られてしまっている。

「リーシャは本当に、僕のコレが好きだね。僕のモノに吸いつくようにまとわりついて…とても気持ちがいいよ」

殿下が、レオンを見ながら言った。胸を揉むレオンの手に、力がこもった。強くつかまれ、痛みで叫びそうになった声を噛み殺す。
それでもレオンには伝わってしまったようで

「ごめん母上…」

謝るレオンに首を振る。
悪いのは私だ。
それなのに

「私とはまた、誕生日の日に、ね?」

レオンにいきなり、誘いかけるような甘い声でそう囁かれて、中が殿下のモノを締めつけてしまった。

今のは絶対に、殿下にも聞こえていた。
レオンが殿下を挑発している。
そんな気がした。

殿下が笑った。
珍しく獰猛な笑みで。
私を…レオンを見た。

「リーシャ、君は僕の子種が欲しいんだったね?」

私をつかむ殿下の指に、力がこもった。

「あげるよ、たっぷり。5人目の子を孕めるくらいにね」


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