82 / 208
第二章 2002年 春
サバイディー、南方上座部仏教国の夕陽 82
しおりを挟む
第二章 2002年 春
82 N君との豪遊
(正直に書かなくても良いんだけどなぁ)
その三
スリウォン通りとシーロム通りを縦に、かの有名なタニヤ通りが繋がっている。
そのタニヤの隣の通りがパッポン1とパッポン2通りとなっている。
僕とN君はパッポン1通りの中ほどにある一軒のゴーゴーバーに飛び込んだ。
大音響のディスコティック音楽が耳をつんざき、驚きも覚めやらぬうちに目の前には全裸一歩手前のビキニ姿の大勢の女性が踊っていた。
僕達は広いお立ち台で踊っている彼女達を下から覗ける位置のカウンター席に案内された。
目の前に細くて綺麗な足が飛び跳ねているのだ。
セクシーダンスを目の前で見せられると、普段若い女性のこのような姿に全く縁のない僕は、目玉が飛び出てしまいそうなほど驚いた。
N君は横でニヤニヤしているだけだ。
案内してくれた中年の女性に五十バーツ(150円ほどですな)を支払い、間もなくビールが運ばれてきた。
これが一応セット料金のようだった。
しばらくあっけに取られてダンスを見ていると、突然僕の隣に一人のダンサーが体を摺り寄せてきた。
見ると巨乳の美女だ。僕は頭の中がパニック状態になりながらも、その巨乳から目が離れない。
「コーラ飲んでいいですか?」
片言の日本語で彼女が言う。
勿論このような状態の時に断るわけがない。
「コーラでも何でも飲んだらんかい!」と言うとすぐにコーラが運ばれ、五十バーツを支払う。
乾杯をしたあとは、なにやら僕に話しかけてくる。
隣に目をやると、N君もグラマーな女性と話しながら鼻の下があごの辺りまで伸び切っている。
何ともまあ男というものはどうしようもない生き物だな。
横の彼女にもう一杯飲み物をおごったが、彼女が店外に連れ出して欲しいという希望を僕が拒否したので、諦めて離れて行った。
すると間髪を入れずに、すぐに別の女性が横に座った。
今度はやや小柄でスリムな女性だ。
彼女はやや控えめな感じだったが、同じように飲み物をねだってきたのでコーラをおごった。
こちらから話さないと喋らない女性で僕はすぐに気に入ったが、店外に連れ出してどうこうする気は全くなかった。
三十分以上セクシーディスコダンスを眺めながら、横に座った女性の相手を適当にしていたが、結局この店は女性を店外へ連れ出してくれることを期待するわけである。
僕たちのようにじっとダンスを見ているだけでは歓迎されないのだ。(店外へ連れ出すには、店に四百バーツを支払い、連れ出した女性には二千バーツから三千バーツが相場らしい)
気配を察して僕とN君は退散することにした。
僕達は要するに真面目なのだな。(笑)
ゴーゴーディスコバーに思いっきり後ろ髪を引かれながら、次に小腹が空いたのでタニヤ通りの「すし幸」に入った。
タニヤ通りには「築地」という有名なすし屋があり、ここは昼間のランチがお奨め。(百三十バーツでにぎり寿司に小鉢と吸い物がついています)
この「すし幸」は板さんの本田氏がとても気さくな人で、僕はこのあとバンコクに来たら必ず立ち寄って、タイの様々な現地事情を教えていただく。
彼は既に六十才を過ぎているが、某大手ホテルの料理人として長年従事し、そのホテルが海外に店を出したことをきっかけに日本を離れ、数十年が経っているらしい。
日本に奥さんがいるらしいが、何年かに一度しか帰国しないと語っていた。
この夜はシーフードを食べたあとだったので、二人で瓶ビール二本とにぎりを四種類ほどしか食べなかったが、味はとても美味しかった。
ただ新鮮だと奨められた「かんぱち」が四百バーツとかなり高めだった。
でもこのお寿司屋さんはお奨めなので、是非立ち寄ってください。いろいろと情報が聞けますよ!
