【完結】結婚してから三年…私は使用人扱いされました。

仰木 あん

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七話

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勇ましく男三人に向き合うアルフレッドだったが、いくら腕に覚えのある貴族の息子とは言え、多勢に無勢、あっという間に脇の二人の補助魔法や支援魔法に足を取られたり、目眩ましをされたりと、形勢はあっという間に悪くなり、アルフレッドは、縄でぐるぐると巻かれ、顔や腕など、身体中から血をダラダラと流し、まるで死にかけのイモムシの様な有り様となる。

その様子を玄関口で見ていたジュリエッタは、うつむき、肩を震わせる。

「おい!そこの女!お前はこの屋敷のなんだ?!」

再び質問がジュリエッタに浴びせられるが、うつむき肩を震わせていると、

「ああ、その女は使用人と呼ばれていたわ……。」

意外なところから答えがかえる………エリザベスだった。

「ふん!そうか。使用人なら用はない!おい!」

マルタンとエリザベスに呼ばれた男が指示を出すと、その手下と思われる男に促され、ジュリエッタは外へと出される。

「おい女!……?震えているのか?ふん!そんなに恐かったか?まぁ、今夜起こったことを他言したり、俺達の事を吹聴しなければ命までは取らないから安心しな。」

そう優しくジュリエッタに声をかけ、屋敷からだされる。

ジュリエッタはヨタヨタと歩き、屋敷の庭を抜け、ライアンの家へと向かい、ドアをノックする。

「ん?はい。」

中から声がして、ライアンが戸を開けると、メイド服のジュリエッタが肩を震わせているので、ライアンは何も聞かず、家の中へとジュリエッタをいれる。
家の中に入り、扉の鍵が閉まったことを確かめると、ジュリエッタは堪えていた笑いをぶちまけるのだった。

お腹を抱え、ヒィヒィ言いながら笑い転げる様子にライアンが若干引いていると、

「ご………ごめ……ぷふっ……な……さい。ライアン……入れてくれ……て……く!……あり…がとう。」

お礼もまともに言えない様子のジュリエッタにライアンは、

「いや、かまわないがどうした?そんなに可笑しなことがあったのか?」

近頃悲しい顔ばかり見せていたジュリエッタの久し振りの笑い顔にライアンが問いかける。

「ご……ごめんなさい……チョット不謹慎かもしれないけれど、アルフレッドが連れてきた女の知り合いが屋敷に乗り込んできたの。それをアルフレッドは勇ましく迎え撃とうとするんだけど、呆気なくボコボコにされて、イモムシの様にぐるぐるまきに……ぷふっ!……」

そこまで言うと、ジュリエッタは再び、アルフレッドの滑稽な様子を思い出したのか、笑い転げる。

「そうか……まぁ、お前がおかしくなるのも無理はないが……一応領主だし、幼馴染みの旦那でもあるから聞くが、助けるか?」

そんなライアンの問いに、ジュリエッタは涙を流して笑いながら首を横に振る。

「そうか。なら今夜はここに泊まれ。」

そう言うと、ライアンは涙を流しながら笑い転げるジュリエッタに寝床を用意するのだった。
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