2 / 2
第2話
しおりを挟む
「ぷっ、あははははは、あのお姉さまの慌てた顔っ!最高だったわ。これで私は次期侯爵夫人。あいつは憐れな婚約破棄された売れ残り!ざまぁないわ!」
「じゃあ、俺はこれで帰るぜ。」
「あら?まだいたの?もう用済みだからさっさといなくなりなさい。」
「はん、お前、ろくな死に方しないぞ!」
「はい、はい、お出口はあちらよ。」
ソフィアは扉を指差し促す。悪魔が扉を出ると、マリアがそこにいた。
「貴方、ちょっと聞きたい事が。」
悪魔はマリアの部屋に連れて行かれる。
「貴方が婚約を破棄させたの?」
「お、お前、俺が見えるのか?す、すごいな、普通は召喚者か、相当な魔力の持ち主しか……ってお前は後者か?」
「ええ、一応ね。で?」
「ああ、俺はお前の妹に呼び出されてな。その願いをかなえたまでだ。」
「そう、契約なら、仕方がないわね。」
「ん?お前やけにものわかりが良いじゃないか?面白くねぇな……」
「そうかもしれないわね?でも、貴方はこれで帰るんでしょ?」
「くっくっくっ、さてな?まぁ、幸せにやんな!」
悪魔は静に姿を消した。
~~~数ヶ月後~~~
「はぁ?マリアお姉さまとギーグ王子が婚約?」
「ああ、マリアに他の縁談を探していたら先方から是非にでもとな?まあ、これで我が伯爵家は安泰だ!」
「え、いや、いや、いや、いや、いや、そ、そんな……あの女が妃候補?」
「こら、こら、姉をあの女呼ばわりはいかんぞ?まあ、お前も侯爵夫人ではないか。いや~めでたい!」
~~~ソフィアの部屋にて~~
「くっそ~~!なんであいつが妃候補で私は侯爵夫人?あいつの方が上なんて許せない!またあいつを呼び出して今度はあの女を殺してやるわ!」
ソフィアはすぐに、魔方陣を用意すると、悪魔を呼び出す!
「ん?まぁたお前か?今度はなんだ?」
「姉のマリアを殺しなさい!」
「はあ?俺があいつを?いや、いや、いや、いや、いや、それは出来ない相談だな。」
「はぁ?なに言ってるの?呼び出された悪魔なんだから召喚者の言うことを聞きなさい!」
「うっるせ~な~。俺は元来、楽しみのために呼び出されてやってんだよ。こんな糞みたいな魔方陣じゃあ本来俺は出て来ないの!」
「な、なにを言ってるの?ちゃんとこの前は言うことを聞いたのに……」
「は?言うことを聞いた?まあ、確かに願いは叶えたな。でもそれだけじゃあ面白味にかけるから、マリアには王子との縁談を用意したけどな!」
「はぁ?こうなったのはアンタの仕業?許せない!」
「ほう?どう許せないんだ
?」
「召喚者をバカにして!アンタなんか消滅させてやるわ!」
「オット、そうはいかないよ!」
悪魔はさっと避けて、ソフィアに魔法をかける
「え、な、なにを?」
ソフィアは音もなく、灰塵と化し消されてしまう。
「まったく、勘違い女はバカだね。何よりあの魔力のマリアにはもう近寄りたくないな。おれが滅んじまう。さて、次の人間はどんな奴がいるかな?」
悪魔は小さく笑うと静に消えるのだった。
「じゃあ、俺はこれで帰るぜ。」
「あら?まだいたの?もう用済みだからさっさといなくなりなさい。」
「はん、お前、ろくな死に方しないぞ!」
「はい、はい、お出口はあちらよ。」
ソフィアは扉を指差し促す。悪魔が扉を出ると、マリアがそこにいた。
「貴方、ちょっと聞きたい事が。」
悪魔はマリアの部屋に連れて行かれる。
「貴方が婚約を破棄させたの?」
「お、お前、俺が見えるのか?す、すごいな、普通は召喚者か、相当な魔力の持ち主しか……ってお前は後者か?」
「ええ、一応ね。で?」
「ああ、俺はお前の妹に呼び出されてな。その願いをかなえたまでだ。」
「そう、契約なら、仕方がないわね。」
「ん?お前やけにものわかりが良いじゃないか?面白くねぇな……」
「そうかもしれないわね?でも、貴方はこれで帰るんでしょ?」
「くっくっくっ、さてな?まぁ、幸せにやんな!」
悪魔は静に姿を消した。
~~~数ヶ月後~~~
「はぁ?マリアお姉さまとギーグ王子が婚約?」
「ああ、マリアに他の縁談を探していたら先方から是非にでもとな?まあ、これで我が伯爵家は安泰だ!」
「え、いや、いや、いや、いや、いや、そ、そんな……あの女が妃候補?」
「こら、こら、姉をあの女呼ばわりはいかんぞ?まあ、お前も侯爵夫人ではないか。いや~めでたい!」
~~~ソフィアの部屋にて~~
「くっそ~~!なんであいつが妃候補で私は侯爵夫人?あいつの方が上なんて許せない!またあいつを呼び出して今度はあの女を殺してやるわ!」
ソフィアはすぐに、魔方陣を用意すると、悪魔を呼び出す!