※この旅行記は2002年のものなので、すし幸さんはすでに存在していません
82 N君との豪遊
(正直に書かなくても良いんだけどなぁ)
その三
スリウォン通りとシーロム通りを縦に、かの有名なタニヤ通りが繋がっている。
そのタニヤの隣の通りがパッポン1とパッポン2通りとなっている。
僕とN君はパッポン1通りの中ほどにある一軒のゴーゴーバーに飛び込んだ。
大音響のディスコティック音楽が耳をつんざき、驚きも覚めやらぬうちに目の前には全裸一歩手前のビキニ姿の大勢の女性が踊っていた。
僕達は広いお立ち台で踊っている彼女達を下から覗ける位置のカウンター席に案内された。
目の前に細くて綺麗な足が飛び跳ねているのだ。
セクシーダンスを目の前で見せられると、普段若い女性のこのような姿に全く縁のない僕は、目玉が飛び出てしまいそうなほど驚いた。
N君は横でニヤニヤしているだけだ。
案内してくれた中年の女性に五十バーツ(150円ほどですな)を支払い、間もなくビールが運ばれてきた。
これが一応セット料金のようだった。
しばらくあっけに取られてダンスを見ていると、突然僕の隣に一人のダンサーが体を摺り寄せてきた。
見ると巨乳の美女だ。僕は頭の中がパニック状態になりながらも、その巨乳から目が離れない。
「コーラ飲んでいいですか?」
片言の日本語で彼女が言う。
勿論このような状態の時に断るわけがない。
「コーラでも何でも飲んだらんかい!」と言うとすぐにコーラが運ばれ、五十バーツを支払う。
乾杯をしたあとは、なにやら僕に話しかけてくる。
隣に目をやると、N君もグラマーな女性と話しながら鼻の下があごの辺りまで伸び切っている。
何ともまあ男というものはどうしようもない生き物だな。
横の彼女にもう一杯飲み物をおごったが、彼女が店外に連れ出して欲しいという希望を僕が拒否したので、諦めて離れて行った。
すると間髪を入れずに、すぐに別の女性が横に座った。
今度はやや小柄でスリムな女性だ。
彼女はやや控えめな感じだったが、同じように飲み物をねだってきたのでコーラをおごった。
こちらから話さないと喋らない女性で僕はすぐに気に入ったが、店外に連れ出してどうこうする気は全くなかった。
三十分以上セクシーディスコダンスを眺めながら、横に座った女性の相手を適当にしていたが、結局この店は女性を店外へ連れ出してくれることを期待するわけである。
僕たちのようにじっとダンスを見ているだけでは歓迎されないのだ。(店外へ連れ出すには、店に四百バーツを支払い、連れ出した女性には二千バーツから三千バーツが相場らしい)
気配を察して僕とN君は退散することにした。
僕達は要するに真面目なのだな。(笑)
ゴーゴーディスコバーに思いっきり後ろ髪を引かれながら、次に小腹が空いたのでタニヤ通りの「すし幸」に入った。
タニヤ通りには「築地」という有名なすし屋があり、ここは昼間のランチがお奨め。(百三十バーツでにぎり寿司に小鉢と吸い物がついています)
この「すし幸」は板さんの本田氏がとても気さくな人で、僕はこのあとバンコクに来たら必ず立ち寄って、タイの様々な現地事情を教えていただく。
彼は既に六十才を過ぎているが、某大手ホテルの料理人として長年従事し、そのホテルが海外に店を出したことをきっかけに日本を離れ、数十年が経っているらしい。
日本に奥さんがいるらしいが、何年かに一度しか帰国しないと語っていた。
この夜はシーフードを食べたあとだったので、二人で瓶ビール二本とにぎりを四種類ほどしか食べなかったが、味はとても美味しかった。
ただ新鮮だと奨められた「かんぱち」が四百バーツとかなり高めだった。
でもこのお寿司屋さんはお奨めなので、是非立ち寄ってください。いろいろと情報が聞けますよ!
※この旅行記は2002年のものなので、すし幸さんはすでに存在していません
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる