1 / 2
第1話
しおりを挟む
最近、妹のソフィアの様子がおかしい、私が侯爵家の跡取りである、ハルト様と婚約してからは、部屋に籠りがちで、めったに姿を見せなくなった。いつもなら何かとマウントをとりたがり、私に食ってかかってきていたのに、大人になったのかしら?
~~~ソフィアの部屋では~~~
「ふ、ふ、ふ、さぁ、呼び出すわよ!悪魔よ、私の前に現れなさい!」
すると、怪しげな魔方陣から悪魔、ベルゼが現れる。
「なんだ人間?なにかようか?」
「なんだとはなによ!私が呼び出してやったのよ!さぁ、私の言うことを聞きなさい!マリアお姉さまの婚約を破談にさせて、私がハルト様と婚約できるようにするのよ!」
「はあ、面倒だし、偉そうだな?ん~よし、これで願いは叶うだろうよ?じゃあな。」
「ちょっと待ちなさい!本当に力を使ったの?怪しいわね!」
「なんだ、この人間は、まあ、そう言うならしばらくお前についていてやろう、なぁ~に、他の奴らには俺の姿は見えないさ。」
「当たり前じゃない、お前みたいのが私の側にいたら社交界でなにを言われるか、で?いつ破談になるの?」
「ん?ああもう今頃その話をしているだろうよ」
~マリアがハルトの屋敷にて~~
「はっ!すまない、マリア、僕との婚約は破棄させてもらえないだろうか?」
「え?ハルト様?急に何をおっしゃられるの?」
「今、僕は自分の気持ちに気づいてしまったんだ。僕は本当は君の妹のソフィアが好きなのだと!いや、愛していたのだと!」
「そ、そんな……」
これは明らかにおかしい、ソフィアが何かしたのかしら?
その日のうちにハルトはマリアとの婚約を破棄にすると、マリアの実家である屋敷に出向く。
「ブラウン伯爵!すまないが、マリアさんとの婚約を破棄して、改めて、ソフィアさんと婚約をしたいのです!」
「ち、ちょっと待ちなさい、マリア、ソフィア、これはどういう事だね?」
「お父様、ハルト様はソフィアを愛しているとのことなので、私との婚約を破棄して、ソフィアと婚約するとおっしゃられるです。」
「まぁ、そうなのですね。ハルト様、私も実は前々からお慕い申し上げておりました。マリアお姉さまが許して頂けるのでしたら、私は是非にでも。」
ソ、ソフィア、何を言っているの?……ってソフィアの後ろに何かいるんだけど?………あ、悪魔?
「そ、そうなのか?では、マリア、二人の為にも、ここは身を引いてくれないか?縁談はまた他に用意しようじゃないか?」
「わ、わかりました。」
まぁ、もともと望んだ婚約ではないし、ハルト様は女遊びが激しいから、それは問題ないけど、でも、悪魔が気になる。
こうして、マリアとハルトの婚約は破談になり、ソフィアはハルトと婚約したのでした。
~~~ソフィアの部屋では~~~
「ふ、ふ、ふ、さぁ、呼び出すわよ!悪魔よ、私の前に現れなさい!」
すると、怪しげな魔方陣から悪魔、ベルゼが現れる。
「なんだ人間?なにかようか?」
「なんだとはなによ!私が呼び出してやったのよ!さぁ、私の言うことを聞きなさい!マリアお姉さまの婚約を破談にさせて、私がハルト様と婚約できるようにするのよ!」
「はあ、面倒だし、偉そうだな?ん~よし、これで願いは叶うだろうよ?じゃあな。」
「ちょっと待ちなさい!本当に力を使ったの?怪しいわね!」
「なんだ、この人間は、まあ、そう言うならしばらくお前についていてやろう、なぁ~に、他の奴らには俺の姿は見えないさ。」
「当たり前じゃない、お前みたいのが私の側にいたら社交界でなにを言われるか、で?いつ破談になるの?」
「ん?ああもう今頃その話をしているだろうよ」
~マリアがハルトの屋敷にて~~
「はっ!すまない、マリア、僕との婚約は破棄させてもらえないだろうか?」
「え?ハルト様?急に何をおっしゃられるの?」
「今、僕は自分の気持ちに気づいてしまったんだ。僕は本当は君の妹のソフィアが好きなのだと!いや、愛していたのだと!」
「そ、そんな……」
これは明らかにおかしい、ソフィアが何かしたのかしら?
