【完結】結婚してから三年…私は使用人扱いされました。

仰木 あん

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八話

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翌朝、ジュリエッタは昨日、涙を流して笑い転げていたのが嘘のような感じで目を覚ます。

しかし、たくさんの涙を流した目は腫れ、髪はボサボサで、シワシワのメイド服を着たその様子は、とても子爵婦人といった感じではなかった。
そんなジュリエッタに優しくライアンが声をかける。

「おはようジュリエッタ。少しは落ち着いたか?」

声のする方に振り返り、なんだか居心地が悪そうにジュリエッタは、

「あ、ライアン……。昨日は突然ごめんなさい。家に入るなりあんなに……。ごめんなさい。」

申し訳なさそうに何度も謝るジュリエッタ………。
その様子を見てライアンは、

「ん?ああ、そんな事、気にすることは無いが……、それよりも、昨日は賊が屋敷に押し入ったんだろ?ジュリエッタ、君が無事で良かったよ」

本当に心からジュリエッタを心配していたライアンの眼差しに、

「本当にそうね、ライアンありがとう。」

お礼を言われ、照れるライアンは、

「それよりも、屋敷の様子を見に行った方が良いんじゃないか?」

屋敷の事を問われ、ジュリエッタはハッとするが、

「ええ、そうね……でも、まだあいつらがいたら……。」

まだ屋敷を見に行くのは怖いと思っている様子のジュリエッタにライアンは、

「ああ、アルフレッド様が連れてきた女の知り合いって奴か?」

「ええ……帯刀していたし、魔法も使いこなしていたわ。三人組で、連携の取れた攻撃でアルフレッドを一蹴していたわ。」

昨日は自分を散々いたぶってきたアルフレッドが紙屑のようにグシャグシャにされる様子を見て、『ざまぁ』なんて気持ちと、アルフレッドから解放されたおもいから笑い転げてしまったが、一夜明け、冷静になった今になりジュリエッタを恐怖が駆け巡っていた。

「そうか……分かった。それならガブリエルの爺さんとアリシア婆さん、あとウィリアム神父を連れて行こう。」

「そうね、皆の力があればなんとか……」

それでも不安がるジュリエッタにライアンは、

「ふ、耄碌しているが、あの人達はあれでも結構強かったんだからな。」

「ええ、知っているわよ。特にアリシアさんは冒険者として名を馳せていたんでしょ?幼い頃によく聞かされたわ。」

少し昔を思い出すジュリエッタ。
ライアンは、

「ああそうだ、オリビエ様が村の治安を善くする為に引退後によんだんだからな……まぁ、それから三十年何事も無かったが、オリビエ様の死後に……なんて無駄話は止めて、皆を呼びに行くか?」

「ええ、ライアン、貴方も頼りにしてるわよ?元王国騎士何でしょ?」

「ふん……それも昔の話さ。」

ライアンは頬の傷を撫でながら照れ臭そうに言った。
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