(完)【R18】数学教授ウィリアムズは美しい青年の虜となる

仰木 あん

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第四話 日の下での再会

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次の日の朝、アルフレッドは、昨夜のことを思い返し、額に手を当て考え込む。

「しまった、酒の勢いとはいえ、教え子の……それも青年とキスを……。」

しばらくの自己嫌悪の後、してしまったことは仕方がないが、けじめをつける為に、マリアのところへ謝罪しに行こうと、部屋を出る。
謝るにしても、まずはマリアを探さないとと、一階に降りると、浜辺へと向かう人の流れに出会う。

「流石リゾートホテルと、いったところか。」

アルフレッドがそう呟くと、

「先生、今日もスーツなんですね?」

背後から、海パンにTシャツと薄手のパーカーといった出で立ちのこれから浜辺へと向かうチャーリーが声をかけてきた。

「あ、ああ……。」

突然のことに上手く応えられずにいると、

「昨夜の事を気にしているのですか?」

とチャーリーに耳打ちされたので、

「それは……そうなんだが……」

上手く言葉が出て来ないアルフレッドに、チャーリーは、また耳元で、

「お酒に酔っていらっしゃったようですし、お気になさらないで下さい。あっ、でも煙草の味はあまり得意ではないので……。」

そう言い残し、チャーリーはあの美しい笑顔をアルフレッドに向けると、手を振り、浜辺へと走り去っていく。

アルフレッドは眩しい光の中に消えていくチャーリーに見惚れていた。

暫くその場に立ち尽くしていたが、アルフレッドは気を取り直し、読みかけの本を片手に砂浜沿いのカフェへと向かう。

浜辺で家族と遊ぶチャーリーを見つけると、静かに椅子に腰を下ろし、定員にエスプレッソを注文する。
飲み物がくるまで手持ちぶさただと、内ポケットに、手を伸ばし、煙草に火を付け、軽くふかすが、先程のチャーリーの言葉が脳裏をかすめる。

『煙草の味はあまり得意ではないので……』

別に気にすることも無いのに、アルフレッドは先程つけたばかりの煙草の火を消し、水を一口含み、飲み込む。

「ふぅ、何をしているんだろうな……。」

手元の本の続きを読むわけでもなく、浜辺を眺めていると、エスプレッソが運ばれてくる
いつもなら幾つも砂糖を入れて香りを高めるのだが、今日は苦味を味わいたくて、そのままの味で楽しむ。

チャーリーは、昨夜の事を憤慨することもなく、気にしないでと言っていた……ああ、どうにかして、また彼との時間を過ごせないだろうか……。
そんな考えが脳内を駆け巡り、約束もしていないのに、また今夜も深夜のロビーでのピアノ演奏を聴きに行こうと、アルフレッドは、決心するのだった。


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