その日のうちにハルトはマリアとの婚約を破棄にすると、マリアの実家である屋敷に出向く。
「ブラウン伯爵!すまないが、マリアさんとの婚約を破棄して、改めて、ソフィアさんと婚約をしたいのです!」
「ち、ちょっと待ちなさい、マリア、ソフィア、これはどういう事だね?」
「お父様、ハルト様はソフィアを愛しているとのことなので、私との婚約を破棄して、ソフィアと婚約するとおっしゃられるです。」
「まぁ、そうなのですね。ハルト様、私も実は前々からお慕い申し上げておりました。マリアお姉さまが許して頂けるのでしたら、私は是非にでも。」
ソ、ソフィア、何を言っているの?……ってソフィアの後ろに何かいるんだけど?………あ、悪魔?
「そ、そうなのか?では、マリア、二人の為にも、ここは身を引いてくれないか?縁談はまた他に用意しようじゃないか?」
「わ、わかりました。」
まぁ、もともと望んだ婚約ではないし、ハルト様は女遊びが激しいから、それは問題ないけど、でも、悪魔が気になる。
こうして、マリアとハルトの婚約は破談になり、ソフィアはハルトと婚約したのでした。
2
あなたにおすすめの小説
妹が「この世界って乙女ゲーじゃん!」とかわけのわからないことを言い出した
無色
恋愛
「この世界って乙女ゲーじゃん!」と言い出した、転生者を名乗る妹フェノンは、ゲーム知識を駆使してハーレムを作ろうとするが……彼女が狙った王子アクシオは、姉メイティアの婚約者だった。
静かな姉の中に眠る“狂気”に気付いたとき、フェノンは……
この国を護ってきた私が、なぜ婚約破棄されなければいけないの?
柊
ファンタジー
ルミドール聖王国第一王子アルベリク・ダランディールに、「聖女としてふさわしくない」と言われ、同時に婚約破棄されてしまった聖女ヴィアナ。失意のどん底に落ち込むヴィアナだったが、第二王子マリクに「この国を出よう」と誘われ、そのまま求婚される。それを受け入れたヴィアナは聖女聖人が確認されたことのないテレンツィアへと向かうが……。
※複数のサイトに投稿しています。
カナリア姫の婚約破棄
里見知美
恋愛
「レニー・フローレスとの婚約をここに破棄する!」
登場するや否や、拡声魔道具を使用して第三王子のフランシス・コロネルが婚約破棄の意思を声明した。
レニー・フローレスは『カナリア姫』との二つ名を持つ音楽家で有名なフローレス侯爵家の長女で、彼女自身も歌にバイオリン、ヴィオラ、ピアノにハープとさまざまな楽器を使いこなす歌姫だ。少々ふくよかではあるが、カナリア色の巻毛にけぶるような長いまつ毛、瑞々しい唇が独身男性を虜にした。鳩胸にたわわな二つの山も視線を集め、清楚な中にも女性らしさを身につけ背筋を伸ばして佇むその姿は、まさに王子妃として相応しいと誰もが思っていたのだが。
どうやら婚約者である第三王子は違ったらしい。
この婚約破棄から、国は存亡の危機に陥っていくのだが。
※他サイトでも投稿しています。
そんな事も分からないから婚約破棄になるんです。仕方無いですよね?
ノ木瀬 優
恋愛
事あるごとに人前で私を追及するリチャード殿下。
「私は何もしておりません! 信じてください!」
婚約者を信じられなかった者の末路は……
偽りの聖女にすべてを奪われたので、真実を見抜く『鑑定眼』で本物の逸材たちと逆襲します
希羽
恋愛
辺境伯の養女アニエスは、物や人の本質的な価値を見抜く特殊能力『鑑定眼』を持っていた。彼女はその力を、義妹の聖女セレスティーナを影から支えるために使ってきたが、そのセレスティーナと、彼女に心酔した婚約者によって全てを奪われ、追放されてしまう。絶望の淵で、アニエスは自らの『鑑定眼』を武器に、セレスティーナによって「才能なし」と切り捨てられた本物の天才たち──治水技術者、薬師、そして騎士団長──を見つけ出し、「プロデューサー」として彼らを世に送り出すことを決意する。
その支払い、どこから出ていると思ってまして?
ばぅ
恋愛
「真実の愛を見つけた!婚約破棄だ!」と騒ぐ王太子。
でもその真実の愛の相手に贈ったドレスも宝石も、出所は全部うちの金なんですけど!?
国の財政の半分を支える公爵家の娘であるセレスティアに見限られた途端、
王家に課せられた融資は 即時全額返済へと切り替わる。
「愛で国は救えませんわ。
救えるのは――責任と実務能力です。」
金の力で国を支える公爵令嬢の、
爽快ザマァ逆転ストーリー!
⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中
大公家を追放されて奈落に落とされたけど、以前よりずっと幸せだ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
大公家を追放されて奈落に落とされたけど、奈落のモンスターの方が人間よりも優しくて、今の方がずっと幸せだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる