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第五章・ミャンマー行きの予定が何故か雲南へ
サバイディー、南方上座部仏教国の夕陽 156
しおりを挟む第六話
2009年12月23日の夜は、N君とアソークにある焼鳥屋でしこたまビールを飲んだあと、場所が場所だけに近くに所在する「某所」へ繰り出した。(勘の良いバンコク好きの方ならすぐに「ああ、あそこか」とお分かりになると思いますが)
「某所」とはどこなのか、そしてそこでどのような怪しい展開が繰り広げられたのか、或いは繰り広げられなかったのか・・・この夜の活躍劇は述べられませんが、酩酊して宿に帰ったのは深夜二時を過ぎていた。
従って翌日はフラフラで、遅めのビュッフェ朝食を摂ったあとは、はひたすらベッドで寝続けた。
ドミトリーはエアコンが効きすぎていたが、毛布をかぶるとちょうど良く、心地良い睡眠が取れた。
日本での暮らしにはない睡眠の心地良さが、ここのベッドには存在する。
このままでは丸一日でも寝続けていられそうだったが、夕方四時ごろにようやく起きて、再びMさんの店に行くことにした。
前夜、N君から一等食堂乗っ取られ顛末話を聞いたからである。
それは次の通りの驚くべきタイ人の横暴と呼ぶべき行為であった。
ランナム通りで8年前に「一等食堂」を開業し、地道にコツコツと店の経営を積み上げてきたMさん、酒は好きだが女遊びや博打は一切やらない真面目な性格なので、ランナム通りの賑わいとともに店も繁盛し、ここ二~三年はかなり儲かるようになったと語っていた。
店は3階建の建物の1階と2階部分を賃借していて、3階に大家が住んでいた。
大家の息子は普通のサラリーマンで人柄は良いとのことだったが、大家自身が欲深い性格で、簡単な言葉で形容すると「強欲爺」だったようだ。
もちろんMさんは月々の家賃をきちんと支払っていたのだが、かなり前から大家が家賃の前払いを要求してきて、それが当初は一ヶ月先の分だったものから、二ヶ月分先を要求するようになり、最近は数か月分先の家賃まで前渡ししている状態だったとか。
大家自身が金に困っているわけではないと思われるが、それなら何故こんな法外なことを言ってくるのかというと、Mさんの立場に付け込んだ悪質なもの以外の何ものでもないようだ。
詳しくはMさんのプライバシーに関わるので述べないが(と言いながらさんざん書いているが)、もしかすれば法外な要求に言い返せない何か弱みがあるのかも知れない。
前回の2009年7月に訪ねた時も、「次に藤井さんが来られるまでここで営業しているかどうか分かりません。大家の無茶な要求がいよいよエスカレートしてきて我慢の限界なのですよ」と言っていた。
タイで事業や店を営もうと思えば許可が必要である。
当然、納税の義務も生じてくると思われるが、Mさんは長年タイに滞在しているが、いわゆる就労ビザや留学ビザなどの類とは無縁で、観光ビザの繰り返し組みなのかも知れない。
あまりに詳しく述べるとそれこそプライバシーに関わるが(既にかなり詳細に述べてしまったが)この日あらためて一等食堂の前を通ったら、木板に大きく「一等食堂」と書かれた看板もそのままだし、店内を少し覗くと本も調度も何から何まで前と同じだった。
冷蔵庫もそのままのようだ。要するに店がまるごと全部取られたということなのか?
ともかくランナム通りを抜けて広い通りへ出て少し歩くと、ホテルの1階に「長月」の暖簾が見えた。
N君の話ではこの店が新しくオープンしたMさんの店とのことだ。
Mさんはこのホテルの一室を住処として、長期契約で借りており、つまり住居と同じビルの一階で店を開いたというわけであった。
高級ホテルではないが、僕も以前何度か泊まったことがあり、ごく普通の部屋で、短期滞在の利用客はもちろん、Mさんのようにアパート代わりに使っている人もいる。
「長月」と書かれた暖簾をくぐって店のドアを開けるとMさんが立っていた。
「そろそろお見えになると思っていましたよ」と彼は笑いながら言った。
◆長月です
現在はオーナーのM氏は三重にずっと帰っていて、店はタイ人の女性に任せています。
今年の7月にバンコク🇹🇭を訪れた際にランチタイムに寄りました。
女性一人でキチンと店を切り盛りしていました♪
バンコクへ行かれた際は、是非寄ってやってくださいね。
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