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サバイディー、南方上座部仏教国の夕陽 ㊱
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第一章 2001年 春
オリパラまであと10日ほどになりましたね。僕は馬術競技の会場でサポートの仕事に数日入っています。
無観客といっても、関係者や競技をする馬のオーナーや🐎来賓は来られるでしょうね。
さて、旅行記はまだ全体の百分の一程度のところです。気の遠くなるような大長編旅行記ですから、のんびりお付き合いくださいね。
画像はルアンパバーンのメインとなる通り、昔も今もほとんど変わり無しです。
三十六
今頃はHさんやN君たちは、洞窟を探検したりラオスの強烈な酒・ラオラーオが作られる過程などを興味深く見ているのだろうかと思うと、全身から汗を噴き出しながらも、無理をして参加すればよかったと後悔した。
どうせこの症状は単なる疲労からくる風邪に似たものに違いないのだ。
N君の言うようにラオラーオをあおれば一気に治るかもしれない。
しかしこの宿は体温計も置いていないのかと少々憤慨しながらも、布団にくるまって汗をドンドン出すと、体内の不純物が汗と一緒に排出されて、少しずつ体調が回復しているような気がするのであった。
いつの間にか眠りに落ちていたが、短時間でいくつかの夢を見た。
僕がHさんやN君とバスに乗っている風景や、宿をどこにしようかとちょっと揉めている場面などの夢で、やはりラオスに滞在中はラオスの夢を見るものだと不思議に思った。
一時間ほど眠ると、汗でヌルヌルした身体があまりに気持ちが悪いので目が覚め、タオルで全身を拭いてからTシャツだけを着替えてさらに眠り、再び一時間あまり眠ると同じ様に目が覚め、さらにTシャツを着替えて眠った。
僅か三時間の間に二回着替えをして噴き出した汗を拭い、三度目に目が覚めると夕方四時だった。
起き上がるとシーツは汗で濡れていた。
その様子をぼんやりとしばらく眺めてから汗臭いTシャツを脱ぎ、もう一度着替えると少しばかり身体が軽くなった気がした。
寒気はないので風邪ではないと思うが、トイレにしゃがんでみると水便が勢いよく飛び出し、いよいよ下痢に見舞われたことを実感、汗と下痢便で汚れた身体を水シャワーで綺麗に洗った。
今回の旅は、ビエンチャンでお腹の具合が悪くなりかけたが、幸いにもFさんからもらった正露丸でよくなった。
そしてその後は快調に過ごしていたが、やはりここに来てとうとうお腹を壊してしまったようだ。
旅では腹具合が悪くなったり水あたりをすることも多いが、出来るだけ早く直さないと、食べたいものを食べられないということは、旅そのものがつまらなくなってしまう。
原因は何だろうと考えてみた。昨夜食べたものが悪かったとは思えないし、ビアラオも飲みすぎてはいない。
考えられるのは、ブルーのテルテル坊主レインコートで街を歩き過ぎて身体が冷えたのかも知れない。
いやそんなことは関係がないだろう。きっとバンビエンからのファッキンクレイジーロードのバス旅で、身体が左右に揺れ過ぎたからに違いない。
ともかく身体を綺麗にして下着も新しいものに着替え、少し楽になった気がしたので、再び怪しげなブルーテルテル坊主を被って宿を出た。
そして、日本で大学浪人中の息子に電話をするためにラオテレコムに向かってゆっくりと歩いた。
テレコムは前にも述べた通り郵便局の中に所在し、受付に行くと一台しかない電話を欧米人数人が順番を待っていた。
「電話の台数くらい増やせよ、ラオス政府!」と、ファッキンクレイジーロード以来久しぶりに憤慨したが、ここは待つしかなかった。
結局二十分ほど待った挙句、一分半程長男と話をした。
特に変わったことはなく、毎日予備校とアルバイトに頑張っているという、真実を述べない行儀の良い返答だった。(笑)
再びテルテル坊主になってルアンパバーンのメインストリートから市場のほうに歩き、昨夜少しだけ利用したインターネットカフェに立ち寄った。
自分のホームページをチェックしてニヤニヤしていると、背後から「あのう、ここのパソコンは日本語変換が出来ないのでしょうか?」と、明らかに若い女性の日本語が聞こえた。
振り返るとそこには何と、白のタンクトップにショートパンツ姿のセクシーな日本人女性が立っていた。
「いや、よく分からないのですけどね。ダウンロードしないと不可能じゃないでしょうか」
「ダウンロードですか・・・。私、あまりパソコンのことが分からないもので」
彼女はそう言ったあと、どうしようかと考えている風だったので、「もし時間があるようでしたら隣のカフェで少し話をしませんか?」と誘ってみた。
僕は日本では女性の前で本当に根性がなく、特に綺麗でセクシーな女性を前にすると身体も気持ちも縮こまってしまうのだが、海外では不思議と積極的になってしまうのは何故だろう。
彼女は快くオッケーをしてくれた。そして僕のパソコンが終わるのを少し待ってもらってから隣のカフェに入った。
僕がレモンシェイクを、彼女はホットコーヒーを注文してリラックスした。
洞窟探訪やラオラーオ酒造り訪問はできなかったけど、神は僕にこのような楽しいひと時を与えてくれたのだった。