「ん?まぁたお前か?今度はなんだ?」
「姉のマリアを殺しなさい!」
「はあ?俺があいつを?いや、いや、いや、いや、いや、それは出来ない相談だな。」
「はぁ?なに言ってるの?呼び出された悪魔なんだから召喚者の言うことを聞きなさい!」
「うっるせ~な~。俺は元来、楽しみのために呼び出されてやってんだよ。こんな糞みたいな魔方陣じゃあ本来俺は出て来ないの!」
「な、なにを言ってるの?ちゃんとこの前は言うことを聞いたのに……」
「は?言うことを聞いた?まあ、確かに願いは叶えたな。でもそれだけじゃあ面白味にかけるから、マリアには王子との縁談を用意したけどな!」
「はぁ?こうなったのはアンタの仕業?許せない!」
「ほう?どう許せないんだ
?」
「召喚者をバカにして!アンタなんか消滅させてやるわ!」
「オット、そうはいかないよ!」
悪魔はさっと避けて、ソフィアに魔法をかける
「え、な、なにを?」
ソフィアは音もなく、灰塵と化し消されてしまう。
「まったく、勘違い女はバカだね。何よりあの魔力のマリアにはもう近寄りたくないな。おれが滅んじまう。さて、次の人間はどんな奴がいるかな?」
悪魔は小さく笑うと静に消えるのだった。
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妹が「この世界って乙女ゲーじゃん!」とかわけのわからないことを言い出した
無色
恋愛
「この世界って乙女ゲーじゃん!」と言い出した、転生者を名乗る妹フェノンは、ゲーム知識を駆使してハーレムを作ろうとするが……彼女が狙った王子アクシオは、姉メイティアの婚約者だった。
静かな姉の中に眠る“狂気”に気付いたとき、フェノンは……
この国を護ってきた私が、なぜ婚約破棄されなければいけないの?
柊
ファンタジー
ルミドール聖王国第一王子アルベリク・ダランディールに、「聖女としてふさわしくない」と言われ、同時に婚約破棄されてしまった聖女ヴィアナ。失意のどん底に落ち込むヴィアナだったが、第二王子マリクに「この国を出よう」と誘われ、そのまま求婚される。それを受け入れたヴィアナは聖女聖人が確認されたことのないテレンツィアへと向かうが……。
※複数のサイトに投稿しています。
カナリア姫の婚約破棄
里見知美
恋愛
「レニー・フローレスとの婚約をここに破棄する!」
登場するや否や、拡声魔道具を使用して第三王子のフランシス・コロネルが婚約破棄の意思を声明した。
レニー・フローレスは『カナリア姫』との二つ名を持つ音楽家で有名なフローレス侯爵家の長女で、彼女自身も歌にバイオリン、ヴィオラ、ピアノにハープとさまざまな楽器を使いこなす歌姫だ。少々ふくよかではあるが、カナリア色の巻毛にけぶるような長いまつ毛、瑞々しい唇が独身男性を虜にした。鳩胸にたわわな二つの山も視線を集め、清楚な中にも女性らしさを身につけ背筋を伸ばして佇むその姿は、まさに王子妃として相応しいと誰もが思っていたのだが。
どうやら婚約者である第三王子は違ったらしい。
この婚約破棄から、国は存亡の危機に陥っていくのだが。
※他サイトでも投稿しています。
そんな事も分からないから婚約破棄になるんです。仕方無いですよね?
ノ木瀬 優
恋愛
事あるごとに人前で私を追及するリチャード殿下。
「私は何もしておりません! 信じてください!」
婚約者を信じられなかった者の末路は……
偽りの聖女にすべてを奪われたので、真実を見抜く『鑑定眼』で本物の逸材たちと逆襲します
希羽
恋愛
辺境伯の養女アニエスは、物や人の本質的な価値を見抜く特殊能力『鑑定眼』を持っていた。彼女はその力を、義妹の聖女セレスティーナを影から支えるために使ってきたが、そのセレスティーナと、彼女に心酔した婚約者によって全てを奪われ、追放されてしまう。絶望の淵で、アニエスは自らの『鑑定眼』を武器に、セレスティーナによって「才能なし」と切り捨てられた本物の天才たち──治水技術者、薬師、そして騎士団長──を見つけ出し、「プロデューサー」として彼らを世に送り出すことを決意する。
その支払い、どこから出ていると思ってまして?
ばぅ
恋愛
「真実の愛を見つけた!婚約破棄だ!」と騒ぐ王太子。
でもその真実の愛の相手に贈ったドレスも宝石も、出所は全部うちの金なんですけど!?
国の財政の半分を支える公爵家の娘であるセレスティアに見限られた途端、
王家に課せられた融資は 即時全額返済へと切り替わる。
「愛で国は救えませんわ。
救えるのは――責任と実務能力です。」
金の力で国を支える公爵令嬢の、
爽快ザマァ逆転ストーリー!
⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中
大公家を追放されて奈落に落とされたけど、以前よりずっと幸せだ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
大公家を追放されて奈落に落とされたけど、奈落のモンスターの方が人間よりも優しくて、今の方がずっと幸せだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる