妹が私から婚約者を奪い取る為に悪魔と契約?それにより私はハルト様との婚約をら破棄されました。物凄い執念を感じるけど、その契約は大丈夫なやつ?

仰木 あん

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第1話

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最近、妹のソフィアの様子がおかしい、私が侯爵家の跡取りである、ハルト様と婚約してからは、部屋に籠りがちで、めったに姿を見せなくなった。いつもなら何かとマウントをとりたがり、私に食ってかかってきていたのに、大人になったのかしら?

~~~ソフィアの部屋では~~~

「ふ、ふ、ふ、さぁ、呼び出すわよ!悪魔よ、私の前に現れなさい!」

すると、怪しげな魔方陣から悪魔、ベルゼが現れる。

「なんだ人間?なにかようか?」

「なんだとはなによ!私が呼び出してやったのよ!さぁ、私の言うことを聞きなさい!マリアお姉さまの婚約を破談にさせて、私がハルト様と婚約できるようにするのよ!」

「はあ、面倒だし、偉そうだな?ん~よし、これで願いは叶うだろうよ?じゃあな。」

「ちょっと待ちなさい!本当に力を使ったの?怪しいわね!」

「なんだ、この人間は、まあ、そう言うならしばらくお前についていてやろう、なぁ~に、他の奴らには俺の姿は見えないさ。」

「当たり前じゃない、お前みたいのが私の側にいたら社交界でなにを言われるか、で?いつ破談になるの?」

「ん?ああもう今頃その話をしているだろうよ」



~マリアがハルトの屋敷にて~~

「はっ!すまない、マリア、僕との婚約は破棄させてもらえないだろうか?」

「え?ハルト様?急に何をおっしゃられるの?」

「今、僕は自分の気持ちに気づいてしまったんだ。僕は本当は君の妹のソフィアが好きなのだと!いや、愛していたのだと!」

「そ、そんな……」

これは明らかにおかしい、ソフィアが何かしたのかしら?

その日のうちにハルトはマリアとの婚約を破棄にすると、マリアの実家である屋敷に出向く。

「ブラウン伯爵!すまないが、マリアさんとの婚約を破棄して、改めて、ソフィアさんと婚約をしたいのです!」

「ち、ちょっと待ちなさい、マリア、ソフィア、これはどういう事だね?」

「お父様、ハルト様はソフィアを愛しているとのことなので、私との婚約を破棄して、ソフィアと婚約するとおっしゃられるです。」

「まぁ、そうなのですね。ハルト様、私も実は前々からお慕い申し上げておりました。マリアお姉さまが許して頂けるのでしたら、私は是非にでも。」

ソ、ソフィア、何を言っているの?……ってソフィアの後ろに何かいるんだけど?………あ、悪魔?

「そ、そうなのか?では、マリア、二人の為にも、ここは身を引いてくれないか?縁談はまた他に用意しようじゃないか?」

「わ、わかりました。」

まぁ、もともと望んだ婚約ではないし、ハルト様は女遊びが激しいから、それは問題ないけど、でも、悪魔が気になる。

こうして、マリアとハルトの婚約は破談になり、ソフィアはハルトと婚約したのでした。















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