神に感謝しながら僕達は自己紹介を始めた。
オリパラまであと10日ほどになりましたね。僕は馬術競技の会場でサポートの仕事に数日入っています。
無観客といっても、関係者や競技をする馬のオーナーや🐎来賓は来られるでしょうね。
さて、旅行記はまだ全体の百分の一程度のところです。気の遠くなるような大長編旅行記ですから、のんびりお付き合いくださいね。
画像はルアンパバーンのメインとなる通り、昔も今もほとんど変わり無しです。
三十六
今頃はHさんやN君たちは、洞窟を探検したりラオスの強烈な酒・ラオラーオが作られる過程などを興味深く見ているのだろうかと思うと、全身から汗を噴き出しながらも、無理をして参加すればよかったと後悔した。
どうせこの症状は単なる疲労からくる風邪に似たものに違いないのだ。
N君の言うようにラオラーオをあおれば一気に治るかもしれない。
しかしこの宿は体温計も置いていないのかと少々憤慨しながらも、布団にくるまって汗をドンドン出すと、体内の不純物が汗と一緒に排出されて、少しずつ体調が回復しているような気がするのであった。
いつの間にか眠りに落ちていたが、短時間でいくつかの夢を見た。
僕がHさんやN君とバスに乗っている風景や、宿をどこにしようかとちょっと揉めている場面などの夢で、やはりラオスに滞在中はラオスの夢を見るものだと不思議に思った。
一時間ほど眠ると、汗でヌルヌルした身体があまりに気持ちが悪いので目が覚め、タオルで全身を拭いてからTシャツだけを着替えてさらに眠り、再び一時間あまり眠ると同じ様に目が覚め、さらにTシャツを着替えて眠った。
僅か三時間の間に二回着替えをして噴き出した汗を拭い、三度目に目が覚めると夕方四時だった。
起き上がるとシーツは汗で濡れていた。
その様子をぼんやりとしばらく眺めてから汗臭いTシャツを脱ぎ、もう一度着替えると少しばかり身体が軽くなった気がした。
寒気はないので風邪ではないと思うが、トイレにしゃがんでみると水便が勢いよく飛び出し、いよいよ下痢に見舞われたことを実感、汗と下痢便で汚れた身体を水シャワーで綺麗に洗った。
今回の旅は、ビエンチャンでお腹の具合が悪くなりかけたが、幸いにもFさんからもらった正露丸でよくなった。
そしてその後は快調に過ごしていたが、やはりここに来てとうとうお腹を壊してしまったようだ。
旅では腹具合が悪くなったり水あたりをすることも多いが、出来るだけ早く直さないと、食べたいものを食べられないということは、旅そのものがつまらなくなってしまう。
原因は何だろうと考えてみた。昨夜食べたものが悪かったとは思えないし、ビアラオも飲みすぎてはいない。
考えられるのは、ブルーのテルテル坊主レインコートで街を歩き過ぎて身体が冷えたのかも知れない。
いやそんなことは関係がないだろう。きっとバンビエンからのファッキンクレイジーロードのバス旅で、身体が左右に揺れ過ぎたからに違いない。
ともかく身体を綺麗にして下着も新しいものに着替え、少し楽になった気がしたので、再び怪しげなブルーテルテル坊主を被って宿を出た。
そして、日本で大学浪人中の息子に電話をするためにラオテレコムに向かってゆっくりと歩いた。
テレコムは前にも述べた通り郵便局の中に所在し、受付に行くと一台しかない電話を欧米人数人が順番を待っていた。
「電話の台数くらい増やせよ、ラオス政府!」と、ファッキンクレイジーロード以来久しぶりに憤慨したが、ここは待つしかなかった。
結局二十分ほど待った挙句、一分半程長男と話をした。
特に変わったことはなく、毎日予備校とアルバイトに頑張っているという、真実を述べない行儀の良い返答だった。(笑)
再びテルテル坊主になってルアンパバーンのメインストリートから市場のほうに歩き、昨夜少しだけ利用したインターネットカフェに立ち寄った。
自分のホームページをチェックしてニヤニヤしていると、背後から「あのう、ここのパソコンは日本語変換が出来ないのでしょうか?」と、明らかに若い女性の日本語が聞こえた。
振り返るとそこには何と、白のタンクトップにショートパンツ姿のセクシーな日本人女性が立っていた。
「いや、よく分からないのですけどね。ダウンロードしないと不可能じゃないでしょうか」
「ダウンロードですか・・・。私、あまりパソコンのことが分からないもので」
彼女はそう言ったあと、どうしようかと考えている風だったので、「もし時間があるようでしたら隣のカフェで少し話をしませんか?」と誘ってみた。
僕は日本では女性の前で本当に根性がなく、特に綺麗でセクシーな女性を前にすると身体も気持ちも縮こまってしまうのだが、海外では不思議と積極的になってしまうのは何故だろう。
彼女は快くオッケーをしてくれた。そして僕のパソコンが終わるのを少し待ってもらってから隣のカフェに入った。
僕がレモンシェイクを、彼女はホットコーヒーを注文してリラックスした。
洞窟探訪やラオラーオ酒造り訪問はできなかったけど、神は僕にこのような楽しいひと時を与えてくれたのだった。
神に感謝しながら僕達は自己紹介を始めた。
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