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第十五話 ランシッグ国王との謁見
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アドレー王子に付き従い、マリアがランシッグ王国の宮殿に入ると、すぐさま謁見の間の前まで通される。
「国王に謁見するのに、こんなにスムーズに行くなんて、早馬で事前に報せてあるからこんなに早いんですか?」
「まぁ、それもあるが、私とランシッグ王は共にドルイダスの研究をしていてね、そんな縁もあって、ちょっと融通が聞くのさ。」
い、いまサラッと凄い事言われたような……ドルイダスの研究?
マリアが戸惑っていると、
「さっ、扉が開くぞ。」
「は、はい。」
大きな扉が開くと、奥の1段高いところに若い男が鎮座していた。
「やあ!アドレー、お早い、お戻りで!」
若い男が軽い口調で口を開いた。
「そうだな、もう少し調べものをしてからと思ったのだが、いてもたってもいられなくなってな。やっぱり、王宮の書庫に思った通りの文献が眠っていたよ、アーサー。」
「やっぱりか、ではこれからそれを確かめに、イデアルの森へ向かうのか?」
「ああ、この後、あのドルイダスの婆さんの所によってからな。」
2人の軽い雰囲気にマリアはますます惑わされ、戸惑いながら声をだす。
「あ、あの~。」
ランシッグ王がマリアに気付き、
「お?お前が女連れとはな、婚約者か?」
「ん~、まだだ、いずれはそうしたいんだが、なかなか振り向いてくれなくてな。」
「ハハハハハ!あのモテモテだったアドレーがか?ん~、気に入った!お名前は?」
「は、はい、マリアと申します。」
「マリアさん、アドレーをよろしくな!あ、まだ相手されてないんだっけか?アドレー?」
「う、うるさい!」
「な、仲がよろしいようですね?」
「まあな、歳が近いこともあって、国王陛下~!って、感じではなく、アドレー、アーサーと呼び合うの仲だ!あ、でも公の場ではダメだぞ。一応アーサーは国王だしな!」
「いや、謁見の間は公でしょ!」
マリアがアドレーにツッコミを入れる!
「は!そうだった!」
アドレーがおどけると、
「なんだ、良い雰囲気じゃないか、マリアさん、こんな奴だが私の大切な友だ、見捨てないでやってくれないか?」
「そうですね、考えておきます。」
そんな感じでくだけた雰囲気の中、挨拶を済ませると、
「では、アーサー国王、帰りにまたよるからな!」
「ああ、エーファ婆さんによろしくな。」
こうしてアドレー達は王宮をあとにし、ドルイダスのエーファが、暮らす村へと向かうのでした。
「国王に謁見するのに、こんなにスムーズに行くなんて、早馬で事前に報せてあるからこんなに早いんですか?」
「まぁ、それもあるが、私とランシッグ王は共にドルイダスの研究をしていてね、そんな縁もあって、ちょっと融通が聞くのさ。」
い、いまサラッと凄い事言われたような……ドルイダスの研究?
マリアが戸惑っていると、
「さっ、扉が開くぞ。」
「は、はい。」
大きな扉が開くと、奥の1段高いところに若い男が鎮座していた。
「やあ!アドレー、お早い、お戻りで!」
若い男が軽い口調で口を開いた。
「そうだな、もう少し調べものをしてからと思ったのだが、いてもたってもいられなくなってな。やっぱり、王宮の書庫に思った通りの文献が眠っていたよ、アーサー。」
「やっぱりか、ではこれからそれを確かめに、イデアルの森へ向かうのか?」
「ああ、この後、あのドルイダスの婆さんの所によってからな。」
2人の軽い雰囲気にマリアはますます惑わされ、戸惑いながら声をだす。
「あ、あの~。」
ランシッグ王がマリアに気付き、
「お?お前が女連れとはな、婚約者か?」
「ん~、まだだ、いずれはそうしたいんだが、なかなか振り向いてくれなくてな。」
「ハハハハハ!あのモテモテだったアドレーがか?ん~、気に入った!お名前は?」
「は、はい、マリアと申します。」
「マリアさん、アドレーをよろしくな!あ、まだ相手されてないんだっけか?アドレー?」
「う、うるさい!」
「な、仲がよろしいようですね?」
「まあな、歳が近いこともあって、国王陛下~!って、感じではなく、アドレー、アーサーと呼び合うの仲だ!あ、でも公の場ではダメだぞ。一応アーサーは国王だしな!」
「いや、謁見の間は公でしょ!」
マリアがアドレーにツッコミを入れる!
「は!そうだった!」
アドレーがおどけると、
「なんだ、良い雰囲気じゃないか、マリアさん、こんな奴だが私の大切な友だ、見捨てないでやってくれないか?」
「そうですね、考えておきます。」
そんな感じでくだけた雰囲気の中、挨拶を済ませると、
「では、アーサー国王、帰りにまたよるからな!」
「ああ、エーファ婆さんによろしくな。」
こうしてアドレー達は王宮をあとにし、ドルイダスのエーファが、暮らす村へと向かうのでした。
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