妹が私から婚約者を奪い取る為に悪魔と契約?それにより私はハルト様との婚約をら破棄されました。物凄い執念を感じるけど、その契約は大丈夫なやつ?

仰木 あん

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第2話

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「ぷっ、あははははは、あのお姉さまの慌てた顔っ!最高だったわ。これで私は次期侯爵夫人。あいつは憐れな婚約破棄された売れ残り!ざまぁないわ!」

「じゃあ、俺はこれで帰るぜ。」

「あら?まだいたの?もう用済みだからさっさといなくなりなさい。」

「はん、お前、ろくな死に方しないぞ!」

「はい、はい、お出口はあちらよ。」

ソフィアは扉を指差し促す。悪魔が扉を出ると、マリアがそこにいた。

「貴方、ちょっと聞きたい事が。」

悪魔はマリアの部屋に連れて行かれる。

「貴方が婚約を破棄させたの?」

「お、お前、俺が見えるのか?す、すごいな、普通は召喚者か、相当な魔力の持ち主しか……ってお前は後者か?」

「ええ、一応ね。で?」

「ああ、俺はお前の妹に呼び出されてな。その願いをかなえたまでだ。」

「そう、契約なら、仕方がないわね。」

「ん?お前やけにものわかりが良いじゃないか?面白くねぇな……」

「そうかもしれないわね?でも、貴方はこれで帰るんでしょ?」

「くっくっくっ、さてな?まぁ、幸せにやんな!」

悪魔は静に姿を消した。


~~~数ヶ月後~~~

「はぁ?マリアお姉さまとギーグ王子が婚約?」

「ああ、マリアに他の縁談を探していたら先方から是非にでもとな?まあ、これで我が伯爵家は安泰だ!」

「え、いや、いや、いや、いや、いや、そ、そんな……あの女が妃候補?」

「こら、こら、姉をあの女呼ばわりはいかんぞ?まあ、お前も侯爵夫人ではないか。いや~めでたい!」



~~~ソフィアの部屋にて~~

「くっそ~~!なんであいつが妃候補で私は侯爵夫人?あいつの方が上なんて許せない!またあいつを呼び出して今度はあの女を殺してやるわ!」

ソフィアはすぐに、魔方陣を用意すると、悪魔を呼び出す!

「ん?まぁたお前か?今度はなんだ?」

「姉のマリアを殺しなさい!」

「はあ?俺があいつを?いや、いや、いや、いや、いや、それは出来ない相談だな。」

「はぁ?なに言ってるの?呼び出された悪魔なんだから召喚者の言うことを聞きなさい!」

「うっるせ~な~。俺は元来、楽しみのために呼び出されてやってんだよ。こんな糞みたいな魔方陣じゃあ本来俺は出て来ないの!」

「な、なにを言ってるの?ちゃんとこの前は言うことを聞いたのに……」

「は?言うことを聞いた?まあ、確かに願いは叶えたな。でもそれだけじゃあ面白味にかけるから、マリアには王子との縁談を用意したけどな!」

「はぁ?こうなったのはアンタの仕業?許せない!」

「ほう?どう許せないんだ
?」

「召喚者をバカにして!アンタなんか消滅させてやるわ!」

「オット、そうはいかないよ!」

悪魔はさっと避けて、ソフィアに魔法をかける

「え、な、なにを?」

ソフィアは音もなく、灰塵と化し消されてしまう。

「まったく、勘違い女はバカだね。何よりあの魔力のマリアにはもう近寄りたくないな。おれが滅んじまう。さて、次の人間はどんな奴がいるかな?」

悪魔は小さく笑うと静に消えるのだった。




















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