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オマケの舞台裏
1 若奥様のこと
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若旦那様に聞かれた。
「妻について、何か知っていることはないか」
と。
なんの気なしに答えた。
「若奥様は小説を読むのがお好きなようです」
お部屋などで、読んでいる姿をよく目にしていたから。
若旦那様は意外そうな顔をしたものの、若奥様が読んでいるのと同じ小説を買ってきてくれと頼んできた。
街にお使いに出される時は、用事が済んだ後は夕方まで好きに遊んできていい。
半休をもらえるようなものなので、喜んで引き受けた。
妻を驚かせたい
という若旦那様の意向に従って、若奥様には気づかれないように本棚に並ぶ小説のタイトルをいくつかメモして街に出た。
街に出て、まず最初に本屋に寄った。
本は重いので本当なら後回しにしたいところなのだけれど、これの為にお使いに出されたのでそうも言っていられない。
なかなか人気の小説のようで、メモしてきたものは大体手に入った。
とりあえずお使いはこれでよし、と一安心した。
ただ、買った本を受け取る時に、店員の女性に意味ありげに笑われたのが少し気になった。
本が重いと言っても片手で持てる程度だ。なのでその後は服屋や露店のアクセサリー、雑貨屋などを見て回った。
新しいスカーフを一枚と、可愛い小さな置き物、それと髪留めを一つ買った。
少し疲れたので、侍女仲間に教えてもらった人気のカフェで一休みした。ここに来るのも楽しみの一つだったのだ。
小さくて可愛いケーキがショーケースに並んでいて、選ぶのが大変だった。でも、見た目だけじゃなくて味もよくて満足した。また来よう。
帰りに、みんなへのお土産にクッキーを買った。こういうのは大事だ。
その夜、帰ってきた若旦那様に買ってきた本をお渡しした。
「結構あるな」
と呟いた旦那様に
「まだほんの一部です」
とお伝えすると、目を丸くしていた。
「また、頼むかもしれない」
と言うので、次回同じものを買ってしまわないように、メモは取っておくことにした。
「妻について、何か知っていることはないか」
と。
なんの気なしに答えた。
「若奥様は小説を読むのがお好きなようです」
お部屋などで、読んでいる姿をよく目にしていたから。
若旦那様は意外そうな顔をしたものの、若奥様が読んでいるのと同じ小説を買ってきてくれと頼んできた。
街にお使いに出される時は、用事が済んだ後は夕方まで好きに遊んできていい。
半休をもらえるようなものなので、喜んで引き受けた。
妻を驚かせたい
という若旦那様の意向に従って、若奥様には気づかれないように本棚に並ぶ小説のタイトルをいくつかメモして街に出た。
街に出て、まず最初に本屋に寄った。
本は重いので本当なら後回しにしたいところなのだけれど、これの為にお使いに出されたのでそうも言っていられない。
なかなか人気の小説のようで、メモしてきたものは大体手に入った。
とりあえずお使いはこれでよし、と一安心した。
ただ、買った本を受け取る時に、店員の女性に意味ありげに笑われたのが少し気になった。
本が重いと言っても片手で持てる程度だ。なのでその後は服屋や露店のアクセサリー、雑貨屋などを見て回った。
新しいスカーフを一枚と、可愛い小さな置き物、それと髪留めを一つ買った。
少し疲れたので、侍女仲間に教えてもらった人気のカフェで一休みした。ここに来るのも楽しみの一つだったのだ。
小さくて可愛いケーキがショーケースに並んでいて、選ぶのが大変だった。でも、見た目だけじゃなくて味もよくて満足した。また来よう。
帰りに、みんなへのお土産にクッキーを買った。こういうのは大事だ。
その夜、帰ってきた若旦那様に買ってきた本をお渡しした。
「結構あるな」
と呟いた旦那様に
「まだほんの一部です」
とお伝えすると、目を丸くしていた。
「また、頼むかもしれない」
と言うので、次回同じものを買ってしまわないように、メモは取っておくことにした。
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